自然界の保水力 | 自然が教えてくれること

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流美農園のブログ

7月16日に熱中症になってから

2ヶ月間畑は放置。

 

35度をゆうに超える暑さの中、

作業をしたり声を出したりするのは無理だと思ったし、

7月末に見回りにいったとき、

けっこうな確率で枯れていた(ように見えた)から、

もう野菜も全滅だと決めてかかっていたのです。

 

今年の京都はすごい夏で、

7月中旬以降、連日38度39度38度39度の予報が3週間ほど続き(そして予報だけでなく現実もだいたいそうだった)、

何週間も夕立の一滴すら降らないという、猛暑&日照り

 

だからもう、100%全滅だと思っていたのです。

水やりとかしないですからね。

 

ちょっと気温も落ち着いたので、

この連休、秋冬野菜の種まきでもしようと思って畑にいったとき、

 

あれ?これって野菜ちゃうん?

と、草をかき分けてみると

 

なんと!

けっこうな割合で生き残っていたのです。

それも美しい姿で。

 

一日ずつ気温は低くなっていくし、

収穫ができるかはわからないのですが、

そこではないのです。

 

あの猛暑と日照りを経て生き残るなんて、

土の保水力ってすごいな!と思って。

 

 

耕すということ。

それは一見「土をふかふかにするため」なんだけど、

長期的に見れば土はかならず固くしまります。

だから農家さんはたびたび耕します。

 

ふかふかで、保水性があって排水性がある土

多くの農家さんはこれを目指して、耕したりその他いろんなことをします。

 

でも、自然界の仕組みはすごくて、

この魔法のような土を作り上げてくれるんです。

 

この畝は草を抜かないようになってからたぶん4年か5年。

クワを入れないようになってからたぶん3年か4年。

その前はカチコチの土だった。

今はふかふかで、保水性があって排水性もある土。

私がノータッチを決め込んだ数年間で、自然界のスタッフが協力してこの魔法の土をつくりあげました。

 

きっと土の表面近くは、

草の根っこが大小入り混じり、

健在の根っこは表土を支える柱となり、

根っこが朽ちた穴は水貯めになったり排水溝になったり。

 

だからあの猛暑でも生き残ったし、

あの洪水・台風でも生き残った。

 

もちろん草に覆われてしまっていたから、

強すぎる日差しをカットできていたという相乗効果もあったでしょう。

 

だけど、耕していて草も抜いていて草ひとつないツンツルテンの土だったら、

ぜったいに生き残っていない。(そういう畑も何年かやっていたので、比べてみるとよくわかります)

 

2018年夏の厳しい猛暑&日でりはほんとうに厳しかったけど、

そのおかげで、

自然界の保水力を実感しました。

 

 

来年以降、夏野菜は6月に植えつけだけして

2ヶ月間は放置

9月上旬に宝探し・・・というやり方にしようっと。

今年のような異常すぎる猛暑じゃなければそこそこ生き残れるはず^^