幸せ感いっぱいのままぐっすり眠り、朝5時に起床。
せっかくの休日なのに、なぜこんな早起きをしたかというと...。
OMO京都東寺のアクティビティのひとつ、『朝参り』に参加したかったから。
毎朝6時から東寺で行われる、法要生身供(しょうじんく)に参列するという内容です。
生身供とは、弘法大師空海へお食事をお供えする法要のこと。
信者の方には、お舎利さんとして親しまれているそうです。
弘法大師空海の住居だった御御堂で、一の膳、二の膳、そしてお茶をお供えするようすを見学しながらお参りすることができます。
この日の参加者は、私を入れて5名。
5時40分頃に1回ロビーのご近所マップの前に集合し、まずスタッフから説明を聞きます。
その後、各自好きなお数珠を選び(持参することも可)、5時50分頃ホテルを出発。
東寺までの道すがら、
「ここは近所の名物映画館の『京都みなみ会館』の社長さんのお宅なんですよ」
「このお店の鴨しゃぶが絶品で!初めて食べたとき、衝撃でした」
などと、スタッフさんから伺うお話が楽しく、あっという間でした。
早朝の京の町は、とても静か。
空気も澄んでいて、朝日に照らされる東寺のたたずまいは、いっそう厳粛で清々しく。
当たり前のことですが、お寺は単なる観光名所ではなく、その教えを信じる人たちが集う場なんだ、と改めて感じます。
6時少し前に東寺に到着。
ちょうど、鐘が鳴って開門されたところでした。
朝日に照らされる境内に鳴り響く鐘の音。
鳩と虫の鳴き声も相まって、なんとも平和で厳かな空気が漂います。
生身供自体は小1時間程度で終わったのですが、その後、お寺の係の方が
「このあと、長者さまと一緒にお堂をお参りできますがいかがですか?」
と、声をかけて下さいました。
よくわからないけれど、何か特別な機会らしい。
これは参加するしかないでしょう!
ということで、OMO京都東寺のスタッフの方に断りを入れ、単独行動をすることに。
あとから調べてみたら、長者さまというのは東寺のいわゆる住職。
一般的なお寺の住職というだけでなく、真言宗の最高位を兼ね備えた方なのです。
現在の第257世長者は、飛鷹全隆(ひだかぜんりゅう)師。
ゆったりとした仕草といい、少ししわがれたお声といい。
お傍に立っているだけで、心が洗われるような心地がしました。
朝参りの後は、スタッフさんにお勧めしてもらった『東寺餅』へ。
ネットで検索すると、かなりの人気店のようです。
名物の東寺餅を1つ購入して、ホテルに戻ってからお部屋でコーヒーと一緒にいただきました。
ふわふわのお餅の中に、甘さ控えめのこしあんがたっぷり詰まっていて、とってもおいしい!
2,3個ペロリと食べられそうでした。
身支度を整えて、9時半ころホテルをチェックアウト。
東寺餅1個では朝ご飯には物足りないので、どこかモーニングができそうな場所がないか、Googleマップで検索してみると。
歩いてすぐのところに、『Cizooi(キズール)』というカフェを発見。
食べログによると、「ソムリエの店主厳選ワインで昼飲みできます」とのこと。
これは、行くしかないでしょう!
ほぼカウンターのみのこじんまりとした店内は、モダンさとレトロさがちょうどいい塩梅にミックスされた雰囲気。
通常のモーニングセットもよさげでしたが、ここは奮発して季節限定メニューの「いちじくと生ハムのカプレーゼ」をオーダー。
飲み物は、スパークリングワインにしました。
ソムリエでもある店主さんが選んでくださったのは、ポルタ・レオーネ・プロセッコというイタリアのスパークリング。
軽めでほんのり甘さがあり、朝飲みにピッタリでした。
朝から泡を飲む贅沢といったら...!
居心地が良すぎて、小1時間ほどゆっくり時間をかけて朝ご飯をいただきました。
入ったときにはほぼ貸し切り状態だった店内は、出るときには満席に。
こんなカフェが近所にあったら、毎日通い詰めるのになぁ。