こんばんは。
実家の母から10月に借りた本をその場で半分ほど読んで持ち帰り、、
読もう読もうと目の前に置いておきながら日々が過ぎていきました。。
そして、帰省中(といってもたったの一泊だけど)に読み終えて母に返そうとまた、この本を荷物の中に入れた。
次に父が読むというので。
持って行ったはいいけど、実家の照明が暗いのもあり、長く電車に揺られた疲れもありでページを開けばあくびばかりでなかなか進まず。(決して面白くないからではない、どうしても睡魔に襲われてしまうのだ)
何しろ、真ん中まで読んだのは2か月も前。。なんとなくは覚えているけど鮮明には覚えていない。
語りは著者であるブレイディみかこさん、主人公はみかこさんの息子(12歳)、みかこさんにはアイルランド人の配偶者がいて、3人はイギリスのブライトンという町に住んでいる。
息子はつまりは日本人とアイルランド人のハーフなのだが、それも含め、息子の同級生など登場人物(校内に限ったことではなく国内で)にはレイシズムが付きまとう。レイシズムとは人種差別を当然とする主義のことらしい。
タイトルになっている「イエロー」とは黄色人種のことだし、「ホワイト」は白色人種、で「ブルー」というのは人種ではなく、気持ちがブルーということ。息子くん(名前は出てこなかったと思う)がつぶやいたんだかメモを走り書いたんだか、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、とにかく息子くんの言葉である。
彼は、無難で優秀なカトリック系の小学校を出た後、当然カトリック系の中学に上がるのかと思いきや、地域で底辺を陣取る中学を選んだ。正確には、校長ががんばって最底辺からは脱した学校なのだが。
人種問題だけでなく、経済的な格差もまた。。経済的に困窮する子供たちを教師が個人的に救済しているのも、珍しいことではないらしい。
新入生にいきなりミュージカルを演じさせる恒例行事だったり、強豪私立の独壇場となる水泳大会だったり、まぁ日本の学校では知ることができないことをいろいろ覗くことができて勉強になりました。シンパシーとエンパシーの違いはこの本に教えてもらった。レイシズム・レイシストについても認識したし、民族によっては現在も行われているという女子の割礼についての授業まであるということに驚いたり。LGBTまでは知っていたけどLGBTQのQは知らなかった。
結局のところ、残りの半分は、実家を出る一時間ほど前から一気に読み上げた。
小さくもない本なので、また持ち帰るのもなぁ、という思いから。。笑
知らない世界だったので面白かったし、何より、この親子3人ともがとても感じがよかった。
差別や偏見をまったくもっておらず、どんなことが起こっても冷静で楽天的。怒りを表すこともないし、そういう人たちが私はとても好きだ。
とはいえ、共感だったり、子育てのバイブルになるかといえば私にとってはまったくそれはなくて。
何しろ、うちの子たちはみかこさんのところの息子さんとはまるで違うし何の参考にもお手本にもならない。そもそももう育ち切っているしね。
ただ、読みやすかったし面白い本ではありました。
私にとって、共感や感動を呼んだのは、こちらだなぁー。。
読んだのはだいぶ前なのだけど。
もうほんとに西原さんありがとうございます!!!!!!と思いましたもん、読みながら。
赤裸々に語ってくださって、すごく救われましたもん。。。
娘にも読むように渡したら、どうやら気に入って持って行ったみたい。
ぜひバイブルにして時々読み返してほしいわ。
私も自分用にもう一冊買おうかなぁ。
ではではまた