このときの僕の言い方、他にも問題点はあっただろう
だが、僕に余裕はなかった
それから一人同じ部活の女の子が学校をやめた
突然だった
悲しくはなかった
理由は、その女の子私にひどく当たることが多かった
周りに逆らえない分、私にあたっていた
だから、やめたときいたとき
ほっとしてしまったのだ
悩みの種が一つ消えた
誰だってそうだ
いやなことから逃れたあの解放感は安心感は
けど、これがはじまりの合図でもあったのかも
しばらくして
「月島さ、なんでそんなスパイクなの?紐切れてる」
「お金も時間もない」
「は?新しいのくらい買えるだろ、へたくそな弱いチームに見えるじゃん」
そういって、新品の最新のスパイクをはいて練習に向かう
別に何も思わない
「なんでその練習着?中学のでしょ、それ」
「先生から許可もらってるよ、試合ではちゃんとそろえるから」
「なんで今そろえれないわけ、それくらい買えよ」
新しい綺麗な練習着を着て走り去る
簡単に買えないのに
時間も練習に追われて家に着くのは夜の10時
始発で学校に来る私には行く時間すらない
練習中、ボールを当てられる
もはや当たり前になってきた
背中を押されて何度もこけた
耐えるしかない
練習着、スパイクだけでなく学校にはいてくる靴に対してもいうようになった
ここで反発しても意味がない
教科書がなくなってる
戻ってきても汚い教科書やノートだけ
けど、大丈夫。まだ使えるよ
お弁当にも文句をつけられる
早く食べてしまえばもう何も言われない
髪型についても言われる
ハサミで切られた
大丈夫だよ、また伸びるから
私はふさぎこむようになる
僕は相変わらず無表情で感情を出さないようにする
「女の子なんだから、愛想良くしないさいよ。ぶすくれてるように見えるから」
「明るくふるまえば?少しは考えろよ」
夏休みがもう半分、終わっちゃったよ。