前回の話はこちら

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※注意・・・

前回のストーリーを読んでいない方は解らない内容です☆

 

さらっと、前回のストーリーのおさらい

 

日に日に悪化する御徒町 霧恵のLINEの数・・・

休日中は、ほぼ一日中であった為、ネロはあまりスマートフォンのLINE(霧恵から送られてくるの)は、既読しないようにしていた。

そんな時、めずらしく・・・霧恵のLINEから写真が届いていた。

開いてみると・・・・

大塚知恵の後ろ姿だった・・・

元々ヤンデレ・・・と呼ばれる人種に属する霧恵は、嫉妬心で何をするか解らない・・・

送られた写真の風景を頼りにその場所に行ってみると、

 

(中略)

 

霧恵との蟠りも解け、以前の様に他愛もない話を自然な形で出来るようにまで回復し、

霧恵自身・・・「もうセンパイにはLINEは送りません」と誓い・・・全てが解決しようとした中・・・

 

ネロのシャツから、護身用(対 ヤンデレ霧恵用)の隠し武器(組み立て式の護身用の棒)が大きな金属音を響かせ地面に落ちてしまった・・・

 

事態は一変し、霧恵の表情から笑顔が消える。

 

「これは、なんですか??」

 

流石のネロも、

実は御徒町さんに襲われた際に戦う為の護身用として持ってきた隠し武器です!・・・なんて、言う事はできない!

 

全てが丸く収まるように・・・とネロが考えた言い訳とは?

 


【本編】

「・・・えーっと、ですね!・・・これは、そのー・・・」

「ゲーセンの太鼓の達人の・・・マイバチ・・・です。」
 

どどーん


「そうそう、マイバチなんですよー・・・あははは・・・」

 

そう、ネロの必死に考えた言い訳とは・・・これだった。

元々、携帯する為にヌンチャクの様な形状になるモノだったので・・・形としては間違っていないが・・・

さすがに・・・この状況、そんな言い訳では乗り切る事は出来ず・・・・

 

「・・・・・・・あ、そ、そう!新宿くんは・・・結構ゲーマーだったわよねー・・・・あんまり、お金使い過ぎちゃダメだぞ☆」

知恵は、ネロの苦し紛れの言い訳に合わせた。

 

「あー・・・ハハハ・・・ちえモン先生に怒られちゃった・・・」

ネロは、後頭部をかきながら・・・笑って誤魔化そうとした。

 

「もぅ・・・・いいですよ・・・キリエ・・・・帰ります・・・・」

霧恵は、こぼれそうな涙を懸命に我慢したながら、一人帰宅した。

 

ーー・・・なんだろ、後味悪いな・・・なんかアイツ(霧恵)の今の顔を見たら、こっちが(俺が)全面的に悪いみてぇじゃねぇか・・・

 

 

翌日ネロは、学校に行くと昼休みに、その日の事を同じクラスの実尋に話した。

 

        

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「やっぱり・・・俺が悪いのか??」

ネロの話を実尋はだまって聞いた。

 

「うーん・・・・LINEがしつこい件に関しては、新宿クンは悪くない。そんで今回護身用の為に棒を持ってた件も・・・状況的に仕方が無かったと・・・ワタシは思う・・・・でもね・・・・」

 

「でも??」

 

「危ないなって・・・思っていたのなら、どーして一人で行こうとしたの?」

 

「え・・・?」

 

「新宿クンにもしもの事があったら・・・どーするの?警察に通報とまでは言わないけど・・・・ワタシに相談・・・いえ、誰かに相談とかしてもいいんじゃない?なんでも一人で背負い込んじゃうと・・・また眠れなくなっちゃうよ?☆」

実尋は、「ワタシに相談してほしかった・・・」と言おうとしたが、少しお節介になってしまうかな?と思った為言うのを辞めた。

 

-ワタシは、新宿クンの保護者じゃない・・・担任でもない・・・・勿論特別の存在というわけでもない・・・クラスメイトの一人だ・・・-

 

「まぁ・・・そうだけど・・・オマエにも迷惑がかかると思ったから・・・今回の件は、いう訳には・・・・」

 

「迷惑だなんて思ってない!」

実尋は少し大きい声を出した。

 

「!!」

 

「新宿クンが困っている時に、・・・話を聞いてあげる事くらいしか出来なかもしれないけど・・・」

「ワタシは、迷惑だなんて思わない!・・・だから、これからは・・・もっと話して☆・・・恋華だけじゃなくて、ワタシにも・・・」

「もっと新宿クンの事、知りたいし・・・チカラにもなりたいって、思っている・・・」

 

「あ・・・あぁ☆ありがと・・・・」

 

「よっし!では、ワタシは先に戻るよ☆  では、さらばだ!」

実尋は、ネロを屋上に残して先に教室へ戻った。

 

屋上の出入り口のドアを閉めて、階段を下りていく途中・・・実尋は「はっ!」と我にかえり顔を赤くした。

 

 

-ワタシ、今・・・・何言った?/////・・・・なんか、ムキになって・・・いらん事話しちゃったかな?-

 

実尋は、先程ネロに話た事を一字一句思い出そうとした・・・

 

-どうしてだろ?グレイコフの送別会の時もそうだったけど・・・新宿クンと話すと・・・思わず、普通に話しちゃう・・・・-

 

実尋が階段を下りていく途中、恋華にあった。

 

「うわっ!!」

 

「あ、みひろん??」

実尋はぼんやり考え事をしていたので、突然恋華が来てカナリ驚いた。

 

「どーしたの?・・・あ!さては、アイツ(ネロ)になんか嫌らしい事とか言われたのね?まさか、お尻とか触られたんじゃ??」

 

「いや・・・ち、ちがうよ恋華!新宿クンは・・・別に何も・・・・」

「あんのヤロー!!」

 

恋華は、実尋の説明も聞かず、駆け足で階段をあがっていった。

 

「ちょっと・・・恋華・・・・」

実尋も階段を上っていき、そっと屋上の出入り口のドアを開けて様子を覗くと

 

 

ドカ

 

恋華は、ネロに飛び蹴りを喰らわせた所だった。

 

「ちょっと、ネロ!!みひろんに嫌らしい事したでしょ??」

 

「うわっ!別に俺は何もしてねぇー!」

ネロは、小走りで逃げつつ屋上を逃げ回るが、

 

「脳ミソ小学生のクセに・・・性欲だけ一人前に発情してんじゃないわよ!」

 

「だからぁぁぁ!!俺は何もしてねぇぇって!!」

 

「お黙り!」

「グワっ!!」

 

ドカ(二発目)

 

 

 

 

放課後の事だった。

 

ネロは、実尋と共に職員室に呼び出された。

 

職員室には、担任のギンとヒアリングの講師であるスパーダが並んで立っていた。

「あ・・・ネロ、みひろん・・・・」

恋華も職員室に入ってきた。どうやら隣のクラスの恋華も呼び出されたらしい・・・

 

「あぁ・・・そうだな・・・お前ら、急に呼び出してスマンが・・・どうやら、御徒町が欠席したらしい・・・」

ギンは、静かに話した。

 

「ゴメンね!急に呼び出して・・・実は、御徒町さん・・・昨日(日曜日)家に帰ってないらしいんだ・・・今ね、田端(景親)先生と、大塚(知恵)先生が今、捜索しているんだけど・・・」

スパーダは、心配そうな表情で話した。

 

「・・・・と、いう事だー・・・・まぁ、オマエらぁ・・・っていうか、新宿!」

ギンは、少し口調が厳しくなった。

 

「あ・・・はい!」

 

「オマエ・・・昨日、大塚先生と・・・御徒町さんと、会ってたよな?・・・なんか心当たりないか?」

ギンは、ネロに聴くが・・・心当たりと言われても、霧恵の居場所は思い当たらないネロは下を向いた。

 

――御徒町さんの、行きそうな場所って言われても・・・・あんまり、俺は御徒町さんについて知らない・・・探し出してあげたいけど・・・・居場所が解らないんじゃ・・・・

 

「みんなで探しましょう!6月になって日が長くなったとはいえ・・・このままじゃ、暗くなってしまいます。」

実尋は真剣な顔で話した。

 

「ボクからも、お願いするよ!みんなで一緒に探して欲しい御徒町さんは、凄く真面目でイイコなんだ・・・いつも、担任のボクの手伝いをしに来てくれるし・・・学校の花壇の水やりとかも、一人でやってくれる・・・とっても優しいコなんだ・・・」

スパーダも必死な顔で職員室に集まったみんなに呼びかけた。

 

「・・・・・・・・・・・・」

ネロは、下を向いたままスパーダの話を聞いた。

 

「新宿くん・・・御徒町さんは、ホントに悪いコじゃないんだ・・・ただ、ちょっと寂しがり屋なんだ・・・・だから・・・」

スパーダは、霧恵の事を思い涙ぐみながら話した。

 

-もう少し自分がしっかりしていれば・・・-

 

 

 

「ワタシは、御徒町さんを探しに行くよ☆・・・・新宿クン・・・キミは、どうする?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「御徒町さんはね・・・」

 

「新宿クンに探しに来て欲しい・・・そう思っている気がする♪」

 

 -好きな人に探して欲しい・・・心配して欲しいというキモチは誰だって同じだよ?-

 

・・・実尋はそんな思いでネロの背中を押すように言った。

 

「俺も・・・御徒町さんを探しにいきます!!」

実尋から背中を押されるように、ネロは力強く言う。

 

「ふー・・・・大分、日も落ちたし・・・どこを探すか検討つかないけど・・・一応私も探すわ・・・」

恋華は窓の外を見ながら、話す。大分日が落ちてきてる・・・そして、もうじき暗くなってしまう。

暗くなれば、人探しは日中より困難になる。

 

-急ぎたいけど、・・・がむしゃらに探しても見つかる事はない・・・-

切迫した状況でも比較的冷静な恋華。

 

「・・・・・そうだな・・・みんなで、探すにしても問題はどこを探すかだ・・・肝心な新宿も探す場所が検討つかないんじゃ・・・」

 

ギンも捜索組に加わる事を決めていたが、やはりどこから手を付けていいのか解らない。

 

いくら、捜索組を増やしても・・・・探すポイントが的外れじゃ意味がない。

 

 

「いえ・・・なんとなく、見つかりそうです・・・・・」

ネロが、何か考えが纏まったかのように一つの答えを言う。

 

「居場所が解りそうなのか??」

ギンは、ネロの顔をみる。現状捜索の手掛かりがあるのは、霧恵と前日に会っていたネロの感覚だけである。

 

「ホントに??どこどこ??」

と実尋も、ネロの傍へ寄る。

 

 

「さっきから、御徒町さんの行きそうな場所や・・・御徒町さんの思い出のありそうな場所を考えたんですが・・・・」

 

「多分・・・俺の近く・・・」

 

「もしくは、俺の家・・・・」

 

「または・・・この学校とか・・・案外近くにいるんじゃないっすか??」

ネロは話した。

     

「なるほど・・・ヤンデレ兼、秋葉原までついて行ったアンタのストーカーだもんね・・・・っていうことは?ここから、アンタを監視できる場所に居るって事??」

 

「もしくは、学校の外で新宿クンを待っているとか・・・・」

 

 

 

「よっし!じゃあ・・・ネロの近辺・・・ここから、近いところを探していこう!」

ギンは、捜索開始をする際の役割分担を始めた。

 

「まず、この学校に一番近く監視できそうなビル・・・少し2~3分で歩いてつきそうな・・・その手前の奴!あと、周辺の高い建物・・・そこまでを各自四方に手分けして探していこう・・・」

 

「そんで、あとは・・・ネロの家で待ち伏せをしている事を考えて・・・1名ネロの家に・・・」

 

「そこは、俺に任せてくれ!!俺の韋駄天の速さ見せてやるぜ!!」

そこへ、丁度良いタイミングでイ・ヤムチャが駆け付けた。恋華からLINEの連絡を受け、帰宅途中から引き返して学校に戻ってきたのだ。

 

「よーし・・・とりあえず、・・・・発見したら、または手掛かりがあっても、無くても・・・携帯で担任の目黒ギン!俺に連絡しろ!」

 

「あ・・・スミマセン・・・俺、隣のクラスなので・・・目黒先生の連絡先・・・解りません・・・」

イ・ヤムチャがいうと、ギンが直ぐに応答した。

 

「じゃあ・・・恵比寿(イ・ヤムチャ)は、(同じクラスの)恋華に連絡しろ!で・・・恋華は、俺に連絡を繋げろ!」

「ここ等辺は・・・正直治安の良い方じゃねぇ・・・何かあったら面倒だ!日が落ちるまでに時間は無(ね)ぇ!」

 

タイムリミットは、2時間だ!!

 

みんな頼むぞ!!

 

 

 

「待っていてね・・・御徒町さん!!」

 

つづき

 

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