アッパーイーストのビリオネア「とほほ事情」 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

みなさま、こんにちは。

今週は大雨に見舞われたりしているニューヨークです。
周囲では体調を崩している方がすごく多いのですが、みなさんはお変わりありませんか?

今日は、アッパーイーストにはたくさん生息している、何かと(いい意味でも、いえ、どちらかというと悪い意味で)注目の的になりがちなビリオネアの実態についてです。笑




photo/Olivia Graham\
セントラルパークにて。

ここらへんには、子供の 人数分、ナニー軍団をそろえている家族も。
加えて妻専門ドライバー、シェフ、ハウスキーパー、別荘には庭師も。
というレベルならビリオネアでなくても普通にそろえているのがアッパーイーストです。


また私設秘書がいる専業主婦もかなりの人数でいらっしゃいます。
ほら、専業主婦とはいっても、チャリティ団体の理事として仕事以上に忙しくストレスの高い活動をたくさん引き受けてらっしゃるのですから。。。。笑


と、上記のような家族は、子供をアッパーイーストの私立校に通わせていると、ビリオネアでなくてもどこの学校にも何人もいるもの。


でも、今日は、そういう人たちのうらやましい生活をフツーに紹介してもつまらないから、ビリオネアの「とほほ事情」をご紹介します。笑


ま、わたしが少しぐらいおちょくっても、なんてことありませんよね。彼らにしてみれば。

ではいってみましょう!

ビリオネア「とほほ事情」1
ニューヨークで巨万の富を築いた彼ら、いくら悪運が強いといっても、2008年以降も
同じ財政状態でいられるなんてことはさすがにありえません。

とくに金融関係で富を築いた人が多いのがニューヨークなので、当然、同じ理由で富を喪失もなさっています。

それどころか昨今では新聞でたたかれたり、ムショ入りの可能性まで出てきたビリオネアも。
このところやっと下火になったとはいえ、金融関係の大金持ちに対する風当たりの強さもはんぱではありません。

そのため、子だくさんの人が多いアッパーイーストでは子供を送り迎えする車は、GMの超がつくほど大きなSUVと相場は決まっているんですが(ちなみにマドンナ家にはそれが2台あります)、なんとガラス窓は異様なほど真っ黒というあるビリオネア。
日本ならどこのやくざさまかと間違うほどなの。

しかもドライバーは、耳にイヤフォンかなんかつけて、NYPD(NY警察)のニュース事情に常に耳を傾けているのよね。
つまり、ボディガードもかねているという訳。

ガラスは中が見えないように真っ暗なだけではなく、きっと防弾ガラス仕様に違いありませんね。あれは。

子供を学校に送り迎えするだけで、こんな防備をしなくてはいけないなんて。


聞くところによると、サブプライム・ローンを空売りしてビリオンというお金を儲けたP氏、今も、近い将来ムショ暮らしをする可能性はゼロではありません。
そのためかどうか、どうやら、彼らをよく思わない庶民たちから嫌がらせの手紙やなんかが送られてくるらしいの。

心臓に毛が生えている彼らも、子供になにかされるかもしれないという恐怖だけは鼻で笑っておしまいにするわけにはいきません。


確かにこのご時世じゃ、石を投げられても仕方がないし、誘拐なんてこともないとは限らない。
だから、子供の送り迎えもこれほどの大事になるのでしょう。


でも正直に言って、ここまですると却って異様。逆効果だと思うの。
逆に「ほら、ここにビリオネアがいますよ~」と教えているようなものだと思うんだけど。

もっとフツーに肩の力を抜いていいんじゃない? って思うのは、庶民の感覚かしら。


いくら自分がまいた種だとはいえ本当にかわいそうなのは子供です。
7、8歳ともなれば、きっと友達の中には何かいやなことを言う子もいるでしょうし。





ビリオネアの「とほほ事情」まだまだあるんですが、次回は、60年代のアメリカを代表する大金持ちのビル・ペイリー(CBS放送ネットワーク創設者)の二度目の妻から学ぶファッションの観点から学ぶ「女道」について横道に参ります。


ベイブについては過去記事でも触れていますが、この方、知れば知るほど、いい女。
ただのきれいな玉の輿マダムじゃないのよ。もうハードルは高いのですがお手本にしたいことがいっぱい。


ちなみに、ビル・ベイリーと最初の妻の間の息子さんは、ビリオネアとはうってかわってお父上の遺産で暮らしてらっしゃいます。


彼らが今お住まいなのは、ビルの一度目の妻であったお母様が生前ずっと住んでいたおうち。
つまりお母様が亡くなられてから相続なさったのですが、あのよき時代を彷彿とさせるシックで趣味のいい600平米のデュープレックス、まるで60年代にタイムとラベルしたみたいです。

住所はパークアベニュー、アパート内に階段があるメゾネットタイプです。


なんてことはさておいて、金曜日には、ベイブをお手本にした夏の着こなしをアップします。

今日もよい1日を!


60年代の淑女たちに愛された水玉、今年マーク・ジェイコブスをはじめ復活させているデザイナーがたくさんいますね。

ローバト・ロドリゲスもシルクの透ける秀逸トップを作ってます。
胸元のフリル具合がものすごい芸をしています。笑
ふわっと立体的できれいなのよ~。
しかも夏はすずしいわよ~。
下はベージュのブラをすれば完璧、見えそうでみえないんです。
おサイズは普段のサイズよりひとつ小さいめを選んでいただいたほうが
いいかもしれません。