診断が確定したので、患者さんの前で、手術の必要なことなどを家族に説明し、了承されてから、手術の準備に入った。。
前の話の中で説明した手順で患者を手術台にのせて、必要な準備が完了し,手術が始まった。
自分も初めて手術を見た時には、気持ちが悪くて、しっかり見ることが出来ない位だったが、場数を踏んでいるうちに、だんだん馴れて、感性を失い何とも感じ無くなってきていた。
表現する言葉としては、不適切の謗りを免れることはできないかもしれないが、手術中には、人の体という認識を捨てることに徹することではないかと思っている。
外科医の心得として、よく昔から言われている言葉に「鬼手仏心」(きしゅぶつしん)という言葉があるが、その気持ちを伝える名言であると感じている。
心は、仏様の様に優しく平静を保ち、仕事をする手は鬼のように遠慮、会釈なく使わなければ、よい外科医にはなれないのである。