シーン37(1)ダーチャで・モスクワは・・・ На даче. | 映画でロシアとロシア語

映画でロシアとロシア語

ソ連・ロシアの映画を選んで、詳しく説明します。
言葉を学び、ロシアを実感しましょう。

 20年前にトーニャが夫となるコーリャの両親を訪ねたダーチャに、昔からの友人が集まっています。野菜を収穫して、漬物や保存食を作る冬支度です。

 

 

 たらいのように大きなボールで、カーチャ「ザワークラウト квашеная капуста」を仕込んでいます。

刻んだキャベツに塩をして、さらに揉みこむのですが、これだけの量になると女手では無理。

それで、ナイフで切り込んでいます。この揉みこみが浅いと上手く発酵しなくて、普通の浅漬けみたいになってしまうそうです。

 

 トーニャは、ナイフで小さな実を割っています。

多分、ヴァレーニエを作るのに梅の実から種を取り出しているのでしょう。

 

手前左側には、ヴァレーニエやジャムの瓶が沢山!

 

日本語では「実が丸ごと入っているか、潰しているか」の区別なくジャムですが、ロシア語では、вареньеджем に区別されます。

 

「煮る」が、「варить」ですから、вареньеは、「煮もの」でしょうか。

 

 梅というと、ロシア語圏の人たちには「梅酒 сливовая наливка」は人気です。

青梅が入っているのが珍しいようです。

 

 「酒飲みの国」の人たちのお土産には「日本酒」も欠かせません。

 

以前は「рисовое вино コメのワイン」とお酒の説明をしていましたが、

今は和露辞典に、

「酒」は、「сакэ」と出ていて、

「スシ」とともにロシア語に入っていますよ!

 

「どのお酒がいいの?」と聞かれますが、地酒を紹介することが多いです。

 

 「丸亀製麺」がモスクワに店を出してから、「Удон うどん」もロシア語入りしています。

 

ロシア料理には麺類もありますが、「醤油の匂いがダメ」という海外の方も多かったので、うどんが受け入れられたのはちょっと意外でした。

 

Тоня: Мам, чего?

Мама Николая: ничего-ничего! Сиди, я сама.

 

トーニャ: ママ、どうしたの?

ニコライの母: 大丈夫、大丈夫!座っていて、自分でする。

 

 トーニャは夫の母に、ママと呼びかけています。自分の配偶者の親には名前と父称で呼びかけるのが普通ですが、10年、20年と親しく暮らした後では、実の親のように「ママ」と呼ぶことも。

 

この一言で、トーニャが夫の両親たちと良い関係を持ってきたことがわかります。

 

Катя:   А терпеть не могу, когда у мужика  

         нечищеная обувь.

カーチャ: わたし、磨いていない靴を履く男に我慢が出来ないの。

 

     トーニャとの会話で出てくるこのフレーズ、これからの展開への伏線です!

 

 

  Вареньеから、

 

  このロシアのアニメ・ マーシャと熊、大好きです!

 

 「День варения ジャムの日」というタイトル。

 

  ほとんどセリフはないので、見るだけで通じます! ぜひ見てください!!!

 

 このシリーズ、詳しくはまた次回に、

 

 

 

 

‎ 「マーシャと熊」をApp Storeで (apple.com)