小さな矜持、大きな自己満足 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

完璧な自己満足かもしれないんですけれど・・・・
月末になると、いろいろな支払いをすませながら、ちょっと感慨に浸ります。

あ~、今月も日本に税金を払えた~!  って。笑

わたしにしてみれば血税です。
日本に住んでいたころはあまり深く考えずに会社から源泉徴収されて払っていた税金。

海外在住者になってから、現在住んでいるアメリカ以外に、日本でも毎月きっちり税金を払うようになったのは昨年Rish リッシュ・ニューヨークを設立してからです。

Rishを設立するわたしなりの理由はいくつかあったのですが、その中でも根幹をなしていたのがこの、日本で税金を払うというものでした。
あの震災を経験し、日本を支えたい、微力ながらそのお手伝いがしたいと思ったとき、まずは国民としての義務を果たさなくてはいけないと思ったんです。

国政に口を出したいならば、出すもの(税金)もきっちり出さないといけない。笑
これはアメリカに住むようになってより強く感じるようになった考え方かも。

もちろんわたしはまだまだ口を出すまではいってないんですが、その序の口までたどり着けたのは、ホント、Rishを応援し、お買い物をしてくださるみなさんのおかげです。

みなさま、本当に本当にありがとうございます!


今、国として危機的状況にあるギリシャとスペイン、そして崖っぷちに立っているイタリアもふくめ共通することは、それらの国の国民の多くはきちんと税金を払ってないことがすごくネックに成っていると思います。

と、いうか、国としてまともに税金を徴収することができてないということなんでしょうね。


かつて、イタリアではスイスに隠し口座を持っている人の総財産はイタリアのGDPの2倍だとも3倍だともいわれていました。

もちろんそれだけがこの危機的状況を作り出した理由ではありませんけれどね。

その点、日本は、国としての負債額からいえば、こちらだって震えがくるぐらい相当な額なんですが、ギリシャやスペインとの違いは、その借金の大半が国民によって支えられていること、そして会社勤めをしている人の税金は月々、会社から引き落としという、国と国民、双方にとって便利な方法で払われていること(勤め人は税金逃れが難しい)が大きく、危機的状況をささえる礎になっていると思います。


世界中、どこに住んでいても、国際人としての矜持にくわえ、日本人としての誇りをもって生きている人はたくさんいると思います。


今、海外から日本をちょっと離れ、俯瞰して見る立場からひしと感じることは、そんな世界で活躍する日本人のために、以下の点を考慮してもいいのではないかと思うのです。いかがでしょう。


・希望者には二重国籍を許す

ただし、それはつまり両国で国民としての責任を果たす訳なので・・

・その条件として世界中どこで収入があっても日本にも申告する義務を負う


これ、アメリカがすでに実践している世界では稀な制度。
これこそが、コスモポリタンな人の現代版ノブレス・オブリージュだと思います。

ちなみにニューヨーク州に居住していると、お隣ニュージャージー州に比べて払う税金の額ははんぱじゃなく多いです。州によってかなりちがうんですよね。

NYの場合、最高税率で考えれば州税とIRS両方で半分以上は税金で持って行かれる感じ。
それでも、相変わらずニューヨーク州は人気です(不法滞在者も多いんだけど)。


税金が高いと、もちろんスイスみたいな国に税金逃亡する人も中にはいるかもしれないけれど、アメリカはやっぱり今住んでみたいもっとも魅力的な国のひとつではないかと思います。

一方で、日本はもう少し、国際人である外国人のためにも扉を開けて、もっともっと魅力的だと訴えられる国にしていきたいですよね?


それが富、ひいては税金を生み出す一番てっとり早い方法だと思います!

国民に信用されず、税金が集められない国は行き詰まる。
そうならないために。



今日もみなさま、よい1日を!
星の数ほどあるブログの中からいただいたご縁、心からうれしく思っています!





 Rish リッシュ・ニューヨークの服この方たちも着てくださってます。


 シンガポール在住、大人気ブロガーのVanillaさん。
体と心についての大切なことを、全国的セミナーを開催して精力的に伝えてらっしゃいます。その継続力、知識には脱帽で学ぶことがたくさん。
http://ameblo.jp/holistetique/entry-11315860647.html 
(着てくださっているのはジュリー・ブラウン)




ブログを書くことを勧めてくださった妹的存在、岩佐文恵ちゃん
最近は雑誌などでもご活躍。広尾におしゃれで落ち着くアベニュー・カフェをオープンされました。いつも刺激的なことをどんどん進化させている目が離せない存在です。
http://ameblo.jp/madamefumie/entry-11316795522.html#cbox

(着てくださっているのはジュード・コナリー)




追記

連日日本のマスコミで取り上げられている「いじめ」の問題、似た年齢の子供をもつ親として胸がつぶれる思いで読んでいます。

アメリカにも、ニューヨークにも、多分世界中どこにいっても、「いじめ」はあると思います。
ですが、わたしが住むマンハッタン、アッパーイーストでは公立、私立合わせても(勉強やソーシャルな面でのストレスから自殺というケースはありますが)いじめがエスカレートして自殺に追い込むというケースはあまり聞いたことがありません。

その理由は?

そんなことも書いていきたいと思います。