ノーベル文学賞作家ルィーズ・グリュックとギリシア神話 | My life in Paradise

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フルマラソン走り始めて7年目に入りました。ランニング、アメリカンコッカースパニエル、ハープをブログに書いています。

 

8日のNew York Timesには、2020年ノーベル文学賞作家のルィーズ・グリュックのインタビュー記事が載っていました。

 

その中には、かつて覚えたけれども、忘れてしまった単語がいくつかありましたが、初めて見る単語がありました。

 

flabbergast

 

本文は、

 

Completely flabbergasted that they would choose a white American lyric poet.

 

彼ら(ノーベル財団)が、白人アメリカ人の抒情詩人を選んだとは驚きだわ。

 

 

という意味でしょうか。

flabbergast=びっくりする、面食らう

 

 

もう一つ、初めて見る言い回しがありました。

 

The figures of the gods and heroes were more vivid to me than the other little children on the block in Long Island.

 

children on the blockは、新入りの子供たちと言う意味のようです。(もし違っていたら教えてください)

 

(神話に登場する)神々や英雄たちは、ロングアイランドに新しくやって来る他の子供たちよりも、私にとっては新鮮であった。

と言う意味になるのですが。

 

 

ルィーズ・グリュックは、母親がロシア系ユダヤ人、父親がハンガリー系ユダヤ人の子孫です。ニューヨークシティで、食料雑貨店を経営して成功し、ロングアイランドに住んでいました。

 

父親は作家志望だったようです。ルィーズは幼い時から親からギリシア神話を聞かされて育ち、自分でも好んで読んでいました。サラローレンス大学に進学します。

このサラローレンス大学は、うちの長女がハイスクールの時に勧められた大学です。NYの高級住宅地スカースデールにあり、ビートルズのジョンレノンの妻である小野ヨーコさんも在籍してらっしゃいました。文学やジャーナリズムに強い大学です。

うちの長女が、仲良しの友人ニコールにサラローレンス大学のことを尋ねましたら、「あなた、サラローレンス大学って全米で一番授業料の高い大学よ!」と言われ、行くのをやめました。そう言ったニコールはコロンビア大学に進学しました。

 

ロングアイランドに住んで、子供のころから両親にギリシア神話の話を聞かされて育ち、十代の時に食欲不振を患って詩にのめり込むようになったようですが、サラローレンス大学に進学したルィーズ・グリュックには、富裕層の文学エリートを感じます。

こういっては何ですが、ユダヤ人だったのでキリスト教ではなくてギリシア神話から古典を学んだのでしょうね。

 

その後、コロンビア大学の大学院で詩を学び、現在はイェール大学の教授をされています。

 

作家に授けられるあらゆる名誉ある文学賞を総なめにし、このたび2020年のノーベル文学賞を受賞されました。