阪神 第5競走 エンジェルフェイス | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 このカテゴリの未勝利戦は2008年と昨年の2回しか施行が無いのは、他の年は、別の距離が担ったか、若しくは無施行だったという経緯。例えば2013年の春季阪神開催で未勝利戦を勝ち上がったデニムアンドルビーの、その後の活躍は言うまでもないが、その時の距離は芝2000mであった。2007年のスマートストームは1勝馬の身で「(Jpn)オークス」に当選出走して18着。だが、同枠馬は外国産で初めて起用された(外)ローブデコルテであった。
 1着現物馬と*1着同枠馬が同じものを共有して共に1着条件を満足しているなどと言うロジックが嘘っぱちであることを証左。その馬の骨の未勝利戦は芝1600mの取消戦であった。
 そして、今年は昨年と同じ芝1800m戦を未出走戦を兼ねて施行する。過去2回の単勝1番人気馬が中1週での参戦で、共に前走が3枠配置馬であったから、それに倣っても今年の出走馬に前走3枠配置は不存在。ならば、京都でも阪神でも走るエンジェルフェイスの信頼度は限りなく高い。
 ダイワスカーレットの仔やカワカミプリンスの仔、ピースオブワールドの仔やピンクカメオの仔まで集めて施行する程の値打ちがあるようには思えないが、無駄な事はしないのが基本理念というなら、この距離でデニムアンドルビーが出て来ても不思議では無い。普通なら、ここを勝ち上がった戦歴は、春を諦めて「矢車賞」あたりが狙いになるが、「忘れな草賞」や「スイトピーS」で何とかするのかは注目点になる。