まさにLINEを凶器に、愛という名の波状攻撃!

主人公の新宿ネロ・・・

 

さぁ、・・・どうなるか☆

ある意味リアル、バ●オハザードともいえる・・・

 

キリエハザード編

前回の話はこちら

https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12459819758.html

URLをクリック

 

 


【本編】
6月の2週目。
ネロ達は、昼休みに屋上で弁当を食べていた。
今日は集まったメンツは、大崎秀に、イ・ヤムチャと言った野郎ばっかりだった。
ーー何となく花が無い様な気もするが、まぁ、こんな状態なら、御徒町さんが屋上に入って来ても妙な嫉妬心を起こされる事は無いだろう・・・

6月になり、生徒達は衣替えとしてブレザーを脱ぐ者も居れば、来ている者も居る。6月は雨天に変わりやすい季節でもある為、朝方冷え込む事も充分にある。ネロと秀は、ブレザーは脱ぐ派だった。だがイ・ヤムチャはブレザーを羽織っていた。(学校指定のモノでは無い気もするが・・・)

「さーて、飯にするか☆お?新宿、美味そーな弁当だな?☆誰かの手作りか?」
秀は、ネロの弁当をまじまじと見た。

「あぁ☆代々木さんが作ってくれたんだ!」
 

      

 


「代々木さんって・・・、あの時美味いオードブルを差し入れしてくれた、ご近所の方かぁ?」
イ・ヤムチャもネロの弁当を覗きながら聞く。

「あぁ☆時々作ってくれるんだ!良かったら、一緒に食わないか?お友達にも分けて食べられるよーにって二段重ねての弁当にしてくれて、下はおかずのてんこ盛りだ・・・」

「やったぜ!!よーし、唐揚げもらったー!!って言うか・・・ネロ、お前のスマホ・・・さっきから、バイブ音鳴りっぱなしだぞ?電話だったら出てやれよ?休み時間なんだし・・・」
イ・ヤムチャは、から揚げを食べながらネロのスマートを気にかけた。

「あぁ・・・電話じゃなくて、LINEなんだよね。それも、全部御徒町さんから・・・・」

「御徒町さんって・・・・あの全校集会で倒れて、鼻血をすっげー出して保健室に運ばれた娘か??おいおい、さっきから無限に近いくらいバイブがなってるぞ?」
秀も、ネロの弁当からポテトを摘まみながら話した。


「あぁ、読むと‘既読‘ってつくから・・・読んでから返信しないと、既読無視しないで!って怒った感じのLINEがくるんだよなー・・・で、返信すると、また返信が返ってくるし、それに返信すると、また返信が返ってきて、・・・こっちの返信が遅れると、どーやら気にいらないらしくて・・・」


「おいおい、それじゃあ・・・まるで」
イ・ヤムチャが言いかけると

「あぁ、完全に依存症だな・・・もしくは、LINE中毒。」
秀が続けた。

「はぁ~・・・やっぱりそうだよなぁ。なんか屋上で、LINE交換してくれないと、飛び降りるくらいのテンションだったから、LINE交換したけど・・・」
ネロはため息をついた。

「オイ、それ話しを聞く限り・・・カナリヤバいぞ!!先生に言った方が良いんじゃないか?」
イ・ヤムチャは言った。

ネロは、少し疲れた表情で目の下にクマが出来ていた。

「どーした?新宿・・・目の下にクマが出来ているぞ?」

「あぁ、深夜までLINEの返信を返していたら、最近睡眠不足で・・・」


「保険室で休んだ方がいいな・・・」
頭を抱えているネロに秀がいう。


ネロは、昼休みの終わり頃から、イ・ヤムチャにおぶわれた状態で保険室に向かった。

 

 

 

「あら??どうしたの??新宿クン・・・・・」

保健室では、大塚知恵が目を丸くして驚いた。

 

イ・ヤムチャと秀は、訳を説明してネロを保健室のベッドで休ませる許可をもらった。

ネロを保健室のベッドに横にすると、2人は5限目が始まる事もあり一礼して教室へ戻った。

 

「新宿クン☆無理しちゃって・・・・御徒町さんと、そんな事があったのね////」

知恵はネロから経緯を聴くと、静かに笑った。

 

「いや・・・笑いごとじゃないっす・・・・こっちは、カナリ参ってます・・・粋なり、自殺しようとされたり、もぉ・・・選択肢無いっ・・・・っす??・・・・ちょっと!!////えっ・・・???」

ネロが話していると、知恵はベッドで横になっているネロに顔を近づけた。

 

知恵から、仄かに香る甘い香りがネロを包み込んだ。

 

 

「///////・・・・ち、ちえモン先生・・・・」

 

「新宿くんはね、困っている人を見ると・・・ほっとけないからね・・・どんな相手にも無償で何かをやってあげようとする☆先生だって見てるんだよ?そんな優しい所を好きになる女の子って多いと思うの・・・」

知恵は、ネロの顔にどんどん近づいてきた。

 

「//////////////」

 

「でもね・・・新宿くん☆無理して頑張りすぎるのを見るのは嫌だな・・・・・・優しさと、自己犠牲は別物なんだよ?」

「新宿くんってば・・・なんでも背負っちゃうんだもん・・・」

知恵は真剣な表情だったが・・・ネロにはこの距離は刺激が強すぎた。

全身がマヒしていき、自由に呼吸するできない・・・・

 

「先生も・・・もう少し若かったら・・・・きっと・・・・」

知恵は、ネロの耳元に唇を近づけて、ゆっくり話した。

 

 

ふー

 

 

ふー

 

 

ふー

 

 

耳元で声にならないような小さな声で、静かに囁いた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

カタ

 

廊下から物音が聞こえた事もあり、ネロは、誰かに見られているような気がしてた。

必死で当たりの気配を探ろうとして状態を起こそうとしたが、身体に力が入らない。

 

「あ・・・いま、誰か廊下に・・・」

ネロが知恵に伝えようとすると・・・

 

「大丈夫・・・知恵先生お着替え中・・・って札をかけて、ドアにカギをかけてあるから・・・ウフフ・・・誰も入ってこないデス☆」

 

「ウフフ・・・じゃないっすよぉぉぉ!!!」

 

「いいの☆校長先生から、男性教師の多い職場なので、ここで着替えていいです☆って許可貰っているから・・・・」

知恵はゆっくり白衣を脱いだ。その脱ぎ方が、なんとも滑らかで・・・・ネロは一気に体温が上がった。

 

 

 

そこへ、

 

 

どんどんどん

 

と保険室のドアをノックする音が聞こえてきた。

 

 

「新宿クーン???いるのーーー??大丈夫??」

実尋の声だった。

 

「チッ・・・・」

 

「え??今、舌打ちしました??」


「オホン・・・渋谷さん??5限目の講義中の時間ですよ??何をしてるの??」

知恵はドアは開けずに廊下にいる実尋に話しかけた。

 

「あー・・・やべっ・・・・ちえモン先生いるんだ・・・あ、えっと・・・トイレに行ったついでに、様子を見に来ました☆」

実尋は堂々と言った。

 

ーー渋谷・・・・・俺の事を気にかけて・・・物音の正体は渋谷だったのか・・・

 

   

「渋谷さん・・・アナタ、生徒会所属なんだから・・・・アナタがそんな事じゃ、・・・・5限目の担当の講師は・・・??」

 

「スパーダ先生です☆だから、やきそばパンを2つ買って戻るくらいの時間はあると思います!!・・・・あ、走って戻ればセーフって事になってます☆」

実尋が言うと、知恵は「いつも、そーなの??」と聞くようにネロの顔を見た。

ネロは頷くと、知恵は「はー・・・」とため息をつきながら頭を抱えた。

 

「渋っ・・・・・・・・・・・・」

ネロは、渋谷・・・俺は大丈夫だから教室へ戻ってくれ・・・・と言おうとした所を知恵にクチを抑えられた。

 

「・・・・新宿クンは、大丈夫ですか?・・・それだけ聞いたら教室に戻ります。」

実尋の声が少し真剣になった。

 

「授業中抜け出す事が悪い事なのは、解ってます・・・後で職員室に謝罪に行きます。必要でしたら反省文も書きます・・・・」

 

-あの娘(実尋)去年と少し変わったかしら・・・授業中抜け出すような娘じゃなかったんだけど・・・新宿ネロの影響かしら??-

 

「新宿くんなら、大丈夫よ☆・・・・授業抜け出した事は、特に問題にはしないから・・・さぁ、早く戻りなさい・・・」

 

「・・・・はーい♪・・・失礼しまーす☆」

実尋は安心たように明るい声で教室へ戻った。

 

「アナタ・・・モテるわね~・・・・」

知恵がネロに寄り添い、知恵はネロの額を指でつつきながら話しかけると・・・

ネロはブワッと顔が赤くなった。

 

「ちょっと・・・やっぱり、熱があるわね・・・先生、途中まで送っていくから今日は早退しなさい・・・」

 

ーー熱が上がったのは、体調不良のせいだけじゃなんですけどね・・・


ネロは、翌日が日曜日だった事もあり、良く休むように言われた。


いざ家で横になると、案外眠れない。

やはり、スマートフォンに送られてきた蓄積されたLINEの量が気になる。

ネロは、いきなりスマートフォンの待ち受け画面の上の方に記された、LINE●●件あり...という項目は触らず、LINEのホーム画面を選択に進み、「友だち」という項目の画面をクリックした。

LINEの「友だち」の画面からなら、いきなり本文を読んで'既読'の印はつかない。

なるべくなら、LINEの依存症の相手に'既読'の印を着けて刺激したくない。


みひろん(渋谷 実尋) 1件。
れんか(目黒 恋華) 0件。
大崎 秀 1件。
ウルフハリケーン(イ・ヤムチャ)1件。
うさぎちゃん(御徒町 霧恵)208件。



※LINEとは、それぞれ自分の名前が入力できる。そこに性格も現れる。

割りとみんなネロが早退した事を心配してくれたようだ・・・案外こーいうのは、嬉しかったりする。


ブーンブブン


またまた、霧恵からLINEがきた。珍しく写真が送られてきた。

  
そこには、大塚知恵が歩く写真が写っていた。

この人だーれだ?☆

 

 

ーー!!ちえモン先生・・・アイツ、まさか・・・・後ろから、つけてきたのか??

 

 

ヒントはねーー
新宿センパイにまとわりつく、悪い虫~☆

保健室でさんざん

センパイに絡みやがって
キリエが追い払ってあげるからね~

センパイに絡む悪い虫は

全部キリエが退治してあげるから大丈夫だよ
 


あの先生が居なければ

キリエ

新宿センパイの一番になれるかな?

 


ネロは、顔面蒼白になった。

 

 

 

 


ーーちえモン先生が危ない!まさか、あいつちえモン先生を交差点の車道へ突き飛ばして・・・・

ーーちょっと、まってくれぇぇ


ーーお願いだ!俺を困らせるのは、全然構わないから・・・

ーー俺の知り合い達に迷惑をかけるのだけは、お願いだ!お願いだからやめてくれ・・・


ネロは、部屋にある木刀を握った。かつて恋華が落としていったモノで返すのを忘れていたモノだ。
 

ネロは、霧恵の居場所を聞き出す為にLINEで無料通話をかけた。


「もしもし・・・いま、どこにいるんだ?!今から会わないか?!!」

ネロは、カナリ焦っていた。霧恵が知恵に何かをする前に止めたい。

「ウフフフ、アハハ・・・さぁ、キリエはどこでしょう!?今から~悪い虫をやっつけなきゃあ~」
霧恵はまるで狂気となった様子で、カナリ高い声で笑っていた。
 

ーーコイツ!完全に狂ったか・・・クッソ・・・ちえモン先生の電話番号が解れば、危険を知らせる事が出来るのに・・・

ーーそうだ!・・・むしろ、御徒町さんを・・・こっちに呼び出せば、ちえモン先生から引き離す事が出来るかも・・・

「御徒町さん・・・あのさ、今日なんだけど・・・日曜日じゃない??よかったら・・・俺の家に来ないか?俺さ・・・カレー作るの、美味いんだぜ?」

 

「キリエは、カレー嫌いです・・・・」

 

「え・・・・」

 

「センパイ・・・始業式が始まる前日の事覚えてますか??電車の中でキリエが痴漢に襲われて怯えていた時に、センパイは命がけで助けてくれました・・・今度は、キリエが・・・・あの女を・・・・

 

「おい!ちょっと、待て・・・頼むから早まるな・・・・」

 

「今度はキリエがセンパイを守る番です・・・」



やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
 

 

 

つづき

https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12462389374.html

URLをクリックしてね☆