<基本情報>
- タイトル : 法廷占拠-爆弾2-
- 著者:呉 勝浩
- 出版社 : 講談社
- 発売日 : 2024/7/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 416ページ
<あらすじ・内容>
史上最悪の爆弾魔が囚われた。
そのとき新たな悪が生まれた。
東京地方裁判所、104号法廷。
史上最悪の爆弾魔スズキタゴサクの裁判中、突如銃を持ったテロリストが乱入し、法廷を瞬く間に占拠した。
「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放します」前代未聞の籠城事件が発生した。
スズキタゴサクも巻き込んだ、警察とテロリストの戦いが再び始まる!
そのとき新たな悪が生まれた。
東京地方裁判所、104号法廷。
史上最悪の爆弾魔スズキタゴサクの裁判中、突如銃を持ったテロリストが乱入し、法廷を瞬く間に占拠した。
「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放します」前代未聞の籠城事件が発生した。
スズキタゴサクも巻き込んだ、警察とテロリストの戦いが再び始まる!
(Amazonより)
<おすすめ度>
★★★★☆
<所感>
前作『爆弾』も徹夜本だったが、続編にあたる本作も、一度ページをめくると続きが気になって、一気読みしてしまった。
話題になった作品の続編となると、否が応でも読者の期待が上がり、それ程でもなかった、となることが多い。
しかし本作は、続編が一作目を超えたレアなケースの一つと言えるだろう。
前作の『爆弾』で、取り調べを行った警察官を次々と破滅に追い込んだ凶悪犯スズキタゴサク(自称)。
今回、前半はそれほど目立った立ち回りではないものの、その不気味さを遺憾なく発揮している。
さらに、法廷を占拠した主犯とその共犯者がサスペンス要素を盛り上げている。
彼らの本当の目的が何かがわからないため、対応する警察官と同じように焦燥感にかられた。
そして、ひたひたと忍び寄ってくる恐怖に慄かされるのだ。
最後の方は少し結末を急ぎすぎた感があるけれど、それを差し引いても、サスペンスミステリーが好きな人なら読む価値は大いにあると思う。
そしてあの終わり方、ということは、絶対第3弾があるはず。
果たして第3弾は、第1弾、第2弾を超えられるのか。
大いに期待して待ちたいと思う。