局麻の第一歩は、患者さんとのコミュニケーションから始まると私は考えています。
誰でも痛みを避けたい気持ちがあるのが当然ですが、耐える能力にはかなりの差があります。
この人は、それがどの程度までかは、手術の前からそのやり方を説明し、理解して納得し同意して頂くことが大切で、更に恐怖心を取り除くこと、その患者さんの性格や考え方などを把握しておかなければなりません。
より一層大事なことは、術者の「こころ」だと思うのです。
この人が満足できるように治してあげよう、できる限り痛くなくしてあげて、上手く仕事をしようと言う気持ちが無くてはなりません。
だから、私は外科医は職人だと思うのです。
綺麗な言葉でいえば、「愛」とか「仁」とか、勿体ぶった言葉は一杯あるでしょうが、良い職人ならばゴタゴタ言う必要はありません。
自分が納得するような、完璧な結果を得るように精一杯努力する、これこそ真の職人だと思うのです。