子供は長期滞在のVIP(最重要なゲスト)
これは昔、編集者時代とても可愛がってくださったフォクシーの前田さんと奇しくもわたしの母が言ったことです。
子供を自分所有物のように考えると
思春期になったあたりから苦しくなる。
自分から生まれてきたとはいえ
全く別人格を持つ独立した人間で
家に長期間滞在してくれる大切な人だけど
いずれはうちを出る人である。
つまり長期滞在のVIP
そう思って接すると関係がうまくいく。
娘がかなりグラグラしていた１３、４歳の頃
夫と二人でものすごく心配しました。
その時、夫のアイディアで大きさ違いのくまちゃんを４匹買って
糸で縫い付けました。
一番大きいのはお父さん、右端はお母さん、
真ん中が娘。一番小さいのは娘のぬいぐるみ
その設定で娘に渡しました。
何があっても応援していることを示したかったのです。
これが娘の心の琴線に触れたようで
今もこの子たちはこのまま
娘のアパートの窓際で彼女を見守っています。
今日は独立記念日です。
JFK空港からハンプトンに直行したら
昨夜から娘とおともだちが遊びにきてくれていました。
2年前娘が独立してから
会える機会は月に一度ぐらい。
だからこそサプライズは格別です。
昨晩は二人がペストパスタを作ってくれました。
「マミはわたしが子供の頃、よく作ってくれたよね。
ジャガイモとインゲンとパインナッツの入ったイタリア直伝のだったよね」
と、いう話になりそこから突然昔話に花が咲きました。
娘と昔話をするのには理由があります。
週末の家で娘が使っていたお部屋を
いよいよ夫の書斎に衣替えするため
女の子らしかったカーテンも壁紙も
そして絨毯もついに張り替え、
家具も新たにリデザインすることになったのです。
こんな感じのお部屋でした。
つい最近までこのままになっていました。
こちらはマンハッタンのアパートのベッド。
娘が７、８歳までこんな感じでした。
歯が抜けた時この小さなクッションのポケットに入れておくと
歯の妖精が来てくれてお金と交換してくれる。
そんな可愛い習慣がアメリカにはあります。
大量のぬいぐるみたち。
かなり処分しましたが、今日は
最後の子たちを旅立たせる日です。
すでにたくさんのぬいぐるみたちは処分されました。
ご存知の方も多いと思いますが、コロナ以降
どんなに新品同様であっても
一度所有されたぬいぐるみは
引き取ってもらえないのです。涙
衛生面の問題なのでしょう。
だから処分するしかありません。
残りのぬいぐるみと、大切すぎて手放せなかった最後の子供服も、残すか処分するかを選択するのは断腸の思いです。
こちらの10歳の時のプロジェクトもとうとう捨てる時が来ました。
これは、捨てるのが辛く、お写真に残しておくことにしました。
一方、娘はあまり執着はないようです。
午後になると娘たちは、夫のキャデラックでサウスハンプトンの友人に会いに行きました。
車幅が巨大な６０年代のビンテージカーです。
乗り慣れずぶつけたら大変と、わたしは止めようとしたのですが。
夫は、「いいよ、ただ、気をつけて運転してね」
とあっさりしたものです。
大切なVIP であるのは今も変わりはないですものね。
出発して20分後心配だったのでFind Friendというアプリでチェックしたら、すでにお友だちの家のプールで泳いでいるようです。
ニューヨークはこれからいよいよ本格的な夏の到来です。
日本もこれから蒸し暑くなりそうですね。
どうぞ熱中症などにはくれぐれもお気をつけて、たくさん水分補給をしてお元気にお過ごしください！
大切なVIPがとうとう家を出た時の記事です。
捨てがたい机などはこんなふうに処理しました。
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