女が[お1人様]の身分でアッパーイーストのCoopを購入することは、すごく大変。
しかもそれが有名人だったら、もっと大変。
その理由に関しては、拙著に詳しいので、ここでは省略させていただくとして。
でも、
今日ご紹介する元祖スーパーモデルといわれている方は、
ほとんど苦労なく、泣く子もセレブも黙るCoopの入居を許されちゃったお1人。
クリスティ・ブリンクレー。
実は数日前、
わたしの多くの友人知人がご近所レストランとしてご贔屓にしている、Centolire でクリスティを見かけました。
彼女とは、たま~にばったりお目にかかります。
ハンプトンでもイーストハンプトンやサグハーバーでお見かけしたり。
こちらは、ハンプトンで昨年開催された、クリスティがかかわっているチャリティのひとつ。
クリスティ、今年54歳。
彼女ほど、グレーシャスに年齢を重ねている人も少ないんじゃないでしょうか。
美容に気を配っているに違いないんだけど、
はまり込んでいないというか、ほどよいスタンス。
だからすぐそばでみると、年齢なりの小じわはあるんだけど、
そんなの構わずに笑う彼女、おかげで周囲がぱぁ~と明るくなります。
この彼女が50 East 77 Streetという
マディソン街と77丁目の、カーライルホテル近くのビルに書類を提出したのは、
彼女がビリー・ジョエルと結婚する前、つまり結婚と結婚のはざまの時期。
このニュースが伝わると、ギョーカイでは、
モデルがあのビルに通るはずがない、と多くの人が懐疑的でした。
しかし、結果は。。。。見事合格だったんです。
その理由を書く前に、ここで私事に若干ふれることをお許しください。
ニューヨークに住み始めて数年経った94年に、
わたしは、Coopの80平米ぐらいのアパートを女お1人様の身分で購入しました。
マンハッタンのスカイスクレーパーが目の前に広がるテラスがあって、一目で気に入り、
よし、買うぞ~と勝手に決めたのものの、それはなんとCoopでした。
初めてお越しくださった方、ようこそ。
えっ Coop? それ何? 生協がニューヨークにもあるのって?
違いますって。
まずはこちら、史上最強のパワーを誇るNYのCoopとは をご覧ください。
慣れない弁護士を介しての契約交渉、ボード審査用の書類作成に費やした3か月、
知らぬが仏とはまさにこのこと。
一国の大統領だって、大企業のCEOだってびびるボード面接に、
このわたしが素手で臨めたのは、まさに知らぬゆえの怖いもの知らずだったから。(冷汗)
しかもわたしがアプライしたアパートも、わたしの前に2度もボードにはねられた人がいたんだけど、
それを知らされたのは、入居が決まってから。
さて、書類審査はなんとか通り(きっと購入時の頭金の額が大きかったのが功を奏したのだと思う)
いよいよ面接の日、
ボード書類の作成についてはあんまり役に立たなかったブローカーが、こう言いました。
「Rumi, ボード面接のときは、ミニスカートを履いて行ってね」
えっ? ミニスカート?
それって違うんじゃない?
あまりCoopの事情に通じていなかったわたしにも、それはまずいんじゃないの?ってのがあって聞き返すと、
「このビルは、ボード面接をするのは2人だけ。どっちも50代の男性。
彼らは、ハウスルール(住人としての規約)さえ守ってくれるなら、若い女の子でもOKなの」
ミニスカート・・・・
というわけで、素直にはいていきましたよ、ミニスカート(‐^▽^‐)。
で・・・・・結果は見事合格でした。
まったくもって運がよかったというか。
これが女のお局タイプのボードが仕切っているようなビルだったら、まず可能性はなかったことでしょう。
そのビルには2年弱しか住まないで売っちゃったんですが、
入居した後も、ロビーなどでお目にかかるボードのお二人は、何かと親切にしてくださいました。
そしてクリスティ・ブリンクレーがシングルでアプライした50East 77 Stのビルに入居を許されたのも、
同じような理由だったと言われております。
当時のこのビルのボードメンバーは男性が中心で、
しかもみんな、もうクリスティに会えるっていうんで、面接の日を首を長くして待っていたんだって。
で、あのとびきりの笑顔を振りまかれ・・・・、
ノーマルな男なら「No」とは言えないんじゃないの~?
クリスティといえば、ビリー・ジョエルを含めて結婚歴は4回。
まだまだいけそうですね。
そして、泣く子も黙るボードも、人の子。
男なら、笑顔のきれいな女の子に弱いし、
女なら、あのSex and the Cityのミランダがそうだったように、いい男には弱いってことなのね^^
よい週末をお過ごしくだささいませ~^^