東京優駿(第84回日本ダービー)~東上のストレス~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 今年の「東京優駿」も栗東所属の2人カイジン騎手以外の騎手の内、川田、福永、四位、藤岡佑らは、土曜の京都で1勝以上し、武豊、松山、松若、高倉らは未勝利の京都を騎乗して東京競馬場へ飛ぶ。そして、土曜も府中で騎乗した岩田が2勝で、大外14番ゲートからサーレンブラントで芝24戦を1着、メインと共に計2勝、同じレースをデムーロが2着し芝18戦を大外16番ベストリゾートで1着、ルメールに至っては単勝1番人気馬とは言え3勝を数えたが、既述の芝24戦では8戦中唯一板外しの6着敗退している。


 既に平日でも地方を飛び回る栗東所属騎手らにとって「移動」など日常茶飯事で、一般人の我々には理解出来ない鍛え上げられた精神力を所持しているのだろうし、そこにストレスが入り込む余地など無いのかもしれないが、経年劣化は必ず存在するはずだ。
 しかし、昨年、ダービー騎手となった川田も京都からの移動組であったし、同枠の福永も同様だった。

 ところで土曜日の主催者の芝レースでの外のゲート馬ばかりでの1着起用は何の為に行ったのだろうか?内枠有利が定説であり出目も伴っている「東京優駿」での集票構造を変化させたいのだろうか。知らなければ迷わない事も知ってしまうと迷路の入り口が開く。

 確かに土曜の芝レースが終わる度に「東京優駿」でのアドミラブルの単勝オッズに少なからず影響を与えているようにも見えるが、結局、拮抗に見えたマッチも1番人気馬でも得票率2割を切る辺りを推移するという状況になっている。