【リーグワン2023-24】第7節 東芝ブレイブルーパス東京-横浜キヤノンイーグルス | ラグカフェ編集部の取材メモ

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開幕から7連勝。東芝ブレイブルーパス東京がホストゲームで快勝

 

撮影:国分

 

NTTジャパンラグビーリーグワン2022-23 ディビジョン1 第7節。ここまで全勝のホスト東芝ブレイブルーパス東京に、4勝2敗の横浜キヤノンイーグルスが挑むかたちとなった。毎シーズン、勝ち負けが入れ替わっている両チームの試合。この日は、13,581人の観客が秩父宮の地で、試合を見守った。開始早々、この試合のPOM(プレイヤーオブザマッチ)にも選ばれた東芝ブレイブルーパス東京14番WTB桑山淳生のアシストや自身のトライもあり、12点を先制した東芝ブレイブルーパス東京。その後も激しいフィジカルバトルの末、東芝ブレイブルーパス東京10番SOリッチー・モウンガのPGも決まり、15-0。横浜キヤノンイーグルスは、得点を取れないまま、前半を折り返した。▶後半も、東芝ブレイブルーパス東京の勢いは衰えず、東芝ブレイブルーパス東京10番SOリッチー・モウンガと14番WTB桑山淳生が2トライ目も決め、27-0。80分のホーンが鳴った後、横浜キヤノンイーグルス22番ローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグがこの日チームとしては1つ目のトライを決め、7点を返して、ノーサイドに。東芝ブレイブルーパス東京は、勝ち点も加わり、開幕7連勝目を飾った。

 

撮影:国分

 

■DIVISION 1 第7節 2月24日(土) 試合結果
東芝ブレイブルーパス東京 27-7 横浜キヤノンイーグルス 秩父宮

 

試合後の会見は、以下の通りです。

 

◇東芝ブレイブルーパス東京

 

◇トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ(写真左)

「まずは、リーチと原田が1週間を通して、チームを引っ張ってくれました。休み明けで、標準を合わせるのが大変でした。特に、前半は入りから、FWがドミネート(圧倒)できて、コリジョン(接点での衝突)でも勝つことが出来ました。キャノンさんが凄くいいチームで、本当にリスペクトを持っています。後半30分は、キヤノンさんが力を発揮して、受ける時間が多かったです。でも、それ以上に、試合を通して、チームがディフェンスで体を張ってくれました。ボーナスポイントをとって、勝ち点5を取れまし、小川高廣の100キャップを祝うセレモニーもあったので、その試合を勝つことができて良かったです。」

 

◇原田衛バイスキャプテン(写真右)

「リーチが最初の10分間集中しようとチームに呼びかけていて、それを体現できたのが、勝利に繋がりました。長いレストがあった中で、個々がいい準備ができたので、そこは感謝です。」

 

●横浜キャノンイーグルス

 

●沢木敬介監督(写真右)

「お疲れ様でした。今週1週間、チームとして本当にいい準備が出来ました。ただ、結果にみんながっかりしています。チームもバラバラだし、試合の中で、準備してきたこと1つもできないくらいの試合でした。勝てないチームの雰囲気が出てました。これをどう改善していくかが大事なので、自信を持ってパフォーマンスをするフィジカルもそうだし、メンタルもそうだし、それをしっかり整えるってことが大事。今日は、力入りすぎていて、それも含めて、しっかりコントロールしなくてはいけないし、ミスの連鎖を引き起こしました。今日は、本当にバラバラなチームでした。来週もショートウィークなので、しっかり修正して、今日をしっかり活かしてきたいです。」

 

●梶村祐介キャプテン(写真左)

「個人としても、チームとしても、本当に1週間いい準備が出来ていたんですけど、結果的にフィジカルでいじめられて、やりたいことができなかったです。もう1回、しっかり上を向いて、本当にこのチームはもっとできるチームだと僕も思っているので、そこが現状発揮できていないので、そこを発揮できる準備をしていきたいです。」

 

試合後、以下の選手に話を聞きました。

 

■東芝ブレイブルーパス東京 原田衛選手

 

――試合を終えての感想を

「フィジカルバトルで勝負できたのが、結構いい結果に繋がったかなと思ってます。」

 

――最初の10分間、集中してこうって、リーチ選手がおっしゃってたっていうことでしたけど、個人的にどんなことを意識されましたか。

「まず、ファーストコリジョン。ファーストコンタクトで、相手に絶対に負けないところを意識していた10分でした。」

 

――かなり、今日はディフェンスも良かったかなと思うんですけど、新しいディフェンスコーチも入られたということですが、個人的にディフェンスが良い要因って、ここだというものは、何かあるんですか。

「本当に、まず自分の仕事に集中するというか、タックルだったら、最初のタックルに集中するみたいなところを意識しています。あとは、規律のところで、結構厳しく規律を徹底されているので、変な抑えとかがないってのが結構いいです。ボールが繋がるのかなと思ってます。」

 

――ここまで全勝ですけども、チームの雰囲気いかがですか。

「元からいいんで、あんまり特に、はい。もっとよくなると思います。」

 

――リーチ選手から、具体的に何かキャプテンシーとか、何かこんな部分を伝えられているとか、ありますか。

「いや、もう存在がキャプテンなんで。なんか、そこに対抗しようとか、そこを目指そうとは思ってないんです。ただ、チームの核になっているのだとか、キャプテンとバイスキャプテンだと思うんで、チームがやりたいことを体現していくべきかなと思ってます。」

 

――ご自身のパフォーマンスは、いかがでしたか。

「全然、今日は良くなかったので、次頑張ります。」

 

――監督は会見でも褒めてましたけど、セットプレーは、いかがですか。

「セットプレーは、結構時間が空いたにしては良かったかなと思うんです。引き続き次の近鉄に向けて頑張ります。」

 

――次戦は近鉄ですけど、このまま全勝でいくとワイルドナイツとの対決っていうのが見えてくるかと思うんですけど、どんなふうに戦っていきたいとかありますか。

「もう全くなくて......。まずは、近鉄に勝つことだけを考えてます。」

 

■東芝ブレイブルーパス東京 杉山優平選手

 

――試合後の感想を

「キヤノンさんという強いチーム相手に、4トライで勝てたこと、ボーナスポイントも取れたので、すごく良かったかなと思います。」

 

――ご自身のパフォーマンスは、いかがでしたか。

「自分としては、あんまり納得のいくものにはならなかったんですけど、チームが勝てたんで、しっかり修正して次に繋げたいなって思います。」

 

――今シーズンは、モウンガ選手と9番10番っていうところで、そのあたり何か刺激を受けてる部分って、具体的にありますか。

「そうですね。自分にないっていうか、今まで経験したことない引き出しを持ってる選手とできるというようなことは、自分の経験にとってプラスになりますし、色々なコミュニケーションをとって、自分の経験としてプラスに捉えてやっていきたいなっていうふうに思って、日々過ごしているって感じですかね。」

 

――ここまで東芝は、全勝ですけど、今シーズンはここが違うとか好調の要因って、どんなところにあるんですか。

「自分たちの強みとしているところをしっかりやっていこうっていうところと、多分どのインタビューでも多分言ってるんですけど、自分の役割をしっかりやって、どうしようっていうのをそれぞれのポジションの人達で、しっかりそれをやりきっているからこそ、結果に繋がってるかなって、いう風に思います。」

 

――いい状態の控えの選手もすごく多いですよね。

「出られてない選手も全然スタートで出れるような能力を持ってる選手ばっかりなので、そういう意味ではすごい競争があるかなっていうふうに思います。」

 

――新しいディフェンスコーチも入られたということなんですけど、ディフェンスもかなり強化したっていう感じですか。

「基本ベースは、そんな大きく変わらないんですけど、タイ・リーバコーチが入ってきて、しっかりコミュニケーションを取って、最初はそんなめちゃくちゃ上手くいったっていう感じはしないんですけど、シーズンごとにコーチと選手同士のコミュニケーションがうまくはまってきて、特に今日ロースコアに抑えられたっていうのは、すごいことなので、どんどんどんどんチームとして良くなってるんで、じゃないかなというふうに思います。」

 

――もうすぐシーズン折り返しですけど、個人的な目標は、何かありますか。

「もちろん、チームが優勝することを一番大事にしてますが、その中でも自分自身が成長できるように日々の練習中でも、アグレッシブにやっていきたいな思います。」

 

――何かリフレッシュ法とか、あるんですか。

「そうですね。温泉行ったりとか、本当にオフのときはそんなにオフの日も練習行ったりとか、原田選手のようにオフの日も練習行ったりとかは、しないですねーー。原田は、オフの日もずっと練習してますね。彼は、さすがですね。本当に後輩なんですけど、尊敬します。」

 

――次戦への意気込みを

「しっかり東芝のスクラムハーフとして、チームが勝つために自分の役割をしっかり全うして、更に自分が成長できるように頑張っていきたいなと思います。」

 

■横浜キヤノンイーグルス 嶋田直人選手

 

――試合を終えての感想を

「ブレイブルーパスさんの強みがすごい出たところで、激しいコンタクトとか、セットプレーにプレッシャーかけられてきたので、イーグルスとしてやりたいことを、なかなかさせてもらえなかったなって思います。」

 

――会見で、監督がゲームプラン一つも遂行できなかったみたいなことおっしゃってたんですけど、その要因って、どんなところにありますか。

「スクラムでペナルティ取られたりとか、マイボールラインアウトで、スティール(ボールを奪われること)されたりとか、そこを取れてもフェーズを重ねていくときに、ブレイクダウンでプレッシャーをかけられたりとか、相手の前に出るディフェンスにプレッシャーかけられたりとか、そういうところでミスが出たり、プランとして準備してきたものが遂行ができなかったです。そういうところかなと思います。」

 

――ブレイクダウン、かなり苦戦した感じですか。

「チョークタックル(ターンオーバーを狙ったタックル)で抱え上げられたりとか、ゴール前でもされたりとかもしたんで、そこの対策はしてきたんですけど、やられたところもあったので。もっともっと練習して、次はもっと良くなるようにって、思います。」

 

――あとは、マインドセットの部分で、ちょっと足りないところがあったみたいなことを(監督が)おっしゃってたんですけど、その辺りってチームの状況として、どんなふうに感じてますか。

「1週間は、いい準備できてきたんで、自信とかマインド的なものは、すごいものができたかなと思っていたんですけど、今日来たときに、やっぱりちょっとアップから少し静かかなと感じてましたし、前半本当10分20分で、相手にポンて抜かれたりとか、先制パンチを食らわされて、そこからまた覇気がなくなってきたりとか、何かそういうところがあったんで、本当にもう少しチームとして準備していくのも大切ですけど。個人として、試合に向けてどういうメンタルを作っていくのか、マインドセットを作っていくのかが大事だと思います。ミーティングとかで言っていたのは、他人任せにしない。やっぱり自分から発信していこうとかっていうのが出たんで、次の月曜日からは、それ意識してやっていきたいなと思います。」

 

――ショートウィークですけども、意気込みいただいてもいいですか。

「体的にちょっときつい部分もありますけど、リカバリーしてる時間もないんで、多分そんなにやれることもないと思いますけど、逆にもうこれって決めたことをチームとして何か一つ二つそれをやり切るってだけでいいかなと思うんで、準備して本当に今日の悔しさとか、フラストレーションストレスみたいなものをぶつけて勝ちたいと思います。」

 

 

あとがき

1月の終わりに声が出なくなったり、喉を潰すことがここ数年多かったのですが、「それは花粉が原因だったんだ!」と、最近気がつきました。薬はあまり飲みたくないのですが、早めにケア出来るよう頑張ろう.....と思った2月の取材でした。

こころなしか、先週末は試合会場にもマスクの方が多かった気がします(そういう目で見ているからですか?)。

ラグビーファンの方は、毎週2~3試合観戦するということで、どんなケアをしているのか、今度聞いてみたいなと思います。

(有働)

 

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