(SSS)第23回函館スプリントステークス(2) | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 夏季開催週とは言え、その番組が求めるのは、まだ見ぬ今夏の戦歴ではなく、それまでの戦歴である事には変わり無い。今では当然の条件定量が、別定戦の頃には、この時期のそれらは定量戦で施行されていた事を記憶している方も少なくなって来た。グレード別定条件下では、2歳G1競走での加算も除かれるし、1年以上昔の重賞勝歴も増量条件から省かれるが、賞金別定戦では、それが2歳であれ3歳であれ、4歳以上馬には半減分は対象賞金に加わる。

 そして、ここから参戦を許される3歳馬にとっては、その前加算歴が対象となる訳である。出走馬は同じ条件下で勝負づけされるのが基本だが、高齢馬はその経験値がある程度、賞金に織り込まれるから、通年OP馬は、それなりに評価される事になる。

 それが顕著に現れた今年の出走馬は、9歳馬セイコウライコウのみが増量条件を満足する事になった訳だが、増量は1キロのみ。昨年は2キロ増量馬が3頭存在し1頭の馬券対象馬も出さなかった。

 以下に作表したのが、時期別加算額表であるが、3歳馬も存在するから、その比較として3歳限定戦時期に1円の加算も果たしていない増量馬の評価は落ちる。見ての通り同馬の加算は、4歳夏以降に集中しており且つ過去1年の加算歴は無い。

 半減世代である4歳馬にとっては、この時期の重賞に出走出来るというのは、一応、実力馬の肩書を背負っている訳だが桜花賞馬レッツゴードンキであっても、第2増量条件に不足する点は、グレード別定戦でも同じである。

 賞金別定戦であれば、どのレースであっても、ある決まった時期の賞金加算で優位性を示す訳ではない。前年1着馬が増量第1条件を満たしていた場合、翌年のディフェンディング時には増量馬として出走する事になるがティーハーフの資格賞金は昨年戦時3000万を超えていなかった上、その後も無加算だった為に、今年も無増量である。逆に前年2着馬アースソニックは、第1条件を満足していたが、2着750万加算で、同様にその後は無加算で増量に250万不足。