当該重賞の1996年の創設時には、その前年に単発的に牝馬限定2歳OPというカテゴリに突然変異した「萩ステークス」で増量起用されたシーズグレイスを持ち出して語った事が記憶に残るが、同馬でいい思いをしたのは(外)ヒシアマゾンが降着となった「E女王杯」と(外)ヒシナタリーが人気通りに起用された「ローズS」ぐらいで、「桜花賞」も「秋華賞」も枠連なら。。タラレバ止まりの印象が強い。まぁ、その後2度と再生されないと断言した「萩S」が2002年にコンセプトを変えて再生される始末。
創設戦早々取消馬を出すという特殊な宣言によって稼働した牝限定戦だが、「桜花賞」に対する「報知杯FR」の様な役回りには成長していないが2つ目の2歳牝馬限定戦として稼働した事には違い無い。それが唯一となったのが2008年、そして今年が10年目である。
しかし現行は、「阪神JF」の為に2重賞用意されるに至った。昨年のデムーロの弟の手綱で1着した外国人が所有するベルーガは、2戦2勝の身であったが「阪神JF」にも3歳クラシック戦線も諦めて、今夏の「信越S」にハンデ52.0キロで復帰し3着、「ターコイズS」でデムーロ弟騎乗なら食指も動く。
さて、こちらも少頭数となったが揃非にはならなかったが、W登録の2頭が、共に「京王杯」に廻った事で、俄然、ベタらしさが強調されたダノンファンタジーはセリで1億に少し届かなかった素性である。デビュー戦は「SARC」で2勝目を挙げたグランアレグリアの末脚に屈したのは「東京」のマイルであったからで、ここでは負けられないという論法も成立する。
しかし、それは正論ではあるが現時点では正解では無い。同馬が一昨年の川田のミスエルテのように距離短縮のここで起用されるか否かの判断は当然ながら必須になる。
集票構造は、よく見掛ける「ノーザンファーム」の独占状態で、割込のは順当なら社台系だし、穴ならDr.コパあたりになるのだろう。

