20年前にトーニャが夫となるコーリャの両親を訪ねたダーチャに、昔からの友人が集まっています。野菜を収穫して、漬物や保存食を作る冬支度です。
たらいのように大きなボールで、カーチャは「ザワークラウト квашеная капуста」を仕込んでいます。
刻んだキャベツに塩をして、さらに揉みこむのですが、これだけの量になると女手では無理。
それで、ナイフで切り込んでいます。この揉みこみが浅いと上手く発酵しなくて、普通の浅漬けみたいになってしまうそうです。
トーニャは、ナイフで小さな実を割っています。
多分、ヴァレーニエを作るのに梅の実から種を取り出しているのでしょう。
手前左側には、ヴァレーニエやジャムの瓶が沢山!
日本語では「実が丸ごと入っているか、潰しているか」の区別なくジャムですが、ロシア語では、вареньеとджем に区別されます。
「煮る」が、「варить」ですから、вареньеは、「煮もの」でしょうか。
梅というと、ロシア語圏の人たちには「梅酒 сливовая наливка」は人気です。
青梅が入っているのが珍しいようです。
「酒飲みの国」の人たちのお土産には「日本酒」も欠かせません。
以前は「рисовое вино コメのワイン」とお酒の説明をしていましたが、
今は和露辞典に、
「酒」は、「сакэ」と出ていて、
「スシ」とともにロシア語に入っていますよ!
「どのお酒がいいの?」と聞かれますが、地酒を紹介することが多いです。
「丸亀製麺」がモスクワに店を出してから、「Удон うどん」もロシア語入りしています。
ロシア料理には麺類もありますが、「醤油の匂いがダメ」という海外の方も多かったので、うどんが受け入れられたのはちょっと意外でした。
Тоня: Мам, чего?
Мама Николая: ничего-ничего! Сиди, я сама.
トーニャ: ママ、どうしたの?
ニコライの母: 大丈夫、大丈夫!座っていて、自分でする。
トーニャは夫の母に、ママと呼びかけています。自分の配偶者の親には名前と父称で呼びかけるのが普通ですが、10年、20年と親しく暮らした後では、実の親のように「ママ」と呼ぶことも。
この一言で、トーニャが夫の両親たちと良い関係を持ってきたことがわかります。
Катя: А терпеть не могу, когда у мужика
нечищеная обувь.
カーチャ: わたし、磨いていない靴を履く男に我慢が出来ないの。
トーニャとの会話で出てくるこのフレーズ、これからの展開への伏線です!
Вареньеから、
このロシアのアニメ・ マーシャと熊、大好きです!
「День варения ジャムの日」というタイトル。
ほとんどセリフはないので、見るだけで通じます! ぜひ見てください!!!
このシリーズ、詳しくはまた次回に、
「マーシャと熊」をApp Storeで (apple.com)
いただいて、とても嬉しかったので!