頭がいいのにアイビーリーグに合格できない謎 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

娘がうちを出て、一人暮らしを始めた昨年。
ちょうど60ブロック先に引っ越しました。

 

 

 

 

 
2014年。大学受験を控え大学見学に行ったときの写真
この時期だけはもうやり直したくないです。
 
 
 
 

 

 
今はお互いにマンハッタンを留守にすることも多いですが
1ヶ月に一度ぐらいのペースで会っています。
 
たまに会うとポツンと面白いことを言います。
 
最近の一つがタイトルの
「頭がいいのにアイリーグに合格できない謎」です。
 
先日娘と水入らずでお蕎麦屋さんに行ったときこんなことをポツンと言いました。
 
「アイビーリーグ出身者は100人のうち99人はやっぱり頭がいいと思う」
 
もちろんその中には、コネを使って入った子もいます。
 
けれどその子たちも含めても、親のお金やレガシーでとんでもなく高いプラットフォームシューズを履かせてもらってもポテンシャルがあるから合格させてもらえたと思えるそうです。
 
「ただ、趣味もスポーツも遊びも全部諦めて、ガリ勉だけしてきた子は少ないように思う」
 
ふむふむ。
 
「みんなタイプは違ってぞれぞれにカテゴリー分けができない」そうです。
「例えばJはディスレクシア(読み書きを困難と感じる学習障害)だったそうだけれど、それを克服して入学し、今ではディコーディングやソフトウエア開発では天才的にできる」
 
「Bちゃんは忘れ物の名人でオーガナイズ能力は欠如しているかもしれないけれど、N Y屈指のメディカルスクールでトップの成績なだけあって頭はいい」
 
「Aちゃんも自分をプレゼンするのがあまり上手じゃなくて転職で苦労しているけれど、数学は天才的にできるし、文章を書かせたら抜群に上手」
 
という具合です。
 
ディスレクシアといえば、天が二物も三物も与え、現在では会社を起こし大成功しているネイトくんも同じ障害があり、人一倍努力してイエールを卒業しています。
 
そこでこう聞いてみました。
「親しい友だちのうち3人もっとも頭がいいと思う子を挙げるとだれだと思う?」
 
すると彼女は、Bちゃん、Aちゃん、そしてなんとGちゃんを挙げました。
Gちゃんはこのブログを長く読んでくださっている方はご存知だと思いますが娘の高校時代からの親友です。
 
彼女は、アイビーリーグの大学どころか、行きたかったBランクの大学も全滅。
結局、歯牙にもかけてなくて見学にも行かなかった大学に行きました。
 
しかし、泣くだけ泣いて立ち上がりました。
彼女が本領を発揮し始めたのはそれからです。
 
ディベートチームで活躍し、2年以上アフリカの国に留学して見聞を広め、さらにはオックスフォード大学の大学院に進み、今では国際政治関係論で博士課程を修めています。
 
「ということは、アイビーリーグに合格した子の99%は賢いけれど、不合格だった子の中にもずば抜けて賢い子はいるんだね」
 
「そう思うよ。アメリカの大学入試って、アジアの国の試験と違って、判定の仕方が複雑で謎な部分があるから」
 
その謎とは。。。
 
 
これがわかれば苦労しませんよね。笑笑
 
その大学ごとにプロ中のプロの選考委員が何十人も大きなテーブルを囲んで時間をかけて選別するそうです。
 
学校ごとにも些細な部分では判定基準に違いがあるでしょう。
 
合格率が低いアイビーリーグほど、願書も膨大に多く、試験問題だけで振り分けるわけではないので、大変なプロセスだと思います。
 
 
まさに謎に包まれたプロセスです。
 
 
 
ただし、これだけは言えそうです。
 
アメリカの大学は成績や内申書だけで選ばず、そこを超えて一人ひとりユニークな子たちを選ぼうとしている。
 
つまり、自分に似た子が他にもたくさんいればいるほど、似たもの同士の競争が激しくなり合格が難しくなるのです。
人と違っていればいるほどいい。
 
 
 
だから確率的に、
 
白人やアジア人で、学費は払えるけれど、巨額な寄付はできない中流家庭で育った人が人数的に不利になります。
 
 
自分は他者とは明らかに違う。
 
願書を出すとき、そこをどう見せていくか。
 
白人やアジア人で、貧乏でも大金持ちでもない家庭で育つとそれだけで不利なんです。
 
本当に理不尽な世界ですよね。
 
 
しかもこのハードルは年々高くなっているようです。
 
受験でうまくいかず、涙を飲んだ人も多いと思います。
 
 
 
ただ、諦めないで。
 
いろいろ潜り抜けてきて、娘の友人たちのケースを間近に見てきた今だから言えます。
 
 
やり直しはきくし、どんでん返しもありです。
 
思いっきり泣いたあとは立ち上がり、ギアをチェンジして、立つ土俵を変えれば、見える景色も違ってくる。
 
Gちゃんがまさにこれをやり遂げたのです。
 
諦めないことがやっぱり一番大切。
 
また、ゴールは同じでも、これまでとは違う方法を考えることも。
 
一つ前の記事で紹介した、ドキュメンタリーのエグゼクティブディレクターもそんな人です。
 
彼は、数年前こっぴどい敗北を味わいました。
実はわたしたちは彼に賭け、かなりのお金を投じました。
彼が世界を変えてくれると信じて。
 
でも、うまくいきませんでした。
 
彼の挫折はわたしたちのロスでもありました。
 
ただし、その投資は無駄にはなりませんでした。
 
彼が立ち上がり、違う道を選び、違う土俵に立ち、違う方法で進み始め成功に近づいているからです。
 
このお話、また近いうちに詳しく書かせてくださいね。
 
 
 
 
 
なんかこうして続きもののお話が溜まってきていますね。
 
でも、必ずこの続きも違いうちにアップします!
 
そうそう、一見さんお断りの祇園とニューヨークのCoopの共通点も忘れていませんよん。
 
どうぞ、気長にお付き合いください。
 
それではHappy Monday!
 
 
 

 

 

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