ここから初めてお読みになる方は、(5)からでないと意味不明となりますので宜しくお願いいたします。
B:診療のモチベーション
この質問は更に4の項目に別れています。(小数点以下四捨五入)
1)技術向上 大学外科 63%
関連外科 50%
大学他科 42%
2)収入 大学外科 13%
関連外科 16%
大学他科 14%
3)家庭 大学外科 43%
関連外科 46%
大学他科 50%
4)同僚 大学外科 31%
関連外科 21%
大学他科 14%
退屈な数字の羅列ですが収入はあまり気にしていない事がわかります。
むしろ、技術の向上と、家庭に重点が置かれているようです。
つまりやる気は患者さんの病気を治すことには向けられていないことが問題だと私には思われます。
C:自分が大切にすること
この質問項目は3にわかれています。
1)家族 大学外科 69%
関連外科 63%
大学他科 50%
2)仕事 大学外科 50%
関連外科 50%
大学他科 50%
3)自分 大学外科 6%
関連外科 4%
大学他科 14%
外科医にとり、大切なのは家族でその次が仕事という結果をみて、唖然としました!!!
患者さんと言う言葉がアンケート中にありません。
私が危機感をたかめたのは、この最後のアンケート結果をみてからです。
私のような古い外科医にできる事は、このようなささやかなブログで、国民の皆さんに医療が危ないことを訴えて早く対策をたてるようにしないと、取り返しのつかない事態になると思ったからです。
私達の若い時代、モチべーションは難しい病気と如何に戦うかと言うときに発揮されました。困難な手術や治療でも、身を挺して患者さんのため自分の家族を顧みることなく、何日でも不眠不休で頑張りました。
一般国民の教育システム、医学教育、医療システム、これらの改革に残された時間はわずかです。
中山外科の医局員時代教授から手術中に質問されたことがあります。
「もしも、君が開腹手術中、大地震がおきて、真上の大無影灯が落ちてきたとき君はどうするかね?」
誰も無言。
教授「患者を守るため、自分の体をその腹の上にかぶせて守るのだ。」
今でもこの言葉が耳に残っている。
この項来週までつづく。