【LO第9節】静岡ブルーレヴズ 対 東京サントリーサンゴリアス 試合後インタビュー | ラグカフェ編集部の取材メモ

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2月25日(土)、静岡のヤマハスタジアムで、静岡ブルーレヴズ対東京サントリーサンゴリアスの試合が開催されました。

現地には、4552人の観客が詰め掛けました。この日は、快晴ながらも風が強く、風向きによってもボールの飛び方が左右される天候。静岡ブルーレヴズのホストゲームということで、試合前はトークイベントが開催されたり、スクラムシーンで車のエンジン音が流れるなどの演出もありました。また、ピッチとの距離も近いスタジアム席がチームカラーの青に染まる姿も圧巻でした。

 

 

試合結果は、以下の通りです。

 

■NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 ディビジョン1 第9節 交流戦 @ヤマハスタジアム

静岡ブルーレヴズ 17-25 東京サントリーサンゴリアス

 

 

レヴズ健闘するも、ビジターでサンゴリアスが勝利

▶開始12分、最初のトライは、静岡ブルーレヴズ(以下、レヴズ)8番NO8のクワッガ・スミス。しかし、東京サントリーサンゴリアス(以下、サンゴリアス)2番HO中村駿太がモールトライを決め、9番斎藤直人がGKを決めて、7-5に即逆転。更に開始14分、サンゴリアス14番WTB河瀬諒介がトライし、12-5。前半28分、相手のペナルティから、サンゴリアスがPGを決め15-5で、前半を折り返した。▶後半5分、最初のトライはサンゴリアスのハリー・ホッキングス。点差は、20-5へ。しかし、後半15分・静岡ブルーレブズ2番HO日野剛志の渾身のトライで、10-20へ詰め寄る。後半36分、サンゴリアス15番FB尾崎晟也のトライで、27-10。そのままサンゴリアスが逃げ切るかと思ったが、後半43分レヴズにペナルティトライが認められ、8点差のままノーサイドに。▶試合後の記者会見で、サンゴリアス田中澄憲監督は、セットプレーに関して「スクラムは、誤算でした。特に後半は自分達が有利に組めると思っていたので、そこはブルーレヴズさんの強いところにやられたなって思っています。ラインアウトは、比較的獲得出来ました」とコメント。▶レヴズの堀川監督は、この試合の新人選手について「2人とも学生時代からずっと見ていました。特に家村に関しては、チームに来ることが決まってから、彼自身を凄く分析していました。練習の中でもパフォーマンスが良かったので、起用しました。結果は、凄く良かったです。大事に育成していきたいです。槇は、もう少しコミュニケーションレベルがあがれば、ボールをいい場面でもらえるようになると思います。ただ、ボールを持って前進する躍動感に関しては、皆さんにお伝え出来たのではと思います」とコメント。試合後には、レヴズの新人選手に記者の列が出来ていた。課題がありながらも、両チームとも確実にチーム力はあがっているとのこと。リーグワンも折り返しの今シーズン、第10節も楽しみに待ちたい。  

 

試合後の記者会見でのコメントは、以下の通りです。

 

 

●東京サントリーサンゴリアス 田中澄憲監督(写真右)

「雰囲気のいいスタジアムで試合をすることが出来て、選手もいい環境でやらせてもらったなって思っています。まずは、そこに感謝申し上げます。ゲームに関しては、ブルーレヴズさんは何試合も勝てる試合というか、僅差の試合をしているチームだったので、ホームで我々サンゴリアスよりモチベーションは絶対に高いなということで、危機感を持って臨んだ試合でした。結果的にも、内容的にもその通りになった試合でした。我々も今日、ペナルティのところで、主導権を握り切れなかったところもあるので、そこは普段の練習からどうやって改善していこうかということを選手達と一緒に取り組んでいきたいなと思います。」

 

●東京サントリーサンゴリアス 斎藤直人キャプテン(写真左)

「対ブルーレブズというところで、セットプレーとブレイクダウンにフォーカスして、この1週間過ごしてきました。セットプレーは、自分はあまり分からないんですけど、ブレイクダウンに関しては、クワッガ・スミス中心に絡んでくることはで予想出来ていたので、そこに対して、いいブレイクダウン作って、いいテンポでアタック出来たのではないかなと思います。ただ、監督もおっしゃったように、自分達のテンポで逃げ切れなかった要因として、規律の部分があるので、そこは毎試合課題としてあがっているので、チームとして、そこは何か手を入れて向き合わなけれなならないと思っています。」

 

 

●静岡ブルーレブズ 堀川隆延監督(写真右)

「選手は、いいパフォーマンスをしてくれました。チームとしては、成長を見せてくれました。若い力も躍動しました。ただ勝負の点でいうと、ここを抜かなきゃいけないっていう、後半ラスト10分の部分、ここをもう少し頑張らないといけないというところで、踏ん張り切れないのが、今のチームの弱さであり、伸びしろであると思います。今日のゲームは、本当に悲観することないと思います。なので、何が足りなかったのかをしっかり見つめ直して、次のキヤノンに向かっていきたいです。10番の家村・14番の槇は、今日本当に素晴らしかったです」。

 

●静岡ブルーレブズ クワッガ・スミスキャプテン(写真左)

「凄くいいゲームだったと思います。一緒に戦ったサントリーも素晴らしいチームでした。本当に1人1人の選手が最後まで諦めずに、良く戦ったと思っています。ただ、自分達としては直せるところ修正できるところ、ブレイクダウンのところを修正していって、次に繋げて行きたいと思っています。1人1人の選手を本当に誇らしく思っています。来週もショートウィークになりますが、しっかりキヤノン戦に向けて、成長していきたいです。」

 

試合後は、以下の選手に話を聞きました。

 

●東京サントリーサンゴリアス 中村亮土選手


 ・今日の試合の感想を

「本当にレヴズもタフなチームなので、難しい試合になると思っていましたけど、その通りになって。でもその中でも勝ち切れたのは、凄くポジティブに捉えています。」

 

・ご自身の試合のフォーカスポイントと、その手応えを教えてください。

「やはりブレイクダウンとセットプレーのところは、非常に試合中も圧力感じていたので、試合前の分析からも分かっていましたけど、予想以上に圧力貰いましたし、これを基準にシーズン戦えるよう準備していきたいなと思います。」

 

・静岡ブルーレヴズ、改めて戦ってみていかがでしたか。

「非常にいいチームだと思います。接点で前に出るし、キックも使いながら、セットプレーで圧力かけるっていうラグビーのベーシックなところで上回ってくるので、いいチームだなと思います。」

 

・ご自身のパフォーマンスは、いかがでしたか。

「全然だめですね。ゼロ点に近いです。まぁ、全体的にですかね。もうちょっと全体的にレベルアップしないといけないなとは思います。」

 

・規律の部分、ご自身としては、どんな風に感じていますか。

「個人的というより、毎週毎週チームとしてディシプリン(規律)のところが反省点のところで出るので、もう1回規律のところを明確にして、大事な試合というか負けてはいけない試合で出てくると思うので、もう1回見つめ直したいなと思います。」

 

・代表の活動もありますが、今シーズンの目標は?

「間違いなく優勝をみてます、サンゴリアスとしては。僕としても、毎試合毎試合ベストパフォーマンスを出来るような準備をしていきたいなって思っています。」

 

・シーズン折り返しになりますが、高いパフォーマンスを保つために意識していることはありますか。

「シーズンも長いので、気持ちの面でスイッチのオンとオフの切り替えのところは、これまで通りしっかり出来ているのかなと思います。」

 

・オフの日は、こんなことをしているなどありますか。

「ゴルフですね。だいたい週に1回は行けるといいなくらいの感じです。その時は、ラグビーのことは一切考えないです。そこで、気持ちの切り替えもできるし。流や尾崎とゴルフに行っています。」

 

・ラグビーファンの皆さんへメッセージを

「これから大事な試合が続いていきますけど、しっかりサンゴリアスのベストパフォーマンスを出せるように、しっかり準備していきたいなと思います。」

 

●東京サントリーサンゴリアス 橋本龍雅選手


・今日の試合の感想を

「ブルーレヴズは、セットプレーが強いっていう印象のチーム。スクラムとモールに強みをもっているチームなんですけど、うちとしては80分通してペナルティが多かったっていうところと、相手の強みのモールで勢いに乗らせてスコアされたってところが課題かなって思います。良かったところは、我慢強くディフェンスしたところとか、アタックのところで少しずつ前に出てってところが良かったんで、勝ち切れたところは良かったかなって思います。」

 

・ご自身の試合のフォーカスポイントと、その手応えを教えてください。

「まず、レヴズのNO8クワッガ・スミス選手、レヴズの起点になる選手にいかに仕事をさせないかってところを個人的に意識したんですけど、目の前に居たら仕事をさせないってところは自分の中で出来たかなって思っていて、試合を通してクワッガ・スミス選手に仕事をさせなかったところが、チームとして勝ちに繋がったのかなって思っています。」

 

・テビタ・タタフ選手がリザーブでしたが、その辺りは、いかがでしたか。

「自分の強みとタタフさんの強みは違うので、自分の強みのワークレートの部分の色々なところに顔を出すっていうところを評価してもらって試合に出してもらったので、そこを意識して取り組みました。」

 

・アタック・ディフェンス共に、ブレイクダウン(接点)の部分は、いかがでしたか。

「アタックのところでは、2人目の寄るスピードのところを意識できたかなって思っていて、ディフェンスのところでは、いかに相手の球出しを遅らせるかってところをフォーカスして、1試合取り組みました。」

 

・リーグワンも折り返しになりますが、チームの状態はいかがでしょうか。

「良くはなっていると思うんですけど、今日で言うとペナルティの多さだとか課題は明確になってきているので、そこを1つ1つクリアにしていきながら、1試合1試合改善出来ていると思うので、優勝に向けて1試合1試合取り組んでいきたいなと思います。」

 

・今シーズンの目標は?

「まずは、試合に絡むというところ。試合に出れば、自分の強みであるワークレイトの部分とブレイクダウンのしつこさってところを全面的に発揮して、相手に嫌がられるようなプレーをしていきたいなと思います。」

 

・シーズン長いですが、リフレッシュ法はありますか。

「買い物ですね。服とか買って、散財しています。最近買ったのは、3万円くらいのレコードプレーヤーです。そういうのを買いながら、色んな趣味見つけて、リフレッシュしています。」

 

・ラグビーファンの皆さんへメッセージを

「これから折り返しで、厳しい試合が続くと思うんですけど、引き続きサントリーの応援をよろしくお願いいたします。」

 

●静岡ブルーレヴズ 日野剛選手


・今日の試合の感想を

「けが人だとか色々な状況があって、新しいメンバーも沢山いる中で、強豪のサンゴリアスと対戦して、本当に8点差という結果というのが悔しいというのが正直なところで。ただ、新しく出た選手達もチームの為にしっかり取り組んでくれて、チームとしてまだまだ成長する伸びしろは沢山あると思うんです。進んでる方向は間違ってないと思うので、それを信じて、次に向けてまた頑張っていきたいです。」

 

・ご自身の試合のフォーカスポイントと、その手応えを教えてください。

「サンゴリアスに対して、自分達の強みであるセットプレーを出していこうということで、トライもとれて嬉しい部分はあるんですけど、逆にトライをとられてしまったシーンもあったので、もっともっと自分達の強みに磨きをかけていかなければいけないですし、勝負所でペナルティをおかしてしまって、結果的にサントリーさんにトライをとられてしまった場面もあったので、そこは修正して次戦に臨みたいです。」

 

・惜しくも接戦で負けてしまう試合が続いていますが、チームの状態はいかがでしょうか。

「自分達の自信になっている部分もありますし、ただなんで勝ちきれないんだって部分にまだまだ自分達の修正すべき点が沢山あって、そこを日々追求しながらもがいている状態ではあるんですけど、チームの雰囲気としては悪くなくて、クワッガ・スミスと奥村を中心に、少しでも毎週良くなるように一生懸命頑張っているので、本当にこの頑張りが報われるようにもっともっと努力しないといけないですし、しっかり結果につなげて本当に応援してくださる方に対して恩返し出来るように、まだまだシーズン続くので頑張っていきたいです。」

 

・クワッガ・スミス選手のチームに与える影響は、いかがでしょうか。

「本当にプレーを背中で示してくれるので、彼の言葉に重みがありますし、チームがいい方向に行くように言葉をかけてくれるので、彼が喋る言葉でチーム全員が1つの方向を向いて、1つに纏まれる存在、彼のプレーも毎試合素晴らしいので。他の14人も彼に負けてられないというか、しっかりパフォーマンスを出して、しっかり勝利に結び付けていけたらなって思います。」

 

・長いシーズンですが、リフレッシュ法はありますか。

「パンと.....珈琲も好きなので、休みの日に自分で珈琲を入れたりして、あえて手間をかけて珈琲を入れたりすると、ハンドドリップだったり、カフェラテ作ったりして、あえて手をかけることで、その時間を楽しむというか、リフレッシュするというか、オンとオフの切り替えは大事にしています。」

 

・ワールドカップイヤーということで、代表への想いはいかがでしょうか。

「ラグビーをやっている人間ですから、少しでも可能性がある限り、しっかり諦めることなく、幸いリーグワンという舞台でパフォーマンス出せる場所があるので、しっかりアピールして、まずはチームの目標・勝利が一番ですけど、その先に自分の夢であるワールドカップも近づいてくると思うんで、目の前の1試合1試合がつながっていると信じて、頑張っていきます。」

 

・ラグビーファンの皆さんへメッセージを

「いつもリーグワンのことを応援していただいて、ありがとうございます。本当に僕達1試合1試合、一生懸命いいパフォーマンスを出せるように頑張っているので、今年はワールドカップもありますし、しっかりリーグワンから応援していただいて、日本代表も応援していただいて、日本ラグビーが盛り上がるように、僕達もレベルアップして頑張っていくので、引き続き応援の程よろしくお願いいたします。」

 

昨シーズンは折り返しからプレーオフまでが、本当にあっという間に感じました。

泣いても笑っても、4月末にはTOP4が出揃い、5月にはプレーオフで順位決定です。

2シーズン目のリーグワンもあっという間に過ぎ去っていってしまうような気がして、寂しいのは私だけではないですよね。


昨シーズンから、よりファンの方が試合のどんなところに魅力を感じて、ファンになるのか?どんな選手が人気があるのか?何のきっかけでファンになるのか?等、SNSも見ながら分析して、取材活動の参考にしています。


現地で、またはテレビで、1試合1試合今年はワールドカップという舞台へのカウントダウンとともに、楽しみましょう。

(有働)

 

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