昨年の「阪神JF」の1着馬が新たに経路したルートが当該条件特別「からまつ賞」であり、移設の「朝日杯」の1着馬のルートが来週編成されている「ベゴニア賞」である。牡、牝共に新馬戦ではなく未勝利戦からの参戦で、共に蛯名正義が駆る馬が独占となったが、一部に言わせれば、ダノンプラチナもショウナンアデラも寸分の狂いも無い同じ馬とでも拡大誤釈されるだろうが、牝馬がクラシック前に故障に因って棒振りの身に対して、牡馬は「皐月賞」に(優)を持ち込み「NHKマイルカップ」前に負ける為に出走していたクラリティスカイと同枠となるまでは、何の変哲も無い最優秀2歳牡馬であったし、既に古馬混合「富士S」での1着起用で僚友クラリティスカイとも東京マイルでの決着をつけた身であるから拡大解釈が付け入るスキは無い。昨年のこの2頭はディープインパクト産駒であったが、今年の登録馬には存在しない。
まぁ、揃目開催を特殊事情と見るのなら、今年はここから誕生する牝馬は存在し得ないから、狙いは自ずと限定される。それが「朝日杯」で機能し、さらに「ベゴニア賞」で牝馬が1着起用され「阪神JF」で機能したなら、「反転」と名づけようが、仕切り直しと呼ぼうが勝手にしなはれ。
牝馬には「赤松賞」が存在するから、それがわざわざ来週の「ベゴニア賞」に出走するような事があれば調整不足が噂されるだろうし「反転」にはぶ厚い壁が鎮座する訳だ。なら「赤松賞」ルートも反転ルートに合算する?そうやって、どんどん拡大解釈が間違った方向性を持つ時に、方位計は役立たない。
芝14戦の歴史も浅いので「京王杯」敗退馬を救済する為に存在するか否かは確認出来ないが、ここでのキーホースは牝馬ならアッラサルーテ。牡馬なら(外)ルグランフリソン。

