「天皇賞(春)」は荒れるレースらしい~過去10年を母数とする理論展開の功罪~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 さて、次は単勝1番人気馬の話をしよう。しかし、世の中では、なぜに「過去10年」という僅少な母数で堂々と理論展開が為され、イメージ造りが成立してしまうのだろうか?それに、回収率などという呆れた数値が混載されると、目も当てられない。どれもこれも、東大出身の某須田ブーの功罪の1つかもしれない。少なくとも、仲谷なんとかというパチプロ上がりの競馬予想家の影響では無い。
 とにかく「過去10年で単勝1番人気馬が1勝しかしていない荒れるレース」というのが、世間の「春天の認識」であり「非常識」である。

(2枠04番は単勝1番人気馬の配置予測値)

 どちらにしても、それがG1競走であっても、新馬戦であっても、単勝1番人気馬の勝率は3割そこそこでボックス圏内を行ったり来たりするようにオペレートされているのだから過去10年を参考にするなら、それ以前の過去10年と比較しながら観察するのが正道であるし平均変化率を考慮しなければ、そのベクトルは導出できない。
 だから、「福島牝馬S」でオールザットジャズがメイショウオスカル以来7年振りに「中山牝馬S2着馬」として勝つし「阪神大賞典」で単勝1番人気馬が5連勝していてもマイソールサウンドが勝つし、オルフェーヴルは負けて強しのクソ評価は別に、2着に甘んずるのである(以下省略)