第74回皐月賞 ~若駒Sから弥生賞~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 今年の「桜花賞」は、馬券対象馬の総ての枠に「第65回阪神ジュベナイルフィリーズ」に於ける馬券対象枠の力関係が関わった結果となった訳だが、主催者は、これを以って単純な「再現戦」としては扱わないのは当然だが、2歳戦線を引きずった「桜花賞」であった事には変わりない。
 「中山最終開催」となった「第65回朝日杯フュチュリティーS」が牡馬の重賞勝歴を完全に離脱した形式を採った点にも、「ファンタジーS1着馬」を出走させた点にも必然的に競馬番組進行上の明確な理由が存在する訳だが、それが「皐月賞」を支配する気配は全く見えないのは、その原因が「阪神JF」に集約された「ローカル4場代表」に加えて「京都」代表が関わっているからにほかならない。
 「タブー論者」的には、桜花賞馬ハープスターの「第33回新潟2歳S」はそれまでの同番組とは異なり「2回新潟第10日」で施行された「ゾロ目開催」であるが、それは今年も同じ開催日割で施行を予定されているから再現不可能でも何でも無い点に比して最優秀2歳牝馬レッドリヴェールの「第48回札幌2歳S」は「函館代替開催」である点で今年は存在し得ないキャラクターであり「皐月賞」にも同類項は存在しない。
 3着馬は「阪神JF3着馬(中止代替戦「クイーンC」勝歴馬)」の同枠馬の立場と共に「チューリップ賞2着馬」ヌーヴォレコルトである事から「チューリップ賞」の再現を「最優秀2歳牝馬」が完全否定したというのが今年の「桜花賞」の示唆した重要事項であり、併せて同馬は「新設戦」加算歴(こうやまき賞1着)を所持している稼動宣言馬である。
 仮説として今年の「皐月賞」がどのようなルートに対して機能強化するかを考慮した場合に、新設重賞の「京都芝2000M」や「中山芝2000M」よりも「阪神芝1600M」からの経路を舗装する感が強いから、その仮説の前では「トゥザワールドは(市)ディープインパクトだ!」という短絡的な似た物探しは幼稚にさえ見える。
 例え、新馬戦で6馬身差をつけられたバンドワゴンが直前回避した「皐月賞」だからと言う後ろ盾によって、当該単勝1番人気馬として「皐月賞馬」となる可能性については、主催者が用意した苦悩点なので、各々がそれぞれ悩んでもらえばいい(笑)。

(日頃、過去の事実関係の裏を取り、参考資料などを作成後に書くのだが、ここでは、それらの図表や出走表は用意せずに、チラシの裏の走り書程度に書き流すことにした)