先日、週末の家の書庫を整理していたら、80年代にニューヨークに取材で来た際の取材ノートが見つかりました。
わたしにとっては2度目のニューヨーク取材の時のものです。
今思えば、20代での二度のニューヨーク取材経験がその後の人生を変えることになったのは間違いがありません。
そして今もニューヨークに住んでいる。
ニューヨークに来てから、
いろいろありました。
相当に鍛えられました。
アパート内で盗難にあったり
ミッドタウンの日本食レストランで
拳銃を突きつけられたり。
でも、ここで夫と知り合い結婚、出産。
子育ての経験もかけがえのないものとなりました。
考えてみるともう日本に住んでいた年月より、ニューヨークにいる年月のほうが長くなってしまいました。
このノートが出てきて本当によかったです。
けれど、厳密にいうと、このノートの90%以上はわたしではなく、当時は後輩だった人が書いたもの。
懐かしく読んでいるうちこれはその方にお返しすべきだと思いました。
彼女はきっとこれを見れば
まだ新人だった頃
ニューヨークに取材に来て
ここも、あそこも取材したと
とても懐かしく思い出されるはず。
もし、会社にまだバックナンバーがあればそれをご覧になるかもしれません。
必ずお返ししよう。
そう思い住所を調べているうちに
彼女の最近の画像と
昨年彼女がWWDで受けた
インタビュー記事が出て来ました。
彼女ももう60代。
でも、20代の頃と全然変わってない。
とても素敵に年齢を重ねてらっしゃる。
すぐに声までフラッシュバックしました。
穏やかで控えめ、人を安心させる声です。
そして取材に答えてらっしゃる内容を
ぜひみなさんともシェアしたいと思いました。
彼女、実は大卒でその出版社を受けた時、最初は不合格だったそうです。
けれどどうしても諦めきれず、
翌年もチャレンジしたのです。
そのガッツを見込まれて次は合格。
結局、彼女を2度目に合格させた
重役や編集長たちは
お目が高かったことになりました。
だって、その彼女はのちに
その会社を牽引するほど
立派に成長していったのですから。
その彼女とわたしは、彼女がまだ新人の頃
一緒にニューヨークに取材に来たのです。
それから数年後、わたしは
編集長たちの反対を押し切り
会社を退社することにしました。
英語もそれほど堪能なわけではないのに
ニューヨークに住むことにしたのです。
その頃、雑誌の表紙を任されるまでになっていたわたしのために、お別れ会を開いてもらえることになりました。
その際、彼女のオーガナイズ能力に脱帽していたわたしは、お仕事を増やすことになるご迷惑を承知で、彼女に関係者各位を招いた送別会の段取りをお願いしました。
それでなくても忙しいのに。
できるものなら断りたかったとしても不思議はありません。
けれど、彼女は快諾し、全て仕切ってくださったのです。
おかげで関係者の方がもれなく来てくださり、素晴らしい盛会になりました。
インビテーションなどの詳細に至るまで完璧でした。
当時、その雑誌の編集者たちは
スタイリストもライターもなしで
全部自分たちでこなしていました。
だからとびきり忙しかったのです。
毎月残業100時間をこなしていた時代で
毎年1人死人が出ると評判の編集部でした。
病気になるか、それでなくても
みんなカリカリしていました。
そんな中、彼女の怒った顔、
不機嫌な顔は一度も
みたことがありませんでした。
それだけでもすごいことだと思います。
わたしがやめる頃は
雑誌の売り上げは急成長しており
会社全体の広告費の80%を
一誌で稼いでいました。
そしてそんなある時、優秀な人が相次いで辞める時期が来ました。
けれど彼女は辞めませんでした。
それからわたしも辞めた後に、彼女の武勇伝を人づてに聞くことになりました。
彼女は、当時の編集長から
「シスターの編集長か25ansの副編のポストを用意するけれどどちらがいい?」と大抜擢のお話があったそうです。
とてもいいクライアントからの安定的な広告をとるきっかけを作ったからじゃなかったかなと記憶しています。
彼女は、迷わずシスターの編集長を選んだそう。
それから彼女の大抜擢につぐ大抜擢の快進撃が始まったのです。
その彼女が昨年のインタビューでこう答えています。
「人と人との結びつきやつながりがとても大切です。スタッフも含めて、人に愛される、人に信頼されるということが、編集者は特に重要です」
「君だからこの話を教えるよとか、あなただからこの会議にお誘いしたのよと声を掛けてもらえる、そういう人物になっていくことで、道が開けていくのではないでしょうか」
まさに!
本当にその通りだと思います。
しかも、これは編集者に限らず、どこの組織で働くとしても、また、小さな会社の代表、営業職でも必要な条件だと思います。
そこで彼女が言ったのが今日のタイトルの言葉
「人たらしであれ」でした。
この言葉に彼女の全てが詰まっているなと感じました。
編集の仕事にかかわらず、大きな会社でリーダーとなる人は個人プレーが上手な必要はありません。
どれだけ多く、各分野で自分のために一肌脱いでくれる人を揃えられるか。
つまり自身はコーディネーターであればいいのです。
自分のために一肌脱いでくれる人を揃えるには、彼女のように常日頃から、自分自身も相手のためにひと肌脱ぐ必要があります。
これを丁寧に積み重ねていくと、
リーダーシップの取れる器の人ほど
してもらったことへのご恩を
長く忘れないものです。
これはニューヨークでも世界中どこでも同じ。
優秀な人ほど、自分一人の力には限界があることを熟知しています。
だからこそそこを補うための「人たらしであれ」なのです。
さて、この彼女とは一体だれでしょう。
もう一つのブログで今日アップします。
それではみなさま、残りの週末
楽しんでください!
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