「菊花賞」と「天皇賞(春)」の大きな相違点~たまには走破時計の話をしよう~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 たまには「時計」の話でもしよう。「時計」と言っても、それは「西田式」でも「石川式」でも「市川レシオ」でもはたまた「ベイヤー」でも無い。これらの理論について、しっかりと理解した上で明言しておこう。時計理論など博打としてもフダには何の役にも立たない
 なぜなら、「走破タイム」とは、個体の能力では無く、個体の戦歴の1つでしか無いからであり、換言すれば「出目」の1つでしか無いからである。
 以下に「菊花賞馬の走破出目」と翌年の「春天馬の走破出目」を一覧した。
 「天皇賞(春)」に於ける「G1レコード」という戦歴は、現在でも(市)ディープインパクトという個体によって守られ続けているが、同馬は「菊花賞」のレコードは所持していない。
 「菊花賞」のレコードは武幸四郎騎手がソングオブウインドで叩き出したが、同馬は、そのまま日本の競馬番組から消失してしまったし、同一計時の2着馬(父)ドリームパスポートも結局、明け4歳での「春天」出走は叶わなかった。


 さて、今年の「春天」に出走するオルフェーブルの能力が高い評価を得るのは、3000mで力量配分をしなければならない「菊花賞」での182.8秒という走破時計に因るところが大きいと言われている。
 なぜなら「菊花賞は強い馬が勝つ」と言う主催者によるスリ込みによるものである。確かに数値的には、それは前述の破られる事は無いと言われている菊花賞レコードにカンマ1差という計時は、それが「社台の運動会」であっても、高水準なものではあるが、問題は、レコード更新が為されなかった点である。

 走破出目については、一覧を読み込んでもらえれば、いくつかの発見があるだろうから、予測という意味では出目予測も可能であるが、それをテキチュウに連結するには、堅固なロジックが必要になるから(以下省略)