トラブルは旅の醍醐味なのか?問題『海外旅行なんて二度と行くかボケ!!』 | そろそろ、ソロ活

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<基本情報>

  • タイトル:海外旅行なんて二度と行くかボケ!!
  • 著者:さくら 剛
  • 出版社 ‏ : ‎ 産業編集センター
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/12/13
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 264ページ
 
<あらすじ・内容>
 
大人気6流旅作家・さくら剛、7年ぶりとなる旅の本のテーマは「旅のトラブル対処法」。
バックパッカーとして大失敗経験豊富な著者が、自らの経験をもとに
“一人旅で出くわす、よくあるトラブル"を語る抱腹絶倒の旅行記。

・海外でのお宅訪問……おもてなしの料理が地獄の不味さだったらどう切り抜ける!?
・タンザニアで意に反して変態行為を働いてしまった時の切り抜け方は!?
・北朝鮮では監視スタッフのウソとどうつき合えばいい!?

これまで旅した世界各国と、新たに旅した北朝鮮で遭遇したトラブルから厳選した極上の体験を語りつくす‼
(Amazonより)
 
 
<おすすめ度>
 
★★★☆☆ 
※ただし海外旅行が好きではない人には全くおすすめしない
 
 
<所感>
 
名古屋の『文喫』に行ったときに読んだ一冊。
 
せっかくなら普段は手にしない本を...。
 
ということで、旅行コーナーにあった、見たことも聞いたこともない(失礼!)作家さんのこのエッセイを選んだ。
 
 
結果は大正解!
 
何度も声を出して笑いそうになりながら、最後まで一気読みだった。
 
 
私も海外旅行が大好きで、これまでに訪れた国や地域はおそらく50前後にはなるかと思う。
 
誰かに「今度、海外旅行する」と言うと、相手の反応の99%は、「いいなぁ!」「うらやましい!」ではないだろうか。
 
つまり多くの人は、「海外旅行=華やかで特別なもの」と捉えているのだろう。
 
 
もちろん実際海外旅行に出てみると、日本では得られない多くの体験があり、楽しい思い出がたくさんできる。
 
しかし一方で、日本入れば遭わずに済むトラブルに見舞われることも。
 
トラブルは旅の醍醐味、とも言われているけれど、実際に巻き込まれた時には、そんな悠長に構えていられないものだ。
 
 
この本の作者は相当旅慣れた人で、しかもかなり辺境にも足を運ぶ、いわばバックパッカータイプ。
 
その手の旅人ライターが書いた旅行記の多くは、「旅でこんな気づきがあった」「あんな感動的な出会いがあった」というエピソードで埋められている。
 
しかし本著は逆に、旅のトラブル部分のみにフォーカスして書かれているのだ。
 
それが、多くの旅行記と全く違うところであり、面白いところ。
 
 
ああ、こういうトラブル、あるよね... と頷けるものから。
 
いやいや、いくらなんでもそれはないでしょ?! と突っ込みたくなるものまで。
 
海外旅行好きな人なら、大いに楽しめる一冊だと思う。