ここでは来年度に「揃目開催回数」を控える「揃目前年戦」について少し書く為に以下にリストを用意したが、このグループに所属する重賞の中には、聞き伝で片岡理論が、書籍の中、非常に勿体をつけて書いているらしい「マイルG1群」も含まれるらしいが、当研は、東西の「金杯」が「開催回数」をシンクロさせている事について触れた際に、「フェブラリーS」が「マイルG1」競走として「MCS」や「安田記念」と「開催回数」を共有している事を書いた事があるが、まだ、「Vマイル」が創設される前だった。そのシンクロが「(単純な)出目連動」などの偶発性現象以外に、起用性が直接影響を受けている点は特に見当たらない。どちらにしても、下級重賞の昇格戦である「フェブラリーS」の開催回数は、その創設時(1984年グレード制導入年)に依存しているのだから、G1昇格年など、何年であっても構わない訳だ。だから、今年「第32回戦」を施行するリスト中の4番組は、総じて「グレード制導入年」に新設された重賞であるからシンクロするのは当然の話である。
しかし、「ラジオNIKKEI杯2歳S」から「開催回数」だけをブン盗って、ぶら下げただけの「ホープフルS」だけが、その点が異なる。その割を喰った「京都2歳S」は、「ラジオNIKKEI杯」を名乗って昇格しながら「開催回数」をリセットするしかなく、「第1回」開催なのに「国際G3表記」というイレギュラーな状況が競馬番組に出現した。
そう言う意味では今は中央競馬唯一のG2ダート競走として存在する「東海テレビ杯東海ステークス」もグレード制導入年の新設では無く「ウインターS」から剥奪した開催回数を名乗っているに過ぎない。創設時、G3ダート戦であった2重賞は、ハンデ戦だった方がG1昇格を遂げたという事になる。
書きながら気がついたのだが、その内容は、重要なところに一切、触れていないので、考察というには、極めて軽薄で、今週の重賞の決着構造の推計に何ら意味を為さないようなので、この辺で切り上げます。
