(農林水産省賞典)第69回安田記念 ~アーモンドアイvsダノンプレミアム~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 メディアは断トツのレーティングを誇るアーモンドアイと、2歳から、その能力を発揮しているダノンプレミアムとの一騎打ちという対決構造を煽りに煽っているが、負けない魅力を持つアーモンドアイの集票力の方がかなり上位互換。ルメールが乗れるのか乗るのかどうかは知らないが、処分を受けたから、排除されるだとか、議員辞職を求められるだとかの権利侵害は見た目は存在しない日本中央競馬会であるから、自身の反省の有無は、その後の成績には関係が無い。まぁ、騎手の飲酒やドーピングは許される事は無いだろうが...
 そんな中で、前年「安田」連対馬も「MCS]連対馬も挙って出走して来るレコードラッシュのコースで施行される「安田記念」である。
 ここは当然、「宝塚記念」に向けて花火の1つや2つは挙げる魂胆はあるだろう。それが何なのか?が問題なのだが、まずは、「宝塚記念」でもファン投票第1位を誇っているアーモンドアイは、内外問わずとい点で、問題は無いと言えるだろうか?ここは当然、「宝塚記念」に向けて花火の1つや2つは挙げる魂胆はあるだろう。それが何なのか?が問題なのだが、まずは、「宝塚記念」でもファン投票第1位を誇っているアーモンドアイは、内外問わずという点で、問題は無いと言えるだろうがアイドルホースの名を欲しいままにしているだけに、5歳になるまでは維持する方が得策でもあると言える。

 しかし、JRAサイドは、「宝塚記念」への出走を希望しているのだろうが、それは「表」向きの話である。JRAの意思は無言や行間に存在するのが常である。
 だから、昨年は条件戦を負けた馬が連闘で、ここへやって来て起用される事になった訳で、フランケル産駒の地力を十分アピール出来たから、次走は、他の安田記念馬同様に、当然のように秋季G2を2着する。

 それまで、中3週だった、ここから「宝塚記念」までの編成を「中3週」に縮小した点に於いては、このローテをゴールデンにポジショニングはしていないだろう。その証拠になるかは知らないが「中4週」で挑んだ、5歳馬オグリキャップニッポーテイオー2着という単勝1番人気馬にとっては負け組になるが、加算を許容されているが、「中3週」で、このローテに挑んだ3頭は単勝1番人気にもなれなかった安田記念馬だが惨敗している。
 まぁ「宝塚記念」の話は「宝塚記念」施行週に改めて考察すれば良い事で、ここで如何に想定してもワイドショーの事件推測の域と同じレベルに成り下がってしまうので止めよう。
 集票力の推計だが、上位2頭以下は、どんぐりの様相になるだろうが、それでもG1馬が7頭と多く出走するのだから、それらが順に集票力を発揮するのだろう。それが、クラグ馬であれば、それなりの動きをするだろうし、個人馬主ならば、その馬主に見合った動きを伴う事になる。
 人気と着順の相対性は、11番人気までは勝馬が存在するが1992年の話である。現在の高速馬場では無い。昨年、4歳世代に席巻された東京マイルの計時は91秒3である。しかし1992年の計時は93秒8であった。しかも、今年、4歳牝馬ノームコアが出したレコードは90秒5である。こうなると、陸上短距離のように、その計時に期待があつまるのは仕方ないのである。人気のアーモンドアイが時計勝負に強いのか弱いのかは知らないが、精神力の強さ、つまり集中力の維持力がマイル戦では物を言うから、安定は重要であり、リピーターが多いのも、その辺りが原因なのかもしれない。その「Vマイル」に出走し、計時を支配したアエロリットだけが、91秒を切る実績を残しているが、こうなって来ると、そこそこの実績馬でも、この馬場をそれなりの計時をする機会均等を持っている。

 タイム指数の類をまったく信用しない当研でも「日本ダービー」での上位馬は、テンハロンを2分切る事を信用している面はある。だが、今年のダービー馬ロジャーバローズの、それまでのテンハロンの計時は2分を1秒超えたものであった。まぁ、「皐月賞」出走しない戦歴馬の計時が遅いのは仕方ないが、先行馬には関係ないものである事も当然の話ではある。ペースや展開が持ち出されるのは結局は計時が原因である。まぁ、分野外の話を当研がしても仕方ないので、この辺で、留め置きます。