いよいよ新章突入
Midnight-Jab の最終決戦が・・・開幕する!
未公開だった・・・
the Butterfly 解決編
Android 編
この話が一つに纏まった・・・総集作品です。
another future(もうひとつの未来)編
開幕☆
http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12288014093.html
↑
新章開幕の冒頭は、こちらから
49.5話「補足」
http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12291001109.html
「世界観がつかみきれない方は、補足版のURLをクリックしてください」
51話
http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12292426985.html
前回の話はこちら!! URLをクリックしてください☆
ざっくり
登場人物の紹介
カーヌ【仮面】(カーヌ・ペルソナ)
本名 ナポレオン=カーヌ=ボナパルト(愛称 カーヌマン)
過去の世界と未来を行き来し、世界を救う旅をします。
今回は、正体を隠すため、カーヌ【仮面】と表記します。
+ラケル+
カーヌマンの案内役、ついでにお手伝い役。
(正体は・・・謎)
菊丸(kill-0061)
ナビゲーター、時々出てくる解説係りw。
未来の世界から通信で、カーヌマンを導きます。
除闇
世界を救える力を持つ退魔師。
菊丸の世界の歴史では実際に世界を救っているが・・・何故か歴史にズレが生じて・・・世界を救う直前で謎の失踪。
本編は、【仮面】で素顔を隠したカーヌマンと謎の女性ラケルが除闇をの失踪を阻止して世界を救う話である。
大勢のキャラクター 一覧はこちら☆
01http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12240933231.html
02http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12240940624.html
最近ここの一覧更新してませんw
(新)カーヌマン、キャプテンミーコ、安藤実尋(女帝)、灯あかり(蜂蜜)等・・・
本当は更新しなきゃなんですが・・・w
(集会で見かけた・・・あの人も登場!?)
◆前回までのあらすじ(ざっくりいきますw)
世界の技術は日々進化しており・・・人権費の節約をする為に、各地の職場でロボットが使われる事が多くなった。
そんな中、チムール博士が以前開発した。kill-0047型のアンドロイドのデータが流出。
非常に低コストで簡単に作れると世間で噂され、各ロボット開発の施設でkill-0047型のアンドロイドが大量生産されたのだ。
そんな大量生産されたアンドロイドの中に不具合や暴走を起こすモノが増え始めた。
そんな危険にいち早く気づいたチムール博士は、自分以外のロボット工場にkill-0047型の危険性を訴え、処分や改善プログラム等の提供を急いだ・・・
しかし、暴走したアンドロイドは、自分達のデータの処分等に気づいたのか・・・
暴走アンドロイドは反乱を起こした。暴走アンドロイドの中のリーダーとなる存在が組織を結成。
暴走アンドロイドは、人類の抹殺をたくらんだ。
JAB0026年
除闇は、暴走アンドロイドの組織の壊滅する為、アンドロイドの組織の中枢へ乗り込む。
イデチームのかく乱によりアンドロイドの警備が薄くなった隙に、除闇は組織の中枢部へたどり着く事に成功。
突然の除闇の失踪と、巨大なヤマタノオロチの出現により・・・形成は逆転・・・
そして、歴史は破滅の方向へ動き出した・・・・
新しい、歴史を・・・未来を作り出すために、
JAB0036年
カーヌマンは、仮面で正体を隠し過去の世界へとタイムスリップ!
・・・JAB0026年の除闇達との戦いに参加し、除闇と共に新しい未来を作り出す事を決意する。
Midnight-Jab
=another future=
vs
kill-0047(恋華)」
◆本編
JAB0026年
暴走アンドロイドを殲滅する作戦が開始した。
中枢部を破壊する為、アンドロイドの基地へと先行した除闇。
そして、アンドロイドの注意を引きつける為、ビックヴァーダーより、イデ、大五郎、蓮牙、バルク少佐、ミーコの5人が前戦で奮闘する。
そんな中・・・未来から来たカーヌマンは・・・この後、除闇の失踪により世界が壊滅する事実を知っている。カーヌマンは世界崩壊の危機を救うべく、除闇の元へ急ぐ。
中枢部へ近づくと潜伏していたアンドロイドがカーヌマンへ襲い掛かる。
kill-0047
「・・・・・・・・・・・侵入者発見・・・排除開始。」
カーヌ【仮面】
「・・・・ち、・・・囲まれたか・・・・」
カーヌ【仮面】は、携帯していたコートエッジDを構えた。しかし・・・200体以上に囲まれてしまった。これでは・・・退魔師除闇と合流する前にこちらが力尽きてしまう・・・
金属の禍々しい骨格から赤く光る目がカーヌ【仮面】を狙っている。
「おい!お前等!!・・・・・・ちょっとお兄ちゃんも、混ぜてくれよ?」
そこへ、ビックヴァーダーより・・・援軍として友軍アンドロイドのギンが参戦した。
カーヌ【仮面】
「アナタは!!」
ギン
「社蓄戦士・・・・とでも呼んでくれ・・・・ミーコから話は聞いた!アンタ、急いでるんだろ?ここは、俺に任せてくれ・・・・」
カーヌ【仮面】
「大丈夫か?囲まれてるぞ・・・」
ギン
「俺がコイツ等を引き付ける・・・アンタは強行突破だ!・・・心配するな、俺もこいつ等片付けたら、すぐそっちに行く・・・」
カーヌ【仮面】
「あぁ・・・死ぬなよ!」
ギン
(「死ぬなよ・・・」なんて言うなよ・・・それじゃ、俺死亡フラグじゃねぇかよ・・・ったくw)
カーヌ【仮面】はアンドロイド達の軍勢を強行突破した。
kill-0047の軍勢は、カーヌ【仮面】を追いかけようとするが・・・身動きが取れない。
kill-0047
「ド・・・どういう事だ・・・・??」
ギン
「フ・・・悪いな・・・トリモチだ!足元に仕掛けさせて貰ったぜ・・・」
kill-0047
「・・・・・・!!!!!」
ギン
「俺は、ハナっから正義の味方をしてるつもりは、ねぇからな!」
ギンは、木刀を構えた。トリモチで動けないアンドロイドに止めを刺しにいった。
相手が200体であろうと、自分より新型のアンドロイドだろうと、動けない鉄のガイコツに止めを指すのは簡単だ。
ギン
「そら!行くぞ・・・1匹!!2匹!!3匹、4匹、5匹。6匹、7匹、8匹・・・」
次々に木刀でヘッドパーツを破壊していく。
あっという間に200体を激墜した。
ギン
「随分簡単な仕事だな・・・ん??新手か??」
ギンのレーダーに反応があった。
この反応は・・・kill-0047型アンドロイド。先程と同型種である。ここのアジトはkill-0047型が無限に作られているのだ。
流石に、増援のアンドロイドはトリモチを警戒して、先程ギンが撃墜したアンドロイドの残骸を足場にやってきた。
ギン
「ちっ・・・まぁ、そう来るだろうな・・・・・・」
ギン
「ん??」
今度は・・・金属のスケルトンのアンドロイドの中に少女の姿のアンドロイドも混じっていた。
少女の姿をしたアンドロイドは黒いジャージ姿で肩に猿を乗せている。
その姿は、ギンの妹と同じ姿である。しかし・・・この暴走アンドロイドは元々、ギンの妹のアンドロイドkill-0047(恋華)が大量生産されたモノである。
それ故に、妹と同じ姿をしているアンドロイドがある事に不思議は無い。
もちろん、ギンも暴走アンドロイドが妹の同型機の量産されたモノである事を知っている・・・知っていてその殲滅作戦に参加している。
ギン自身は、最も親しいkill-0047型(恋華)は、現時点JAB0026年では、グラス・サン=マイハート(グラサン中尉)であると確信している。
そして、出撃前までグラサン中尉と行動を共にしていた。グラサンは「対電磁波装置」実装後、早急に除闇の危機を感じて先行している。
つまり、このアンドロイドの中にギンの親しくしていたkill-0047型は居ない!
ギン
「ふ・・・悪いなぁ・・・普通なら、俺は妹には手を出さない!ってそんな作戦だったんだろ?・・・流石に俺も馬鹿じゃないぜ?」
ギンは、木刀を構えた。ギンは容赦無しで妹の姿をしたアンドロイドと戦うつもりである。
相手は、自分(0032型)より新型(0047型)の機体だが・・・自分もカスタマイズをしなかった訳じゃない!-蝶- の組織と全面戦争した時に出会ったアジアの格闘家から学んだ技術が備わっている。決して負ける事は無い。
スケルトンのアンドロイド達が一斉に身構えた。
ギン
「・・・・・!」
確かに、一体のkill-0047(恋華)なら決して負ける事は無いが・・・
同時に複数に掛かって来られたら負ける。
「止まって・・・」
少女の姿のアンドロイドが、他のスケルトンのアンドロイドを静止した。
どうやら、このアンドロイドを制止出来る電磁波を持つ隊長機の様だ。
「対電磁波装置」を実装していなかったらギンも操られただろう・・・
ギン
「オマエ・・・何故、攻撃を制止した・・・勝てるチャンスを・・・」
「ねぇ・・・私がこちら側に居る・・・という事は・・・私は・・・アナタの妹じゃないという事だよね・・・」
少女の姿をしたアンドロイドは泣きそうな声でそういった。
ギン
「・・・・・・・・・・・」
ギンは、黙っていた。これは明らかに罠だ。こちらの同様を誘うモノである。
ギンは木刀を構えた手を緩めない。一瞬でも油断したら負けだ。
「アナタの妹じゃなかったら・・・どうして、アタシにはお兄ちゃんのキヲクがあるの?昔、中学性の頃好きな男の子が出来て・・・上手く話が出来なくて・・・・そんな時、お兄ちゃんは後悔だけはするなって・・・教えてくれた・・・」
少女の姿のアンドロイドは話を続けた。
http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12221382383.html(参照)
ギン
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「今、お兄ちゃんは・・・アタシじゃなくて自分の守りたい妹の為に戦っている事も・・・私は解ってる・・・そして・・・アタシがこれから貴方に殺される事も・・・」
ギン
「・・・・・・・あぁ!・・・俺はオマエをヤル!暴走したオマエを止めるのが俺の出した答えだからだ・・・・」
「解かった。」
少女は頷くように応えた。一斉にしかけるか?と思ったギンだが・・・周りのスケルトンアンドロイドは目の赤い光を失い。機能を止めた。武装を解除したのだ。
ギン
「!!!!!」
ギン
(馬鹿な?・・・・一斉攻撃をすれば、kill-0047型が圧倒的に有利。俺を倒す事も出来るのに・・・)
「他のアンドロイドに邪魔はさせない。これで・・・私をコロス事が出来るよ・・・・」
ギン
「何故だ!オマエ・・・」
「私をコロス前に・・・教えてよ・・・・私は・・・どうして産まれてきたの?・・・どうして、ギン兄ちゃんとの思いでも、除闇との事も・・・ビックヴァーダーの事も・・・みんな知ってるのに・・・みんな覚えてるのに・・・・・どうして、私だけここでお別れなのかな?」
少女の姿をしたアンドロイドは静かに聴いた。
ギン
「・・・・・・・悪いが、これから止めを刺すお前にそれを教えても無駄だ!オマエはイレギュラー(壊れたアンドロイド)なんだ!」
ギンは、いつもより強く大きな声を出して話した。
その声は大きく響き・・・・除闇を探しながら走っているカーヌ【仮面】にも良く聞こえた。
「・・・・・・・そうだね・・・・ホントは解かってて聴いたんだ☆・・・・ゴメンゴメン・・・」
少女のアンドロイドは静かに笑いながら、少し涙をこぼした。
その涙にも油断せずギンは牙突(突き)の構えを取った。
ギンの目つきは魚の死んだ目では無く・・・刃のように研ぎ澄まされていた。
牙突の構えを取ったのは、一撃で仕留める為である。
ギンは、少女のアンドロイドが話してる事が、油断させる為か時間稼ぎかわからない・・・
しかし、少し危険だが・・・自分から仕掛ける事にした。
「私は・・・アナタの知っている恋華じゃ・・・な・・・・」
ギン
「てやあああああああああああ!!」
ギンの木刀が真っ直ぐ少女のアンドロイドの顔面を捉えた。
しかし、少女のアンドロイドは身構える事も避けようともしない。
ギン
(コイツ!まさか・・・・・ワザと・・・・)
ギンはとっさに牙突の方向を変えたが、少女のアンドロイドの片目をえぐった。
ギン
「何故だ・・・避けようと思えば避ける事も出来たハズ!しかし、怯まずに話を続ける理由がどこにある・・・・俺は・・・オマエを倒す敵だ・・・」
「もう、後悔したくないから・・・」
少女のアンドロイドは静かに話した・・・
ギンは、かつて自分の妹に話した事を思い出した・・・
「学生時代なんて・・・大人の俺からしたら、ただの通過点だ・・・
でもな・・・もう2度と戻ってこない時間だ・・・
オマエがどんな過ごし方をしても自由なんだけどな・・・・」
「後悔だけは・・・するなよ?」
JAB0014年 君の後ろ姿
http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12221382383.html(参照)
「私はアナタの妹と同じ姿で同じキヲクを持っている、それでも私は・・・アナタに倒すべきイレギュラー・・・そんなの解かってるよ!アタシだって、馬鹿じゃないよ!・・・それでも、ギン兄ちゃんにもう一度会えたから・・・アタシがここで壊されたら・・・もう二度と話せなくなっちゃう・・・・だから後悔しないように・・・」
少女の姿のアンドロイドは、感情を出し切って話した・・・先程までの静かな口調では無い。
ひたすら、全力で話すその姿は、
「今、ここで話してるんだよ!!悪いかよ!!・・・アンタに言われた通りに、精一杯、後悔しないようにやってるんだよ!!」
ギンにとって妹以外にの何者でも無い・・・・
コイツは・・・イレギュラー・・・壊れたアンドロイド・・・
だが・・・一人の恋華だ!一人の妹だ・・・
攻撃をされても、ただ自分が壊されるまで、必死に自分と向き合う恋華だ!
「アタシはイレギュラーだから・・・いつかみんなに迷惑かけちゃうから・・・ここでも壊されるのは、仕方ないよね・・・・」
ギン
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ・・・」
ギンは、ただ死を受け入れた・・・・妹の量産機に何も言う言葉がみつからない。
「最期にこれだけは、教えて!」
ギン
「・・・・・・・・・・・」
「アタシが、もしも・・・・イレギュラーじゃなくて・・・」
ギン
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「普通のアンドロイドだったら・・・・アナタの傍に居させてくれた?・・・アタシの事も妹として・・・・大事にしてくれた??・・・・・お兄ちゃんって呼んでもいい??」
ギン
「!!!!!!!!!!!」
ギンは、まっすぐ全身全霊をかけて突進した。
勿論だ!!
目を閉じてただ、死を受け入れた妹へ、止めの牙突を放つ。
ギンは、しっかりと少女のアンドロイドを抱きしめていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
解かっていた。
その少女のアンドロイドが、暴走アンドロイドの一味である事も・・・
今倒さなきゃいけない事も・・・
例え敵でも・・・・
俺は自分の守りてぇモノを守る・・・・
それだけだ・・・
ギンの木刀は・・・少女のアンドロイドを仕留める事が出来なかった。
「後悔だけはするなよ・・・・その言葉はそっくり返すよ・・・・」
銀髪の若侍・・・kill-0047の前で倒れる。
しかしその顔は、満足そうな笑顔だった。
JAB0026年
kill-0032型(ギン)ここで反応をロストする。
つづく