「天皇賞」に天皇陛下が行幸啓されるのは当たり前のご活動である。 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 よって、換言すれば、陛下が行幸啓しない「天皇賞」の方がイレギュラーである事を勘違いされているフシがある。過去事象が多い方をレギュラーと判断してしまう短絡を今1度、宮内庁を研究する事で理解すべきだと思う。「競馬番組の解読」とは、「戦歴解析」のそれと異なる、事象の裏側や、その行間を読むことであり、即物的に過去の「似た物」を探したり「共有」を採用して、それを根拠に「同じような結果」に期待するものではないので、時に、「裏読み」だとか「オカルト」だとかと揶揄される事もあるが、そんな形容に屈する事無く切磋琢磨して欲しいものである。

 今から3年前にあたる平成21年度(西暦2009年)は「御在位20年」という記念すべき年で、さらに「天皇皇后両陛下御結婚満50年記念」の年でもあった訳だが、その年のマイネルキッツやカンパニーが制した「天皇賞」に「奉祝」や「慶祝」の副題は存在しただろうか?それは、さらに遡ること10年、スペシャルウィークが春秋統一した平成11年度も同様であった。共に9月23日の愛馬の日に陛下の御臨席を賜ることで、慶祝させて頂くに留まっている。
 つまり、ダブー戦だから、タブー馬が勝つだとか、競馬番組の正規性を逸脱したから、どこかの棚に上げておくなどという競馬などは起こり得るはずが無い訳だ。
●近代競馬150周年記念天皇賞(秋)(GI)
 本競走は、近代競馬150周年を記念して施行される。 明治38年(1905)5月6日に横浜の日本レースクラブが、明治天皇から『菊花御紋付銀製花盛器』を下賜され創設した『エンペラーズカップ』を前身とする競走。39年には東京競馬倶楽部にも御賞典が下賜され、その後、阪神、小倉、福島、札幌、函館の計七つの競馬倶楽部で『帝室御賞典競走』が施行されていた。しかし、各競馬倶楽部が独自の競走条件で施行していたため、競走名こそ同じものの、レースの性格は統一されたものとは言えず、昭和12年(1937)に各競馬倶楽部が統合されて日本競馬会が誕生したのを機に、『帝室御賞典競走』は春が阪神、秋が東京と、年2回東西で施行されることとなった。(以下省略)

 天皇皇后両陛下は、来る10月28日(日)午後、近代競馬150周年記念事業として開催される東日本伝統馬事芸能及び第146回天皇賞競走を御覧のため、東京競馬場へ行幸啓になりますので、お知らせいたします。