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適者生存

著者の感覚的な捉え方でしかないが、目標を達成する過程で覚えた事は自然と身に付くような気がする。

それはゴールにフォーカスしているからだけなのかも知れないが、そこにたどり着く為に必要不可欠なツールである物や事は自然と使い方を覚えてしまうのだ。


例えば何かのジャンルで海外で活躍したいと思う人は多少雑かもしれないがあっという間に現地の言葉を覚えるものだ。
それはゴールが言葉を習得する事ではなく「言葉」というツールが目標を達成する上で必要不可欠だからだ。

家を作れと言われれば木を切ったり加工する技術を覚えるだろう。
しかし英語を覚えろ!木の加工技術を覚えろ!がゴールとなるとまた一つ下のプロセスだけが身に付く事になる。

短距離走もゴールテープを目標としてセットしてしまうと、どうしても手前で減速してまう事があるがそれと似ている。

なので理想は高くとか目標を高めに設定せよと言うのは潜在意識に働きかける事として考えれば、そんなに間違った事では無いのかも知れない。

強い者が生き残るのではなく、環境に適応した者が生き残る。そう、まさにSurvival of the fittest(適者生存)を近年肌をもって感じているのは著者だけではないだろう。


自分だけのゴールを誰よりも速く駆け抜ける事ができるかが、この殺伐とした現代社会を生き抜くキーなのかもしれない。


著:ルイテック

#ミッションビーチの記憶

フロントの青年が『Wi-Fiは”BLUESEA”でパスワードは、、』と言いかけたので、それを遮るように僕は『BLUESEAのままかな?』と言った。


すると彼はニヤリとして『去年も来てただろ?覚えているよ、おかえりなさい、サー。』と言った。
どうやらサーファーの彼には僕らが使う特徴的なトラベルバッグが印象的だったようだ。

ASRに行く時はいつもサンディエゴコンベンションセンターから少し離れたミッションビーチのBlue Sea Lodgeに宿をとった。

ダウンタウンは関係者が多すぎだし、一日中ブースを見て回った後は少しゆっくりしたかったからだ。

ミッションビーチではホテルの多くがビーチの目の前に並んでいて、値段もお手頃、かと言って寂れている訳でもない。



一般的な評価は知らないが、個人的にはヴェニスやハンティントンよりゆったりしている印象だ。 

なにより居心地が良かったのを覚えている。


サンタモニカやハンティントンは目の前と言っても大通りを隔ている。
ヴェニスはうるさいし夜中は薬物中毒者がいまだにうろついてるうえに、不衛生な所が多い、ニューポートやラグナビーチは綺麗だが他には何も無い。

その点ミッションビーチはバーやレストランもあり、程よく賑っていて非常にバランスが良いのだ。


HOOTERSに初めて行ってやや年配のHOOTER GIRLSに衝撃を受けたものもここだったし、このホテルのロビーで大きな話を決めた事もあり、訪れた回数こそ少ないものの、著者にとって思い出深い場所である。


ASRが2010年に中止を発表して以来、ミッションビーチには行っていない。


今行ったらきっとあの時と同じ景色が違って見えるのだろう。
また行きたい場所の一つである。




‪#‎ミッションビーチの記憶‬

考察:SNS

なぜ様々なSNSが生まれては消える、あるいは衰退していくのかについて長年取材を続けてきた著者は、一つの仮説に辿り着いた。

元来自由な発言や、表現の場であったはずのSNS空間に友人や知人が増え、ある程度の成熟期を迎えると『あの人が見てる』 『~と思われちゃう』等の、社会的な自制心が働き、楽しかったはずのTL(つぶやきランド)はハリウッドのレッドカーペットの様相を呈し、政治的思想や築いてきた社会的関係を円滑に運用する為の、きらびやかな装飾を施された作り笑顔のポストばかりが並ぶようになる。

これは日本と海外のSNSの捉え方の違いにも起因すると著者は考える。
外国人の友人がいる方には感覚的に分かっていると思うが、彼らの大半はお気に入りのスターやセレブリティをフォローして情報を受け取る事をメインとしている静観型の人が多く、日本人のSNSへのポストの多さには驚く人が多い。

一方、日本人はポストへの反応を楽しむスタイルが一般的である。

この差が自由だったSNS内に社会性を持込む結果となり結果的に居心地の悪い場を自ら作り上げる形となり、そこに生じる閉塞感を打開する為に、新たなSNSサービスを新天地して求め移って行くのでは?と専門家は分析する。

#blvdhotelの記憶

ホテルで覚え書き程度のレポートを作成し終え、ナイトテーブルのデジタルクロックを見ると午前1時を回っていた。

微かに聞こえる程度のヴォリュームにまで絞ったテレビからはサンフランシスコジャイアンツがワールドシリーズを制覇した事と、NASAの宇宙ロケット打ち上げ失敗のニュースが繰り返し流れていた。


薄暗い部屋でさっきから僕の顔をオレンジ色に照らしていたのはこれだったのかと一人で納得すると、冷めきったコーヒーを片手にホテルの喫煙スペースに向かった。


部屋を出ると昼間の強い日射しに隠れていた、乾いた冷たい空気がTシャツやデニムの裾から流れ込んでくるのがハッキリと分かった。

南キャリホーニャの夜は空が青黒く、高くて広い。


灰皿にはダウンタウン周辺のホームレスなら喜んで持っていきそうなまだ長いタバコの吸い殻もそのまま残っていたので、この辺は治安がいいのだろうと感じた。

そんなとりとめも無い事を考えながら冷めたコーヒーを一口飲むと僕は心地よい疲労感にジンワリと包まれていった。

すると、ちょうど三軒目まで行っていた連中がタクシーで戻ってきたのが聞こえたので、吸いかけのタバコをもみ消すとゆっくりと部屋に戻った。

昨日、顔色の悪いフロントの男が言っていた修理中のwi-fiの事が一瞬気になったが、その事を聞きに行く気力は残っていなかった。

明日も長くなりそうだ。

‪#‎blvdhotelの記憶‬

#customhotelの記憶

翌朝のチェックアウトに備えてパッキングをしていると5月以来のまとまった雨がロスアンゼルスに降っている事をニュースで伝えているのが耳に入った。

窓の方に目をやると、確かに窓が濡れていた。
時よりパチパチと窓を打っていたのはこれだったようだ。


今回ミーティングをした二社共に、好条件を引き出せ、実りのある出張になった。

バッグのコンパートメントを閉めながらちょっとした開放感を味わう。

まだパッキングの途中だったが、少し外の空気を吸いに表に出てみた。

エレベーターを下りるとフロントの男がチラリとこちらに視線を向けるのが分かった。
こんばんは、サーと声をかけてきたので、LAで雨の日に当たるなんてラッキーだよと返す。


一服しようと喫煙スペースに向かうと、そこは屋根が無くベンチも灰皿も雨ざらしだった。
降るかもしれない雨に備えるより、圧倒的に多い晴れてる日の事だけ考えるところがロスアンゼルスらしい。

雨と屋根の境でタバコに火を点けると、目の前にキャブが止まりドラキュラと白雪姫が降りてきた。

一瞬何事かと思ったが、ハロウィーンウィークエンドだった事をすぐに思い出す。

それからポツポツとキャブが車寄せに入ってくると、同じように仮装した客を吐き出してはまたストリートに消えていった。


雨のハロウィーンフライデーナイトだ。キャブにとっては稼ぎ時だろう。


ロビーに入るとソファーに座ったアーミールックの女の子にそれは何の仮装だと絡まれる。
喋り方と声の大きさから酔っ払っている事がわかった。

フロントの男と目が合ったが、彼はすぐに視線をまた手元に落とした。
どうやら援護はしてもらえないようだ。

するとタイミングよくiPhoneにメッセージを受信したのか、彼女はもうそちらに夢中になっていた。

拍子抜けだなと思いながらもアップルと彼女の友人に感謝しつつ、遅くてよく揺れるエレベーターに素早く乗り込む。

かすれたデジタルディスプレイに表示される増えて行く数字を焦点の合わない目で眺める。

微かなベルの音と共にゆっくりとドアが開くと、スリ減ったカーペットの上を部屋に向かって歩き出した。


パッキングの続きは朝にする事に決めた。

‪#‎customhotelの記憶‬