卒業試験は基礎医学の内容を除くすべての範囲だから、一夜漬けの勉強では、全く歯が立たない。
それでも、何となく不安で参考書やノートをペラペラとめくって、気持ちをおちつかせていた。
この時、役立ったのは、自分で速記してまとめたノートだった。
講義の中で講師の先生が、特に強調したり、「此れだけは医療人として知らなくては恥ずかしいことです。」などと言われたところには、山のマークがつけてある。
前夜にチラチラと見ているだけで安心感が生まれるものだ。
「一から十まで子供みたいに書かなくても・・・・・・」等と、馬鹿にされたりしたが、自分の考えを貫きとうした事が良い結果を生んでいった。
山印の所が殆ど問題としてだされ、記述解答なので全て略パーフェクトにできた。
普段の愚直で地道な努力の大切なことをしみじみと感じさせてくれたものであった。