埼玉パナソニックワイルドナイツ、静岡の地で8連覇へ
NTTジャパンラグビーリーグワン2022-23 ディビジョン1・第8節。試合前には、ヤマハ発動機ジュビロOB対ワイルドナイツOBのレジェンドマッチが開催された。メンバーは、30代から50代と幅広く、解説者としてもなじみ深いレジェンド達が、当時のジャージーに身を包んで現れた。往年のラグビーファンも懐かしい顔ぶれがピッチに現れると、一斉に携帯を構えた。当日の解説は、OB達とプレー経験もある清宮克幸氏が担当。「ゆっくりでいいよ」など、実況席から直接アドバイスが送られた。スタジアムでレジェンドマッチを見ていたファンに話を聞くと「懐かしい顔ぶれが並び、面白かった。また企画してほしい」と笑顔が返ってきた。レジェンドマッチですっかり温まったピッチ上で火蓋が切られた現役の試合は、埼玉WKが8連覇を達成。静岡BRは、先制トライを決めたマロ・ツイタマがトライランキングのトップに躍り出る結果となったが、19-45と黒星を重ねた。（有働）
■DIVISION 1 第8節 3月2日(土) 試合結果
静岡ブルーレヴズ 19-45 埼玉パナソニックワイルドナイツ＠ヤマハスタジアム
（観客数：6792人）
以下、試合後に、下記の選手にインタビューしました。
■埼玉パナソニックワイルドナイツ 丹治辰碩選手
・急遽出場ということになったんですけど、試合を終えての感想は、いかがですか。
「昨日、急遽決まって、心はバタバタしてたんすけど、もうこっち来たら、あとはチャンスと思って、自分のいつも通りのプレーできるように、特に気負いもせずに、いつも通り頑張ろうっていう気持ちでやりました。」
・竹山選手からは、直前にアドバイスとかあったんですか。
「いや、特に。昨日、帰ろうとしていたら電話が来て。もう急遽こっち来ることになってって感じだったんで、特にそういう連絡とか取ってないですけど。」
・去年、負けた相手でもありますけども、そのあたり戦ってみていかがでしたか。
「風がめちゃくちゃ強かったんで。結構前半とか、特にロングパスすごいカットされて。そこが一番自分たちがしたいプレーだったので。ショートパス使って、しっかり縦に強いプレーを選んで、ていうのをハーフタイムで話して。しっかりそれは、後半ちょっとずつは、修正できたのかなっては思います。」
・今日は、特に風が大変でしたか？セットプレーじゃなくて？
「今日は、FW（フォワード）が特にラインアウトとかも、すごいボールカットしてくれたりして、BK（バックス）としては、すごいありがたかったので。やはりそこで、マイボールに出来たのは、彼らの強みの部分なんで。多分、ラインアウトからのモールとかスクラムとか、すごい頑張ってくれたので、ありがたかったです。」
・次、全勝対決のブレイブルーパスとの試合だと思うんですけど、意気込みいただいてもいいですか。
「もし、自分が出れるってことになったら、もちろんいつも通り。チャンスきたら、ちゃんと自分の力を出せるように常に準備して頑張ります。ありがとうございます。」
■静岡ブルーレヴズ 大戸裕也選手
・前節は、惜しくも負けてしまった試合で、今日は入りもすごく勢いあったかなと思うんですけど、どんな試合展開にしようかなっていうのは何かあったんでしょうか。
「先週、悔しい負け方をしたので、最初の試合の10分からしっかり引き締めて、最初にスコアを取るっていうのが一番大事だと思ったので、試合の入りは良かったんすけど。徐々に、相手の方が上手かなっていうプレーがちょっと出てしまったので、来週、次の試合からしっかり修正して頑張りたいと思います。」
・ワイルドナイツは去年、勝った相手だったんですけど、そのあたりはいかがでしたか。
「去年勝った負けたっていうのはあんまり関係なくて、頭には入れてなかったんですけど、やっぱり経験値のあるチームですので、試合展開的にもっとペースを握りたかったなっていうのは思います。」
・セットプレーは、いかがでしたか。
「やっぱり対策もされてましたし、もうちょっとうまくできてましたし、もっとあそこで、上手にならないとブルーレブズのペースにならないなっていうのは、今日勉強させてもらいました。」
・今シーズンは、キャプテンじゃない立場で見てると思うんですけど、バイスキャプテンの2人にアドバイスしてることって、ありますか。
「あんまり言い過ぎても良くないと思ってるので、陰ながらチームを鼓舞したり。あと、マロ選手も今年からカテゴリーAになって、リーダーになったので、そういうところも外国人と日本人のしっかりミックスしたようなチームを作っていきたいなっていうのは、（個人として）サポートしてます。」
・そういう意味では、（今日も）マロ選手はすごく活躍してましたよね。評価は、いかがでしょうか。
「いやもう、まだまだできるんじゃないすか。日本代表になれる存在だと思うので。僕が言うのもあれですけど、頑張ってほしいなと思います。」
次は、キヤノン戦ですが、意気込みをお願いします。
「今日出た課題をしっかり修正して、ブルーレヴズらしいセットプレーと強いラグビーをしたいなと思います。」
■静岡ブルーレヴズ・矢富勇毅選手
・試合後を終えての感想を
「結果は負けてしまったんで、すごく悔しいですし、課題が多く見えた試合でした。」
・チームとしては、先週も三菱重工に惜しくも負けてしまいましたが、どんなところを改善したんですか。
「改善というよりは、重工戦は、そういう気持ちの部分であったりとか、自分たちのプライドっていうところが、なかなか見せれなかったんで、今回はそういったところをしっかりと出そうっていうところはやってきてたんで、もちろん出した部分もあったんですけど、それが80分通してできなかったんで、そこはこれからの課題かなというふうに思います。」
・監督がマインドセットの部分は、（今日の試合で）かなりできていたっておっしゃってたんですけど、いかがですか。
「そうですね。本当にアタックするっていう気持ちは見せれたと思いますし、プレッシャーまた入れた部分もあったんで、そこを本当に80分、しっかりとやり切るなり、貼付しかけ続けるっていうことができるようになれば、もっと僕たちも成長できると思います。」
・去年勝った相手だったと思うんですけども、（昨シーズンと）何が違うとか、何か感じることってありますか。
「いや、特にそこはなくて。自分たちのプレーが出し切れなかったし、パナソニックさんが今日はすごく力強かったっていうところだと思います。」
・スクラムハーフは、岡崎選手も今練習されてますけど、何か具体的にアドバイスをしてることは、あるんですか。
「アドバイスっていうか、自分が経験はありますんで。そういったところで、岡崎とかに対して自分の経験をしっかり伝えていったりとか、スクラムハーフ全員で、本当に切磋琢磨して成長していってるような感じですね。」
・今日、ご自身のパフォーマンスとしては、いかがでしたか。
「どうなんすかね。あんまり自分のパフォーマンスは評価しないんですけど、チームがやっぱり勝てなかったんで。もっともっと成長しないといけないですし、もっと頼りのあるような9番になってということが必要だなと感じました。」
・レジェンドマッチは、ご覧になったんですか。
「少しだけすかね。最初の少しだけ見たんですけど、怪我しないかずっとヒヤヒヤしました（笑）。ほとんどの選手が一緒にプレーしてたんで、そういった意味では、またジャージを着て、スパイクを履いて、そういった姿が見れるっていうのは、僕自身にもすごく勇気づけられますし、本当にすごいいい試みだと思うんで、これからもそういった機会が少しずつ増えていけばいいなっていうふうに思います。」
・次は、キヤノン戦ということで、意気込みをいただいてもいいですか。
「本当に、自分たちのプライドをまず80分間出し続けるっていうところと、今日出たしっかり改善点を修正して、必ず勝てるように、いい準備していきたいなと思います。」
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