夢の実現までの迷路の進み方 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

 
モロッコの旧市街はまるで迷路のようです。
 
 
マラケシュのメディーナ(旧市街)
 
昼間はドンキー、オートバイがビュンビュン走り抜ける通りです。
 
フェズの夜道は案内の人なしでは迷います。
 
 
フェズもマラケシュもGPSさえ私たちの立ち位置をしばし見失ったりします。
 
けれど、道に迷うのもまた楽しい。
ということを知りました。
 
そして迷った時、元のトラックに戻る秘訣も。
 
たとえばフェズなら2つのタイプの標識が
道が交わる角ごとにあって、
一つは突き当たりを示すサイン。
もう一つは道が続くサイン。
 
それがわかれば道が続くサインの方に進めばいいのです。
 
その道が間違った方向かもしれないけれど
ずっと進むとフェズなら必ず
大きなゲートにたどり着きます。
 
 
そこを再び始点にし、
GPSや地図で確認すれば大丈夫。
その際、太陽の位置も参考になります。
 
これがマラケシュのメディーナなら
あらかじめ大体の地理感覚を
地図で確認しておき
太陽の位置を確認しながら人
の流れに沿って歩いていると
必ず、見慣れた道に出ます。
 
 
 
夜のフェズの旧市街
 
 
 
 
 

 

人生もモロッコの旧市街の迷路に似ている気がします。
 
 
 
自分の人生を振り返ると30代までは何度も人生の袋小路に迷い込みました。
 
その都度、かなりジタバタした記憶があります。笑
 
けれど、迷路に入り込んだり、
袋小路で迷って間違った道に進んでしまっても
今思えば、時間はかかっても
なんとか軌道修正しながら
正道に戻っていきました。
 
 
たまに、全く違う道に進んでしまっても、
後から考えれば、その方が
実は大正解だったということもあるし
 
 
いずれにしても、迷いも失敗も含めて
それで正解だったと思えるのです。
(それはわたしがおめでたいから、という説もあるかも。だはは)
 
 
 
 
 
話は変わりますが、今回アフリカ唯一のユニバーサルスタジオに行ってきました。
 
 
 
 
 
 
ゲーム・オブ・スローンズ
 
グラディエーター
 
ホームランドなどはここで撮影されました。
 
中世アラブの旧市街あり
 
 
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70人がかりで3ヶ月で作ったセット。
ただし映画に登場したのはたった5分。
 
 
古代ローマ時代の牢獄あり
 
 
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グラディエーターの最初に出てくる牢獄
 
 
古代エジプトの神殿あり
 
 
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また中国では撮影許可が下りなかったために
この中にセットを作ったというチベットの神殿もありました。
 
 
 
 
 
 
 
そうそう、最近ではエルメスがメンズウォッチのプロモーションビデオ作成のために、ここにこんなセットを作りました。
 
 
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中に入るとこんな感じ。
 
 
 
 
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コンピュタグラフィックと組み合わせて
上のスタジオで撮影されたフィルムがこうなります。
 
 
 
 
さて、このセット内を案内してくれたのは
モロッコ人の法学部の学生くんでした。
(名前がどうしても聞き取れなかった)
 
彼は映画が大好きで、
このスタジオで撮影された映画は
全て見ているそうです。
 
 
当然、案内にも熱が入り、
例えば、グラディエーターの
最初の牢獄のシーンはこの部屋で撮ったとか。
 
 
このセットは70人がかりで
3ヶ月で作ったにも関わらず
映画ではたった5分しか写ってなかったとか。
 
 
古代エジプトの神殿では、
めちゃくちゃクールな動画を
撮影してくれました。
 
夫が嫌がるので、インスタグラムには挙げられませんがstoryにはあげるかもしれません。
 
彼は、映画好きが講じて大学の授業の合間にここでガイドをしているようです。
 
 
なんと、フランス語、英語、アラビア語、そして現地人のベルベル語が話せるそうです。
 
 
私たちとは英語で話してくれましたが、すごく上手でした。
 
今、スペイン語も学んでいるそう。
 
自分は親の勧めで法学部を選んでしまったけれど、しっくりこないし、好きではないので人生の回り道にしか感じない。
 
本当にしたいことは、映画制作なんだそうです。
 
いま、身の入らない法律を勉強していて
これでいいのかと焦りを感じるというのです。
 
 
 
そこでわたしはこう言いました。
 
「きっと今は、したいことと違うことを勉強しているから、時間の無駄遣いをしているような気がするんでしょ。わかる、わかる」
 
「最初からやりたいことや好きなことがしっかり見えていて迷いなく王道を歩むことができれば最高だもんね」
彼はうなづきました。
 
「でも、人生なかなかそうはいかない」
 
万が一順調に行ったかに思えても、晩年思わぬ罠にハマったり、うまくいかなくなることもあるかもしれません。
 
これまで回り道や失敗をしたことがないと、晩年の人生の脱線がすごく怖く感じるかもしれません。
 
だからなのでしょうね。
うちの両親がよく言っていました。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」
 
そう、回り道、迷い道には敢えて入り込みなさいというようなものです。
 
 
 
わたしは続けました。
「この年齢になって初めてしみじ感じるんだけれど、回り道だったなと思えることが、実は今すごく役に立っているの」
 
「もしあなたが映画制作の道に進んで将来大きな会社と契約するときがきたら、複雑な契約書作成に今学んでいる法律はきっと役に立つはず」
 
 
 
「そう人生に無駄なことなんて一つもない」
 
 
特に真摯に真面目に取り組んだことは必ず実を結ぶ日がきます。
 
どんな道を歩んでも、しっかり夢や目的地を定めておけば、必ずそこにたどり着けるよ。
 
 
そういうと、彼の目がキラッと光った気がしました。
 
 
 
私自身、20年近くニューヨークでしてきた不動産販売は、ファッションとは全く関係がないことだったけれど、その時に学んだ決算書の見方や、大きなディールにまつわる交渉の仕方などは、今会社経営にとても役に立っています。
 
 
迷路に迷い込むの多いに楽しみましょう。
 
将来の夢が暗礁に乗り上げたなと感じた時、ふと迷った袋小路で、それまでどうしても見つからなかった夢に導く小道を発見するかもしれません。
 
 
だからどんどん道草しましょう。
立ち止まる代わりに、
あなたの直感がピンと働くなら、
どんな道でも無駄な道草はない。
 
 
 
そしてそろそろ海外まで道草をしに行く時期かもしれませんね。
なんちゃって。
 
今週末、あなたはどんなふうにお過ごしになりますか?
どうぞ素晴らしい週末をお過ごしください。
 
 
 

ご予約締め切りました。

ありがとうございました!

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