80年代ニューヨークの取材ノート | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

 

 

 

 

 

 

先日、週末の家の本棚の整理をしていた夫が

古ぼけたノートブックを見つけました。

 

 

 

 

 

 

「るみ、こんなものが出てきたよ」

見るとそれは、わたしが25ansというファッション雑誌の編集者だった頃のニューヨーク取材ノートでした。

 

わたしは20代、80年代のことです。

 

パラパラとめくると思い出がフラッシュバックしました。

 

 

 





 

 

懐かしい。



ブルックリンの川向こうのリバーカフェや

ロックフェラーセンターのトップフロアにあるレインボールームなどで取材したんですね。



それからパークアベニューに住むゴージャスなマダムの取材や、ブティックの取材もしています。




20ページ以上のニューヨーク大特集号を作った時のものです。




 

けれど、よく見るとその字体の多くはわたしのものではありません。

 

 

そうだった。



それは、わたしが2度目のニューヨーク取材にきたときのものです。

 

一緒に取材に来た後輩が丁寧にノートをとってくれたものがわたしの手元にあったのです。

 

「このノートは彼女に返さなくちゃ」

すぐに事情を思い出しました。

 

25ansを辞めてニューヨークに住むと決め、編集部からはジャーナリストビザを出してもらい、定期的なお仕事までもらった時、その取材ノートをお借りしそのままになっていたのかもしれません。

 

それがそのままになっていたのです。

 

 

今ならなんでも記録は写メできます。

忘れてしまっても検索すれば大抵のことはわかります。

 

 

けれど、当時は撮影もデジタル以前で、記録用には、ポラロイドを撮っていた時代です。

取材内容に関してはこんなふうに、ノートに記録を残していたのです。

 

それにしてもこのノート、ものすごく几帳面で細かいでしょ。

 

このノートの持ち主は、40年経った今も出版社で高い地位にまで登りつめ活躍されている女性です。


 

 

実は、当時一緒に机を並べていた仲間で

今でも第一線で成功していたり

一流を極めている人は

彼女だけではありません。

 

 

後々有名になった人を何人も

同じ編集部から輩出しているのです。

 

 

こんなふうに才能が寄り集まり、

エネルギーが高まる環境で

20代を過ごせたことは

今振り返っても本当に

ラッキーだったなと思います。

 

 

身近なところで

彼女たちのバイブのシャワーを

浴びられたこと

 

彼らの日常生活のクセや

何気なく人に接するときのマナー

目下、目上の人間との接し方

よく口にする言葉

よくしていることなどを

身近で実際に見ることができたことは

今思えばわたしの大きな財産と

なったように思います。

 

 

 

 

今振り返ってみて

40年後の今も第一線を極めている人は

こんな特徴があるように思います。

 

 

 

ビックリマーク周囲を長いおつきあいの人で固めている

 

言い換えると、同じスタッフ、クライアント、取引先、プライベートでも昔からの友人、パートナーを大切にしている。

 

わたしの周囲で一流を極める人は、長年おつきあいしている人の顔ぶれがあまり変わりません。



新しい人も随時加わりますが、キーとなる人とは長いおつきあいになる傾向があります。

 


もしスタッフや、クライアント、パートナー、友人などがコロコロと変わる人であれば注意が必要だということです。

 

 

ビックリマークしつこい 笑

 

ということ言葉が悪いですね。

ねばりつよいと言い換えましょうか。そう簡単には諦めません。

飽きっぽくはなく長く同じことを続けている。


逆に、一つのことがダメなら、はい、次。と、どんどんシフトして行った人は、いまはどうしているのか、追跡が不可能です。

 

 

ビックリマーク少しお節介

 

一歩踏み込んで人に親切にすることを恐れません。

この人はと見込んだ大切な人に尽くすことも恐れない。人との関わり方が「優しい」し「親切」です。

 

逆に、自分に都合がよく利用できそうな時だけいい顔をして近づいているタイプの人は、されて心地よく感じるお節介を焼くことはありません。

 

 

 

 

この取材ノートは随分経ってしまったけれど、やはりご本人にお返ししようと思います。

 

お返しするために住所を調べているうちに、彼女がとてもいいことを言っていることを知りました。

 

ぜひ次回シェアさせてください。

 

 

 

 

 

 

 

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まるで着物の柄の思いやりです。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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