独り耐性を鍛える | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

孤独との対峙

 

 

これは多くの人が

人生のある時期、

潜り抜けなくてはいけない

試練かもしれませんね。

 

 

わたしは30代の時

ニューヨークにきてすぐ

かなりシビアなのを経験しました。

 

 

そして、最近もそれに近いのが

しのびよって来ているような

 

そんな予感を感じて

今日のタイトルとなりました。

 

 

 

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2020年3月

コロナ禍でニューヨークが

ロックダウンされた頃

メトロポリタン美術館前

 

 

 

 

 

最近、とても親しくしている友人の

大切な方が突然亡くなったり

 

 

別の友人が、

血液の癌かもしれない

検査結果待ちだったり

 

 

さらに別の友人が

大きな手術を受けたり。。。

 

 

そんなこんなでつい考えるのが

明日は今日の延長ではないかもしれないこと。

 

明日はミステリーで

自分の明日のこともわからない。

 

だからこそ今日という日を

天からの贈り物だと思って生きよう!

と、覚悟すると同時に、

独り耐性ということを考えるようになりました。

 

 

 

周囲から友だちがいなくなり

大切なパートナーもいなくなり

もしかして独りになるかもしれない。

 

その時、わたしはどうするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヨークと「孤独」は

わたしにとっては

切り離せないものです。

 

 

この街に、よそ者として来ると

まず受ける洗礼が「孤独との対峙」です。

 

 

1ヶ月前、目の手術の前に、

2週間コンタクトレンズができず

自由にどこにも出掛けられず

しかも独りで過ごし

その感覚を久しぶりに思い出しました。

 

 

自由に出かけられず

しかもものがよく見えず

独りで過ごすことが

どんなにチャレンジングなことか。

 

 

高齢で独り暮らし

しかも目や足が不自由で

思うように外出もできない方が

どんな思いで暮らしてらっしゃるか。

 

高齢な義母が近くに住んでいることもあり

最近他人事とは思えません。

 

 

 

 

目が見えてない時、それでもコンピュータに向かって仕事をし、大変さに悶えました。笑

みんなに迷惑をかけるからどうしてもしないわけにはいかない。

と、真面目なわたしは考えてしまうんです。

2週間何もしないわけにはいかないって。

 

 

 

だからビジョンがぼやけて頭痛がする中、間違いをいっぱい繰り返しながらも作業しました。

ブログも書きましたしね。

でも、誤字脱字、文章がおかしなところがいっぱい。

 

 

 

しかもその頃、毎日のように氷点下で地面は凍っていました。

よく見えない目で外に出かけて転んで骨でも折ったら大変。

普段ならそんな臆病なことを考えるタイプではないのですが。

見えないってやっぱり人を不安にするものです。

 

結局、ずっと家に閉じこもっていました。

 

その頃、夫は出張でマイアミに行っていて、

娘も旅行でニューヨークを留守にしていました。

 

 

独りで過ごしながら、

ついついフラッシュバックしたのは、

35年前ニューヨークに来たばかりころ、

生まれて初めて孤独を味わったことです。

 

 

 

当時は、知り合いも少なく、

会社組織に属しているわけでもないため

日本人で年齢が近いというだけで

つい必要以上に近寄っていきました。

 

 

とにかく寂しくて、独りじゃないなら

だれとでもいい、という切羽詰まった感じでした。

 

 

で、当然ですが、トラブルにも遭っていました。

 

 

あとで考えると、

日本に住んでいたら

絶対親しくならないタイプで

信用がおける人だとは思えないのに、

独りでいることを避けたい一心で

一緒に時間を過ごしていたのです。

 

 

自分もインセキュアなときは、

何か違う、という気持ちがあっても

それを押し切って親しく入り込む。

 

それで結局イヤな思いをするのです。

 

 

みなさんにも心当たりがあるのではないでしょうか。

 

 

親しそうに近づいてきた人に

陰で悪く言われていると知り

嫌な気持ちになったりね。

 

 

そんなすったもんだの失敗を

一通りした後

孤独と対峙するために

わたしがしたのは、

片っ端から本を読むことでした。

 

 

これは、かなり効果がありました。

 

 

 

今も当時の本の多くが本棚に残っています。
 

 

 

それからしばらくして。。。

 

かなり重い腰を上げてジムの会員になりました。

これも効果ありました。

 

 

30代の時はジムに頻繁に通っていて
人生で一番体型が整っていたかも。

 

 

 

 

それでもどうしようもなく

孤独がジンジンと心に疼き

一人で膝を抱えて部屋の片隅に

うずくまることもありました。

 

 

 

そんな時、救われたきっかけは

それほど親しかったわけではない友人が

花を持って訪ねてきてくれたことでした。

 

 

花の威力ってすごい。

体の節々が孤独でジンジン痛いのが

暖かいいい香りの「気」が

染み渡り、癒してくれる。

 

 

何よりも自分は本当の天涯孤独ではなく

気にかけてくれる人がいると

思い出せたこと。

 

これが心に沁みました。

 

 

 

 

 

 

 

また、別の友人が誘ってくれたボランティ活動に参加したことでも救われました。

 

 

みんなでお弁当持参でセントラルパークのベンチのペンキ塗りをしたのです。

 

それだけのことですが、その日はお天気も良く、陰鬱な気分で過ごしていた一人の部屋を抜け出しただけで爽快な気分でした。

 

 

 

高齢になると、

それまでかなり自己中心的だった人が

突然、人の役に立ちたいと思い始めます。

 

最近その意味がわかるようになりました。

 

 

人に感謝される。

人に求められている。

人が自分がしたことで喜んでくれる。

 

独りではないと思い出させてくれる人とのコネクション。

それが寂しい人を生かす糧になる。

 

 

なんてね。

 

 

近い将来、何が自分に降りかかってきても、

しなやかに独りでもやっていける。

 

そんな独り耐性につながるものを

少しずつ鍛えておきたいな、

なんてことを思いました。

 

 

あの手この手で

孤独を制することができ

寂しい時間を制するものは、

人生をも制す、なのかも。

 

 

 

 

 

 

 

!別ブログで主にファッションのこと、プライベートなことなどを書いています。

30周年を記念して改装をしたウエスティンホテルに泊まりました。

 

 

 

 

 

 

 
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