JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022 日本対南アフリカ 第2戦 | ラグカフェ編集部の取材メモ

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今週末、ラグビー女子日本代表がアイルランド代表との1戦を、静岡・ヤマハスタジアムで迎えます。

3か月後に迫った「ラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会」に向け、最終調整の2試合。


7月30日(土)、南アフリカ代表との試合が、熊谷ラグビー場で開催されました。この日は、世界ランキング13位につける、南アフリカ代表との1戦。雨予報でしたが、雨に降られることなく、試合が終了しました。また、雨雲を吹き飛ばすかのように、熊谷スタジアムには、1929人の観客が詰め掛けました。スタジアムでは、選手の名前入りタオルが販売され、スタンドからタオルを掲げる姿も多く見られました。

 

@JRFU

 

試合結果は、以下の通りです。

 

■試合結果

2022年7月30日(土)17:45キックオフ

埼玉・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場Aグラウンド

 

日本代表 10-20 南アフリカ代表

(前半5-12)


ラグビー女子日本代表、南アフリカに連勝逃す
▽釜石での1試合目を勝利で終えた、南アフリカ代表との第2戦。この試合の最初のトライは、日本代表10番・SO大塚朱紗。5対0とリードで試合が始まった。そのまま攻防が続くが、前半31分と33分、南アフリカ代表11番・WTBアヤンダ・マリンガが素早いランで魅了し、2トライ。南アフリカ代表10番・SOリビー・ヤンサファンレンズバーグがキックを決め、5対12。日本代表は、逆転を許し、そのままハーフタイムへ突入した。▽後半は、日本代表のペナルティから、南アフリカ代表にPGを決められ、10点差へ。更に後半35分、南アフリカ代表14番・WTBシマンケーレ・ナンバがトライし、5対20へ。そのまま試合終了かと思ったが、後半41分・日本代表6番・FL齊藤聖奈が執念のトライ。10対20でノーサイドへ。▽試合後、ピッチ上のインタビューで、日本代表・南早紀キャプテンは「暑い中、熊谷まで足を運んでいただき、ありがとうございました。試合は、相手の激しいアタックに対して、自分達も前に出て、ディフェンスすることが出来たのですが、段々とそこにギャップが出来てしまい、そこを突かれてしまったんだと思います。」と反省点をコメントした。南アフリカ代表・ノロシンディソ・ボイキャプテンは「前回の試合から今日の試合に向けて改善したところは、前回ストラクチャーの部分で崩れてしまいました。日本からプレッシャーを受けた時のミスがかなり多かったので、そこを必ず修正して、同じようなミスをしないように、1つ1つのプレーや準備に取り組んできました。日本は、シャープでスピードのあるチームだと思っていて、セットピースのところでやられてしまったので、逆に自分達の強みを出して、遂行できるように、取り組んできました。その結果、選手が全力を出して今日の試合で取り組んで、結果を出すことが出来ました。選手たちを誇りに思います。」と力強くコメントした。▽10月のワールドカップまで、今週末を含めて、残り2試合。南アフリカとは、世界ランキングが入れ替わる結果となったが、日本代表の更なる成長を期待したい。

@JRFU

 

以下、試合後の記者会見でのコメントです。


●南アフリカ



●スタンレー・ラウベンハイマーHC(写真なし)
「信じられないくらい光栄な機会をいただきました。日本で過ごした間のホスピタリティも素晴らしかったです。色々と天候も大変な中、おもてなしを受けて、私たちの歴史に残るような強化の機会になったと思います。その分、チームもワークハードしましたし、そういう意味で素晴らしい遠征でした。」

●ノロシンディソ・ボイ キャプテン(写真左)
「本当に、日本のホスプタリティに非常に感謝しています。また、天気というのが私達にとって、本当に大きな敵だったのですが、これも経験ととらえて、この後に控えているW杯に向けて活かしてやっていきたいです。チームがこの遠征に向けてやってきたことに関しては、非常にハッピーな思いです。後に控えている試合に勝つために、1つ力を貯えることが出来たと思っています。」

●アヤンダ・マリンガ 選手(写真右)
私から言えるのは、選手・自分たちがコーチから受けた指導に最後までしたがって、そこをブレずにやれたことだと思います。大変な試合でしたが、そこを恐れずに、やることが出来てよかったです。凄くきつい試合でしたが、前回の試合のミスを改善して、頑張ることが出来た試合でした。」

〇日本代表

 

〇レスリー・マッケンジーHC(写真左)
「違うチームともちろん戦いつづけているので、違う試合が見られるのは当然です。今日の試合は、南アフリカ代表が強みを出してきたというのが、適切な表現だと思います。それに対して、私たちが対応する力がなかったという印象ですね。」

〇南早紀 キャプテン(写真右)
「50:50のパスがあったり、攻め急ぐ場面があったので、自分たちの強みを出せていなかったと思います。」

ーーアイルランド戦に向けて意気込み
「ワールドカップにむけてチャレンジできる最後の2戦、勝つことはもちろん、ここまでで出来なかったことをよりできるようになりたいし、ホームゲームで自分たちが修正しきれなかったことを、1戦目より2戦目をより良くしていきたいと思っています。」
 

 

〇鈴木彩香選手(写真左)

「(2019年以来、久しぶりの代表戦でしたが)正直、自分にがっかりしています。私の細かいミスがあって、皆さんも感じているように、そこでパスが通っていればトライに繋がるようなシーンが何度もあるんですけど、久しぶりの代表戦といえども、自分の責任だなと痛感しています。」

〇斎藤聖菜選手(写真右)
「前回の釜石戦では、南アフリカはFWを中心に合わせてきたんですけど、今回はBKで外まで展開して、南アフリカの強みであるスピードとフィジカルを活かして、外で勝負してきたなというのが私の印象です。この1週間で、修正力の高いチームだなと思いました。私達がその修正に対応できなかったのは、やはり前回は、FWでがメインで突破できたので、そこの層を熱くしてしまって、ディフェンスが薄くなってしまいました。」


●大塚朱紗選手(写真左)
「(最初のトライは)FWが前に出てくれた分、自分がサイドに開いて、空いたスペースに対して、自分が行って、トライを取れました。外にいた選手もしっかり伸びて、オプションになってくれたので、そこでトライを取ることが出来ました。この前の試合では、フロントラインに南アフリカがいて、グランドスペースが空いていたので、自分たちは空いたスペースを攻めようと思っていましたが、(今回の試合では)自分達のハンドリングエラーが起きて、ディフェンスにギャップが出来てしまったかなと思います。」

●玉井希絵選手(写真右)
「LO(ラインアウト)に関しては、序盤の方は安定していたんですが、途中で慌てる部分があったり、会場で自分達の声が通らなかったり、自分達で安定性を失ってしまいました。」

 

 

試合後の記者会見では、代表選手皆さんの表情や言葉から、既に「反省点や課題を冷静に分析している」という印象を受けました。今週末の試合で、アイルランド代表を相手にどんな試合を繰り広げてくれるか、今から楽しみですね。

「ラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会」も目前です!

 

(有働)

 

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