「有馬記念」過去データによる嘘と出鱈目 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「有馬記念は単勝1番人気馬の信頼度が高い!」と堂々と言ってのけるデータ解析番組。さらに、他の競馬番組との比較データまで持ち出す始末。しかし、そこでは単勝1番人気の成分分析、つまり支持率を蔑ろにしている事実は隠匿される。以下に示すようにJRAVANで入手、閲覧可能な1986年以降の「有馬記念」の単勝1番人気馬の7割は馬券になり、4割が勝っているという事実は嘘では無いし他よりも良好なオペレーションである。そもそも「有馬記念」のような日頃は馬券など買いもしない資金が流入するバイアス環境で信頼度など語ること自体に大きな錯誤がある。
 オッズ観察側である我々が見るべきところは、そんな必然では無く単勝4番人気馬の異常と、同5番人気馬のしわ寄せ部分にほかならない。29年という枠連しか売っていない頃のデータをも、ごった煮にしたものなど信用出来ないのか?いやいや、先年の1着馬であるジュンティルドンナも10年前のハーツクライも1年間の休養明けのトウカイテイオーも単勝4番人気馬である。


 人気をオッズレンジ別に集計すると以下のようになる訳だが、並の信頼度を維持するには、その個体の単勝オッズは3.0倍未満で無ければならぬ事は言わずもがな。つまり確定オッズで単勝1番人気馬がどちらになるかJRAが演出している説は無視するとして単勝4.0倍台の個体の勝率は過去29年で1頭のみ。。。という信頼度である。その1頭とは、単勝2番人気(4.0倍)であったドリームジャーニー(2009年)である。その時の1番人気馬はブエナビスタで3.4倍。

では、オッズは人気順で分類すると以下の通り。もう言うことは無いw。が、今年の「有馬記念」と同様の集票構成がこの29年に1度だけある。それは古き良き1987年「第32回グランプリ」で結果は揃目の万馬券であった。枠連時代に唯一馬連代替となったのが揃目である。その原因は、メリーナイスの発走直後の落馬と2冠馬サクラスターオーの故障である。