院長の医療問題コメント 15 | *ルビーテッククリニック*院長のコラム

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下手な局所麻酔の話がでたところで、局所麻酔(局痲)の技術にふれてみたい。

近頃の若い外科医は、全身麻酔の手術ばかりしている為か局麻の技術が疎かになり、あまり感心しないという声がある。

私が外科の医局に入った頃、アルバイト先の大先輩の外科院長は局麻が得意で、その当時盲腸(虫垂炎)の手術は、一般的には腰椎麻酔(背中側から針を刺し麻酔液を入れて下半身を麻痺させる方法)だったが、前にショックをおこしてかなり厳しい経験があったらしく、それ以後は局麻でアッペン‘(盲腸)の手術をするようになり、
「安全で特異体質の場合を除き安心して手術ができる。」と言ってこれを礼賛していた。

それほどに、局麻の手技は奥が深いのだ。

「針の先の感覚だけで、どの部位に麻酔薬が入っているのか判らなくてはいけない」と厳しくいわれてきた。

麻酔科が出来る前までは、外科医は麻酔もすべて自分でかけつつ手術しなくてはならなかったのである。