「夏季競馬番組」の場別編成表の記載順について | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 さて、「3回阪神」「3回東京」を消化した競馬番組は「暦」を「7月」に更新して施行される。主催者も本格的に「夏競馬」をゴリ推しするのは、そこにしか趣向を出せないからである。
 今年も、大切な有志より「夏季競馬番組」の提供を受け、日々研究に勤しんでいる当研だが、ここに1つ問題提起を行いたい。それが、ローカル競馬や夏競馬の起用性を左右するとは言わないが、外した事象に後づけで、どうたら、こうたらと負け惜しむよりも十分に生産性があるだろう。
 地方競馬の予想をしながら書いているので、誤字脱字や調査不足もあるかもしれないが、構わず続けると、現在の「夏季競馬番組」の場別編成表についての問題提起なのだが、その掲載順と施行順に一部合致していない点があるという事。
 「第1回函館競馬」「第2回函館競馬」「第1回札幌競馬」「第2回札幌競馬」が先に掲載され、その後に関東、関西と続く。
 「春季競馬番組」は「第1回中山競馬」から施行順に中央場所が掲載され、その後に時間軸的には、前後する所謂、第3場(裏開催)を担当する「第1回福島競馬」「第1回新潟競馬」を掲載する。その点については、関西編も同様である。
 「北海道シリーズ」が関東にも関西にも属していないという概念は、それで良いのだが、現行競馬では起点が「3回東京」「3回阪神」であるのに、ここに変更が加えられなかった点に非常に違和感があるだけの話。
 「北海道シリーズ」が重要と宣言している訳ではないだろうが軽視する事もしない。その為の「ワールド・オールスター・ジョッキー」への転換である。それでも1開催8日間x2場x2開催の計32日を1開催6日間x4開催24日と期間減縮した事実が一過性で無く残る。これにより、秋季競馬番組にはみ出していた「2回札幌」を裁断して、「4回中山」と「4回阪神」の出鼻を揃える事となった。その点だけを取り出すと、2012年には現在の編成を実現していたが、それまでの「夏季競馬」は施行錯誤の連続であった。
 その2012年の出鼻の「紫苑S」の優先出走権は「秋華賞」では行使されず破棄され、2着馬を4着起用するだけでジュンティルドンナの3冠と、それに続く「ジャパンカップ」3歳制覇を祝うに至る。それが、同馬の連対枠配置と因果を結ぶとは言わないが、今後、(優)が破棄されない不完全な状況で3冠馬が出現した際には思い出して欲しい。