ジャッキーに学ぶ賢く世渡りするための「白」 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。



みなさま、こんにちは。

今週、Rishでは、
フレネミーを増殖させることなく、
角を立てず、
かといって単なる地味な人に終わらないで、
あとで振り返ったとき、上品で清潔、すがすがしい印象だけを残す必要があるときに強い味方になってくれる服子たちをご紹介します。


白の麗人としてたくさんすてきな着こなしを披露してくれたジャッキー・ケネディはそのいいお手本になるはずです。



備えあれば憂いなし、ちょっとあらたまった、しかもよく知らない人が集まる場所や、初めてのデートには、服装で印象を残そうとは間違っても思わないでください。冬なら黒子的ファッション、夏なら透明人間を目指しましょう。

ちなみに白は膨張色ではありません。笑
髪をひっつめるとか、腕と脚だけはこんがり焼けているとか、
小物で色を使って引き締めれば大丈夫。
またデザインが決め手になります。あくまでシンプルに。
ラインにメリハリのあるデザインにしましょう。
それでも自信のない方は、ジャケットやトップ、ボトムから入りましょう。

これからのシーズン、ここぞという勝負をかけなくてはいけないシーンがあるたびに、
(たとえば大切なプレゼンがあるとか、大切なクライアントが集まるパーティがあるとか、気合いを入れたい初めてのデートとか)
わたしは、いつもお守りのように「白」のアイテムを身につけて乗り切ってきました。

カジュアルなら白のパンツ、白のシャツ、白のジャケット、
あらたまった席なら白のワンピースやスーツです。

そしてそれはとても効き目がありましたので、ぜひみなさんにもご紹介したいと思います。



先日、夫の会社で、他部署の夫と同じランクの同僚が夫にこんな苦情をもってきました。
「セーラの服装はなんとかならないかな」

ニューヨークの、しかも男性社員はタイやジャケットを着用しなくていい会社で、こんな苦情が出るなんて、わたしはとても意外でした。

セーラは20代後半、わたしもお目にかかったことがあるのですが、相当人目を引く美人です。

立ち居振る舞いもエレガントです。しかもとてもおしゃれ。
(お目にかかったのは仕事を離れた場所でした)

ですが、苦情は、彼女のスカート丈が短すぎる、胸元が開き過ぎているというもの。

え~、自由の国アメリカのしかも最先端のニューヨークで女性社員の服装をとやかくいうなんて、と思いますよね。
実力さえあって、やることさえきちんとしていれば何を着てもいいじゃないの、と思いませんか?


ですが、考えようによっては若い男性社員が多い会社で、ともすると彼女の服装は、男性たちの気を散らすことになるかもしれません。
または女性のいらぬやっかみが背景にあったのかもしれません。

夫は自分で彼女にその苦情を伝えるのはあまりに困難なお役目と考え、親しい女性にそのメッセージを伝えてもらうことにしました。

その伝達役を引き受けた女性はカーラ。
彼女に頼んだ夫は正しいなと思ったのは、彼女が、いい方によってはお局マダムがやっかみで言っているととられて反発されてもおかしくない難しいメッセージを大変上手に伝えた事です。

彼女はこう説明したのです。

「クライアントと会うとき、もしあなたが服装で印象を残してしまったらプレゼンテーションは失敗。プレゼンの際、何を着ていたかではなく、どんなプレゼンをしたかということをクライアントの印象に残すためには、後でふりかえったとき、服装は思い出せないソツのないものであるべきだと思うわ」

そう言われれば、スカート丈をもっと長くとか、胸を開けすぎないようになどと具体的に言いにくいことを言わなくても、賢い女性なら、すぐに、それはつまり、その場の空気感を読んだ、やや控えめでコンサバなものであるべきだとわかるはずです。

さすがカーラ。正しいですよね。
そしてカーラもまた夏は白の達人。
髪をひっつめにして白を着こなすカーラは男性を怖じ気づかせることなくカッコいいのです。



翌日からセーラの服装は文句のつけようのないものになったそうです。

前のエントリーでもちらと書きましたが、公を意識するというのは、みなさんの世間での立ち位置によってその具体的な形は少しずつちがってくるでしょう。


公立校にお子さんを通わせている小さなお子さんのいる専業主婦の方は、私立校にお子さんを通わせている専業主婦の方とはまた微妙に違うかもしれません。

また仕事をしてらっしゃる方も、その専門分野やつとめる会社の体質によって立ち位置は変わってくるでしょう。

もっというなら、義理家族のタイプによっても相当に立ち位置を換える必要があります。

いうなればライフスタイルによってその形はさまざま、その微妙な部分はみなさんに調整していただく必要があります。


だけど、これだけは言えるかも。


女性にとって、一番注意しなくてはいけない「公」は同性の目であること。

繰り返すようですが、女の人生、険しい道に入り込むか、なだらかで見晴らしのいい気持ちのいい道を歩き続けられるかは、あなたを同性がどう見ているかとも大きな関係があるのよね。

ついライバル視されがちだとか、
心から信じられる女ともだちができにくいというのは、もしかしたらあなたにも何か問題があるのかも。

そして意外や意外、あなたが選ぶ服装が実はネックだったということがあるかもしれません。


基本的に男性って女性にはやさしいですよね? 笑
何か困った事があると助け舟を出してくれるのって結構男友達だったりしませんか?


だからこそ、同性のフレネミー対策として、まずみなさんに同性を刺激しない「色のついていない」このあたりからそろえていただきと思います。

冬のLBD(リトル・ブラック・ドレス)に相当する夏のLWD(リトル・ホワイト・ドレス)です。


できればスカート丈は短すぎず膝ひとつが見えるか隠れるかが目安。

デザインはシンプルに、やや甘口でコンサバ、
(女性はあまりにカッコいい辛口な女性は、特に年が近いと警戒するものなんです)

髪はできればS字カーブのあるセミロング、
肌に透明感があれば、白は絶対に、似合うはず。

また、ひと目でブランドが判明するものもさけましょう。


高すぎるブランドももちろんですが、だからといってH&Mやザラなどのブランドを着るときは、小物を質のいいものにするとか、アクセサリーで高級感を出してバランスをとる必要がある立ち位置の方もいらっしゃることでしょう。


夏の白は、賢い女性が背筋を伸ばして着る服。


夏のあらたまったシーンはLWDで成功間違いなしです。


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