こんにちは、結婚心理学者 木村聡子です。
独身女性なら、お父さんや男兄弟が、奥さまなら旦那さまや息子さんが
冷蔵庫の中の探し物を、見つけられないことに「どうしてこんなことが、わからないのー?!」と
イライラしたり、呆れたりされた覚えがあると思います。
これも男性脳と、女性脳
それぞれの進化の過程で起きていること。
いまから1万年前に、わたしたちが洞窟に住んでいたころを、思い出してください。
男性たちの脳は、遠くまで狩に出かけ、
獲物を見つけ出し、討ち取った後には巣に戻ることに費やされてきました。
その結果として空間認知能力が発達した、
移動を苦にしない脳を持つ個体が、生存競争に勝利したのです。
いまでも男性は、地図を見て目的地に到着することが得意ですし、
電車や車、飛行機や船などの動く乗り物が大好きですよね。(創るのも、見るのも、動かすもの、乗るのも好きです)
男性脳の視覚は、3D(三次元)の立体視に、優れています。
奥行きが見えるので、近くのものは見えにくいです。
それは、男性たちがわたしたち女性を養うために何万年も獲物を持ち帰り続けてくれたおかげなのだと、肝に銘じるように。
十分に熟した木の実を拾って貯蔵することに、発達してきました。
外に遠出するよりは、集落の中や、
家の中で長く過ごしてきたのですね。
だから女性たちは家の中で、何がどこにあるかを探し当てる方が、得意なの。
縦列駐車が苦手だったり、方向音痴な女性が多い理由も、これですね。
女性脳の視覚は、2D(二次元)の平面。
距離感や奥行きはわからなくても、目の前のものを見つけやすいの。
男性たちの何気ない行動には、ひとつひとつ意味と目的が隠されています。
男女は、相補い合うことを目的に「違い」を創られました。
男と女では「見ている世界」が、まったく違うことを、忘れてはなりません。