「第66回中山金杯」~守り続けた中山芝2000M戦の特殊性~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 オープンクラスに於いて古馬には、中山芝2000Mで実力を発揮するステージが存在しない。と2008年に「エイプリルS」が、この距離カテを8歳馬(市)タイガーカフェに渡して、放棄してから何度と無く書いて来た。その翌年より「紫苑S」が採用し、重賞化の準備を進める中、(国際)化の波にもまれながら進捗する競馬番組。そんな中で、スペシャリスト・マイネルチャールズが登場し、単勝1番人気の「皐月賞」で応えられず3着敗退。それでも同馬の「中山金杯」参戦どころか明け4歳春季の帰厩もなく引退。クラシックがG表記を奪還し、「弥生賞」を「皐月賞」に持ち込んで機能させたヴィクトワールピサは3歳有馬覇者の勲章とともに「ドバイワールドC」も繁殖の手土産に持ち帰った。

 そして、2015年、2歳馬の世界では代替戻の「芙蓉S」が「ホープフルS」のG2化に遅れて、この距離を採用したが1着馬プロディガルサンは、順路を進まず「ダービー」路線を進んで、失敗する。

 さらに古馬の世界では「エイプリルS」からのバトンを「ディセンバーS」が受け取る事となるのである。ここで起用されたトーセンレーヴは、ブエナビスタの弟という血筋の為か「有馬記念」に臨戦して*2着同枠馬として機能。この年の「ディセンバーS」には次走を「中山金杯」を選んで機能する「表現者」は存在しなかった。それから1年が経ち、今年の「ディセンバーS」は昨年と同じ4枠を利用して単勝1番人気馬ツクバアズマオーを起用した。そして、今年の、この規定ルートを数多くの戦歴が踏んで来る。