私の医学生時代 49 | *ルビーテッククリニック*院長のコラム

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明けましておめでとうございます。今年も是非続けてお読みいただけるように頑張りますので、よろしくお願いいたします。

腸閉塞の救急手術で、お腹を開けたら小腸にテニスボールくらいの白い物がつまっていて、此れが原因であることが判明した。

良く見ると、それは白く細い糸がめちゃめちゃ沢山からみあって、玉のようになっている。

しかも、その細い糸がモゾモゾとうごめいているではないか!

生まれて間もないくらいの回虫の大群が、からみあって糸で巻いた手毬のようになって小腸の中を塞いでしまっていたのだ。

その当時、戦後まだ日の浅い日本の衛生状態は非常に劣悪で、回虫症が蔓延していた。

腹痛で、吐き気,食欲なく満足な食べ物もとれない人も沢山いた。その中のかなりの数が回虫によるものであった。

田舎の方がかかる率は高かったが、うちの医学部の教授がその患者であったことを告白されたことも有った位だ。

手術は、その小腸の部分を切開して回虫を取りだし無事終わったが、膿盆に山盛り一杯の回虫で、見たら吐き気がしてしまった程だった。