第152回天皇賞(秋)~2009年との比較相似形~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

  暦の話を始めると長くなってしまうので、ここでは単純に、直近の7年周期(7年周期になるのは七曜方式であるから必然で、これに4年に1回の閏年が影響して28年周期が定義される)に該当する2009年との相似比較をコメント欄で示唆されたので、これに特化して書いてみるが表層外形的な内容に終始する点をご了解の程。今年の日割解析で、昨年、「来年(2015年)の金杯は1/4開催となる」と公式発表前に推計したのも、2009年の施行実績を参考にしたものであった。しかし、バリエーションを膨張させる為の方策として主催者は、分断した「金杯」を同日施行とする方式を採用。「中山金杯」は1/4施行と言う点で、2009年を踏襲していた。
 この符合のみを限定採用して、今年の「秋天」を検証した場合に、主役となるであろうラブリーデイ(牡5)が2009年秋天*1着同枠馬アドマイヤフジ(牡7)の「(1/4)中山金杯」1着現物歴を所持している点は、当然、着目に値する。当研は、「春天同一世代3連覇」という入口から2009年を見ていたから、現物カンパニー(牡8)の着ぐるみは、「馬齢」なのか?「経路(毎日王冠1着)」なのか?様々な因子比較をしていた訳で、主役の同枠に何が配当されるかは、興味深く主催者の意向が示唆される事には変わり無い。基本的に人気馬から狙わないから、主役が*1着同枠馬となる代用枠的な結果を期待していた。
 直接的にも間接的にも、2009年「第50回宝塚記念」にアドマイヤフジは何ら機能していないし、そこで1着したドリームジャーニーは「第140回秋天」で同様に何ら機能していない。2009年の「1回中山」は全8日間開催、今年は全9日間開催。それは「秋天」が施行される「4回東京」も同様である。逆に同様の変化が共有点になるケースが無い訳ではない。
 2009年「秋天」は当研的には、「毎日王冠」の再現をスクリーンヒーロー宝塚記念*1着同枠の5着からの直行)が潰したという事になる。今年も、「京都大賞典」組よりも、「毎日王冠」組がヴォリュームで圧倒しているし、その*1着同枠が前年秋天馬スピルバーグで、2着枠には「札幌記念1着」と「安田記念2着馬である。安田記念馬モーリス不在で、この群にも機能性が宿る可能性は高い。まだまだ検証すべき戦歴が3歳馬を含めて多々存在するというのが、複雑な現状である。