局麻の話になってしまいましたが、まだまだ細かい点まで書けば際限がなくなるので、本筋に戻ることと致しましょう。
ソ連で行われていた臍の緒の埋没療法が喘息に有効だと宣伝され、これを追試したわけだが、その手術はなんとかそれなりに終わり、果たして結果如何と、患者さんの経過をみまもっていた。
一週間ほどしてから、受診したおばあちゃんに
「具合はどうですか?」と聞いてみた。
「先生、有難う御座いました。少し良くなったように思います。」と言う答えが返ってきた。
どれどれと、胸に聴診器をあててみると、以前よりも確かに軽快しているように思われた。
院長にその旨をつたえると、自分でも聴診してうなずきながら
「確かに良くなっているようだね」と胸を張ったが、僕はその理論が判らないので納得できなかった。
もう少し経過を見てから、本当に何か未知の有効成分が臍の緒にあるか否かを、検査する必要があると強く感じていた。