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当研の戦歴読解法の基本は、縦(歴史)軸重視で、横(トレンド)軸については然程、触れる事は無いのだが、それを否定している訳では無い。例えば、今年の「桜花賞(取消)」は、現物ベースでは「桜花賞」の関連ルートからは乖離したもので、その前例として2012年のシュンティルドンナの名が挙がっていたが、同馬にはTRG3出走歴があった。これを(優)なし桜花賞馬として一本化して同じステージに置く場合もあるが、当研には違和感でもある。
そもそも今年の「シンザン記念」は2着も牝馬であった。そこから「桜花賞」に向かわなければ1着馬だけで語れる訳だが、そうは問屋は卸さない。
どちらにしても1頭のロードカナロアの仔に「最優秀2歳牝馬」以下が後塵を拝された事には変わりない。これを「桜花賞」の否定か否かは知る由も無いが「桜花賞」馬の決定プロセスが総じて無視された事には変わりない。
そして続く「皐月賞」は「スプリングS」2着馬エポカドーロが、これを制した。このルートの前例をすんなり挙げれる者はいないだろう。それもそのはず、G制導入前の1980年ハワイアンイメージまで遡らねばならないからである。その前は1959年。ありそうで無かったのが、この経路である。
これが「弥生賞」2着ルートになると、話は変わって来るのだが、これを「TR2着馬」と安易に同列に扱うのも違和感である。エアシャカール(2000)、セイウンスカイ(1998)、ナリタタイシン(1993)などG制導入3年目のダイナコスモスからの流れは系譜と読んでも違和感が無いものであり、「スプリングS」のそれとは一線を画するものである。
これらの事例を見るにつけ、元来「スプリングS」1着馬のステイタス性を感じなければならないのだが、メディアによって大衆心理は同場同距離の「弥生賞」の方に傾倒してしまうという現実がある。そして、系譜を踏襲したワグネリアンは単勝1番人気で7着に敗退するのである。これを皐月賞馬エポカドーロ(単勝7番人気馬)の対極と見るか否かは研究者の自由である。
これら反逆のクラシック馬2頭の誕生から今後の3歳戦線の展開を予見するのが大命題であるが、「NHKマイルC」「秋華賞」の場合、これらの影響を受けない位置に属するのも否定し得ない事でもある。
まぁ、この記事は、横軸主体の記事なので、そのテーマ性は敢えて保全して書くと、「NHKMC」にとって、最も遠くなった経路とは「毎日杯」2着なのか?いや、それは2016年のメジャーエンブレムの同枠馬アーバンキッドが存在する。まぁ、それだけで完全に否定する訳には行かないし、コティリオンなら2着現物で、まぁ言わば「フラワーC」のような存在である。
そうなると、今年、排除された「ファルコンS」2着馬しか残らないのだが、存在しない。3着馬は加算が無い戦歴なので「NHKMC」前にもう1戦のケース(つまり昨年のメイソンジュニアや2015年のヤマカツエース)もあるのだが、2歳エリート馬である今年のフロンティアの場合は直行するパターンを*2着同枠の着ぐるみで選択した訳で、どこかに書いた通り、同馬は「朝日杯」での*1着同枠馬でもある。
現物では、グランプリボス(2011)のケースもあるが、それまでは勝てない呪縛を(市)マイネルマックス(1997)が示したルートでもある。同枠馬の間接実績は、昨年の(地)トラストが2着枠に届けて示しているし、それは2002年の(外)ケイリーファントムの系譜である。
・・という意味で、横軸での結論はフロンティアと、その同枠馬という話に落ち着きそうである。